サッカーをやっている人で、筋トレをして筋肉がついてくると体が重くなる、ということを経験したことがありますか?
筋肉をつけすぎると体が重くなる、だから筋トレはほどほどに・・・という話を聞いたりします。
今回は、僕の経験に基づいて、この体が重くなることについて考えてみたいと思います。
目次
筋トレをすると体が重くなる?
筋トレをすると「体が重くなる?」ということを正確に考えてみましょう。まず、体重についてです。
筋トレとは、いきつくところ筋肉を大きくすることですので、筋肉が大きくなった分だけの重さは加わります。
しかし、筋トレで筋肉を大きくして体重が増えるのは、筋トレを専門でやっている人で一般的に1年間で2~3kgと言われているようです。
一般の人がダイエットのために筋トレをしたとしても、筋肉だけで2~3kgも増えることはなかなかないようです。
仮に、1年間で2~3kg体重が増えたからと言って体が重くなったと感じる人はいないと思います。もちろん、サッカーをやっている人も。
このことから、サッカー選手が、筋トレをしたからと言って体重が増えて、体が重くなると感じることはないと考えられます。
筋トレをして体重が増えるというケースで考えてみると、
例えば、中学生から高校生にかけてのサッカー選手は、成長期によって身長体重が変化する時期ですので、
このときに筋トレに取り組んでいると、体重が増えるかもしれません、けど、これは筋肉量による体重増なのか、体の成長による体重増なのか、微妙なところですよね(←筋肉量を測ればわかるんでしょうけど)。
しかし、成長期での体重増で体が重く感じることも少ないと考えます(←僕の経験上です)。
後で説明しますけど、成長期は成長期なりの体重増加もあるでしょうけど、普段から筋トレに取り組んでいれば、筋肉は常に強化されているわけですから、体重増加に釣り合った筋肉の機能を備えているはずです。
このことからも、成長期の体重増加も筋トレをしているサッカー選手であれば体が重くなると感じることはないと考えます。
つまり、体重が増えて体が重くなるということで考えた場合、
筋トレで体重を増やすことは難しいことですし、成長期の体重増加があったとしても、体が重くなると感じることはないと考えます。
しかし、実際に僕もサッカーをしているときに、体が重いと感じたことはあります。それも何度も(笑)
僕の場合ですけど、体が重いと感じたのは、おそらく疲労、もしくは準備不足のためだと思います。
過度な筋トレをやってしまうと体は疲労しますし、その回復が十分でないと、サッカーをやる準備ができていないんでしょうね。
また、試合の直前につい寝ちゃったりすると、試合で思ったより体が動かないこともありますよね(←これは脳の覚醒度合いによると僕は思っています)。
ですから、体が重い、体が重くなると感じるのは、筋トレや体重によるものではなくて、疲労や脳や身体の覚醒度合いなどによる感覚的なものだと思います。
よくあるケースとすれば、筋トレをやっていなかった選手が、気合が入りすぎていきなり凄い筋トレをやって、筋肉を傷めつけた後、筋肉が疲労したままでサッカーをしてしまうときに、体が重いと感じることがあります。
まぁ一般的に考えて、筋トレで体をバキバキにして体重が増えるということも稀でしょうし、そのことによって体が重くなったと感じることもほぼないと思います。
重くなるとスピードが落ちる?
併せて、体が重くなるとスピードが落ちる?ということについてもすっきりさせておきましょう。
筋トレによって筋肉が大きくなったことによって、サッカーのときのプレーのスピードが落ちるということも、現実的に考えればありません。
なぜなら、筋トレはスピードupをはじめ、プレーの強度、俊敏性(アジリティ)、ジャンプ力などサッカーに必要な運動機能の向上のためにあるからです。
先ほども書きましたが、筋肉を大きくする専門家の筋トレでも1年間に増えるのは2~3kgが一般的です。サッカー選手はそこまで増えないはずです(体重が増えるのは成長期などの別の理由)。
仮に2~3kgの体重が増えたとしても、純粋にそれが筋肉の増量によるものだとしても、そもそも、運動機能の向上のために筋トレをしているわけですから、運動機能も向上しているんです。
ですから、適正な筋トレ、サッカーに必要な筋肉を鍛えることができていれば、常識的に考えてスピードが落ちるということも考えられないんですね。
某有名サッカークラブの専属トレーナーである某氏によると、
「増えた筋肉がスピードを遅くすることはない、むしろ改善する」
と言っています。
プロのサッカー選手の中にはスピードが落ちたと言う選手もいるようですが、事実だとしたら感覚的なもの、もしくは別の理由が考えられると思いますね。
筋トレで筋肉がついてスピードが落ちるっていうのは迷信だと思います。
筋トレを再確認しておきましょう
サッカーにおける筋トレについて、再度確認しておきましょう。
筋トレの目的は、
- 怪我の防止
- パフォーマンスの向上
です。
フィジカルの強化はサッカーの上達には欠かせない要素ですから、サッカーが上手くなりたい、高いレベルでサッカーをやりたい、のであれば自分の考えるサッカーのレベルに応じたフィジカル強化が必要です。
くれぐれもボディビルダーのような芸術的な筋肉美を作るための筋トレとは違います。それを望むことは個人個人が考えることですけど。
この記事のテーマを合わせて言うと、筋トレによって体重が極端に増えることはありませんし、筋肉がつくことによってスピードが落ちるなどということもありません。
過度にならない、適正な筋トレはパフォーマンスの向上に繋がりますので、筋トレに取り組まれることをおすすめします。
また、サッカーの上達のため、サッカーをずっと続けていくためには、怪我の防止も含めて、フィジカル強化の知識も持っていたほうが良いと思います。
このブログで、フィジカルトレーニングや筋トレについて紹介していますので、よかったら参考にしてください。
特にゴムチューブ、バランスディスクを使ったフィジカル強化、また、筋トレには自重トレーニングをおすすめします。
まとめ
以上、今回は筋トレで体が重くなるのかということを考えてみました。僕の経験に基づくものです。
筋肉を鍛えることによって体が重くなることも、スピードが落ちることもありません。
ちなみに僕は中3から高3の4年間、体を壊した影響でかなりストイックに筋トレをやりました。
特に中3から高1は、昔でいう「ふっきん」「そっきん」「はいきん」「腕立て伏せ」「ダンベル」「バーベル」を毎日かなりやりましたし、
このブログの中でも紹介しましたが、歯磨きのとき、通学のときなどにも筋トレにあたるトレーニングもしました。
中3で身長はほぼ止まりましたけど、高3まで体重はほぼ変わりませんでしたし、スピードが落ちたと感じたことはありませんでしたよ。
まぁそんなに高いレベルではありませんでしたけど、これらの経験から、筋トレによって体が重くなったりスピードが落ちたりすることはないと思っています。
安心して筋トレに取り組んでください、くれぐれも過度になったりしないよう、自分のサッカーの程度に合わせたフィジカル強化をおすすめします。
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみお役に立てればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<怪我で凹んでいるときに名言で心を鍛えてみる?【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。