サッカーに、必要な技術のひとつとして、ドリブルがありますよね。
他の技術と同じようにドリブルにも上手くなっていく段階があります。
今回は、サッカーの初心者さんが、ドリブルが上手になるための2つのコツを確認しましょう。
この2つのコツをちゃんと踏まえてちゃんと練習すれば、試合で使えるドリブルを身につけることができますよ。
目次
初心者さんのドリブルの目標
ドリブルは、ボールを運ぶために必要なサッカーの基本技術です。
ドリブルが適正にできるためには、自分の考えるとおりにボールを扱う適正なボールコントロール技術が必要です。
ドリブルはサッカーの基本技術のひとつですから、技術の段階があります。
初歩的なドリブル、試合で使えるまぁまぁのドリブル、試合で効果的な高度なドリブルというニュアンスです。
サッカーを始めたばかりの初心者さんは、ボールコントロールができないでしょうから、
ドリブルが上手にできないことは当たりまえのことです。
以前に、子供さんがドリブルが上手になるための記事を書いていますので参考にしていただきたいんですが、
ドリブルが上手になるためには練習を繰り返すしかありません。
しかし、ただなんとなく練習していても効果は薄いので、
正しい技術が習得できて、将来高度な技術に繋げられるような要素を踏まえた練習をする必要があります。
やはり以前にサッカーの上達段階を紹介していますが、サッカーが上手くなるためには、
技術習得の段階を知って、それぞれの選手の段階に応じた必要スキルを習得していくことが重要です。
今回は、サッカーの初心者さんがドリブルが上手になるというテーマですから、
まずは、初心者さんがどれくらいのドリブルができれば良いかという目標を設定しておきましょう。
初心者さんのドリブルの目標は「コーンを並べたスラロームをスムーズにできる」としましょう。
映像をお借りしますね。
↑これくらいです。
特に映像の2:07~ほどのドリブルが初心者さんの卒業段階だと思っていただいてけっこうです。
この初心者さんの段階のドリブルをクリアして、
それをベースにしてスキルを向上させ、中堅さんやベテランさんの域まで達すると、
ドリブルはこうなるんです↓
↑足とボールの距離が一定してるでしょ?
ボールを自分の考えているとおりにコントロールする技術があるからです。
サッカーの初心者さんがドリブルが上手くなるために、まず、初心者さんのドリブルの目標を設定しておきましょう。
コーンやマーカーを並べて、その間をスムーズにボールを運ぶことができる、これが目標です。
コーンの間の狭さとかは関係ないですよ。
狭くても広くてもスムーズに運べるようにとイメージしてください。
ドリブルの2つのコツ(初心者用)
初心者さんのドリブルの目標がイメージできたら、
ドリブルを習得するための練習をしなければなりませんが、やみくもにやっても効果が薄いです。
将来の高度なドリブルに繋げるために、初心者さんの段階で、必要な要素を踏まえた練習をしなければなりません。
その要素をコツとしましょう。
高度なドリブルのためはいくつかのコツがあるのですが、
ここでは初心者さんの目標をクリアできるためのドリブルのコツで十分です。
初心者さんのドリブルのコツは
- ボールコントロール
- 周囲をみる
この2つです。
このコツを踏まえてドリブルの練習をして、正しいドリブルの要素を習得しましょう。
今回はコツを紹介しますので、練習方法やメニューはこのブログの過去記事を確認していただきたいと思います。
まず、自分の考えるとおりにボールを扱うことができなければ、ドリブルはできません。
ボールコントロール技術を習得し、技術を向上させることが絶対に必要です。
ボールコントロール技術を上げるコツは、たくさんボールに触ることです。・・・手品はないんですよねぇ。
サッカーを始めると必ずボールタッチやリフティングと言った練習をしますが、
これらの練習がボールにたくさん触れるということです。
ですから、ドリブルの上達のためには絶対にボールコントロール技術が必要で、
ボールコントロール技術を上げることがドリブル上達のためのコツなわけです。
ちなみに、初心者さんのドリブルの目標として設定したコーンやマーカーの間をスラロームするというドリブルも、
実はボールコントロール技術を上げるということなんです。
サッカーに熟練している人ならわかると思いますが、
コーンの間をジグザグドリブルをして上手にスラロームができたとしても、そのまんま試合では通用しません。
試合では、相手や状況などの理由によって、さらにたくさんの要素を満たしたドリブルをしなければ、通用しないんですね。
相手とぶつかりながらドリブルしなければならなかったり、
相手と対峙していないときにジグザグドリブルしてみたって意味がないですよね。
つまり、実戦的なドリブルにはたくさんのコツがあって、
そのコツのひとつがボールコントロールということになります。
繰り返しになりますが、ボールコントロール技術を高めることが、ドリブル上達のためのひとつ目のコツです。
初心者さんのドリブル上達のための2つ目のコツが、周囲をみるということです。
もちょっと正確にいいますと、
- ボールだけを凝視してドリブルをしない
- 周囲の様子をうかがいながらドリブルをする
ということです。
ボールだけをみないで、周囲をみながらボールをコントロールすることは、難しいように思うかもしれませんが、
これは慣れてくれば誰でもできるようになります。
コーンの間をスラロームするドリブルをよーく考えてみてください。
ボールだけをみていてはコーンにぶつかりますよね。
じゃボールとコーンを交互にみているのかというと、そうではなくて、
視点はボールに合っているかもしれませんが視界にはコーンも入っているんです。
だから、ボールに視点があっていても周囲のコーンがうかがえるので、
コーンにボールが当たらないようにボールをコントロールしようとするんですよね。
この周囲をうかがいながらドリブルをすることは実戦でも大事なことで、
対峙する相手や味方の位置、また、密集しているのか空いているのか、
という状況に応じたドリブルをすることになります。
ボールを凝視してしまうのが初心者さんのあるあるですからしょうがないんですが、
ひとつ目のコツであるボールコントロール技術が高まっていけば、ボールばっかりをみてドリブルすることが少なくなっていきます。
スムーズにボールを扱うことができるようになれば、プレーに余裕がでてきますので、
自ずと周囲をうかがうことができるようになるんですよね。
ボールを扱いながら周囲をみる、周囲を確認するという練習もありますので、
それらの練習も取り入れながら、周囲をうかがうことができるようになりましょう。
これらのように、初心者さんのドリブルの目標を達成するためには、
ボールコントロール技術を上げること、周囲をみること、この2つのコツを鉄の掟としていただきたい。
ある程度のボールコントロール技術と周囲をうかがうことができるようになれば、
コーンの間をすり抜けていくスラロームは余裕でクリアできます。
初心者さんの段階をクリアして、次のレベルのドリブルを習得するよう考えていただきたいです。
試合で使うドリブル
初心者の段階のドリブルは試合で使えないのか?
厳しい言い方になるかもしれませんが、練習でスラロームができるようになったからと言って、
試合の相手との力関係と言いましょうか、程度と言いましょうか、簡単には使えないんですよね。
先ほども少し触れましたけど、試合になると対峙するのは生身の人間ですから、コーンのようにじっとしてくれていないんです。
初心者さんの目標であるスラロームができるようになった段階は、
ボールコントロールができるようになったという初歩的な段階ですから、
実戦的な要素を満たしたドリブルが必要になります。
それらのコツを挙げれば、
- ボールコントロール(さらに高度な)
- スピードの変化(緩急)
- 相手との駆け引き
- フェイント(相手を欺く)
- 状況把握とプレーの選択(判断)
これくらいになりますでしょうか。
もちろん、これらの要素をみたしたドリブルができるようになるには、当然、練習が必要になります。
そのための練習の例を紹介していますので参考にしていただきたいんですけど、
これらの要素を満たしたドリブルができるようになるためにも、
初心者さんの段階の2つの要素(コツ)を踏まえたドリブルが絶対に必要なんですよね。
試合で、ボールを運ぶドリブルを選択するのか、
対峙する相手を抜き去るドリブル(←フェイントが加わりますけど)を選択するのか、
試合の場面や状況に応じて効果的なドリブルができるかどうかの本質は、
ちゃんとボールコントロールができるか、周囲をうかがうことができるか、という初心者さんのドリブルの目標(←ドリブルの基本)ということなんですよね。
ですから、是非、初心者さんの段階のドリブルの目標をきっちりとクリアできるように、練習してみてください。
まとめ
以上、今回はサッカーの初心者さんがドリブルが上手になるための2つのコツを紹介しました。
この2つのコツは、初心者卒業後のサッカーにも大きく影響しますので、けっこう絶対的なものです。
しっかりと丁寧に意識してクリアできるようになってもらいたいです。
この記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみのお役に立てればうれしく思います。
過去記事の<<効果的なボールの蹴り方、コツは軸足にあり【サッカー】>>もご一読いただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。