サッカーに限りませんが、スポーツに怪我は付き物です。
程度は異なるかもしれませんが、その道を極めようと取り組んだ選手で怪我をしたことのない人はいないのではないでしょうか。
怪我の痛みやプレーできない焦りなどから悲観的になったりします。
今回は、怪我を乗り越える?ことも含めたメンタルについて考えてみたいと思います。
目次
僕の場合
僕は中3の頃に体に異変を感じ病院を受診しました。
診断の結果、医者からは、
「将来の体のことを考えたら、サッカーを含めラグビー、柔道、レスリング、重量挙げなどのスポーツは辞めたほうが良い。五体満足の体ではなくなる可能性がある。」
と言われました。
そのときは、まあまあ目の前が真っ暗になりましたね(笑)
チームもまあまあ強かったし、僕もちょっと注目されていたことから、
絶好調でサッカーにのめり込んでいた時期でしたので、
その絶望感と言いましょうかショック度合いは凄まじく大きかったです。
医者に「続けれられる方法はないのか」とたずねたところ、
「どうしてもと言うのであれば体の筋肉を強化して、骨がぐらぐら動くのを防止するしかない」
とのことでした。
過去記事でちょっと書いたのですが、これがきっかけとなって僕は筋トレを始めました。
サッカーの練習ができないということはありませんでしたけど、
どうしても体が痛み、休まなければならなかったり、別メニュー、見学というような状況が続きました。
病院だけでなく整骨院などにも通わさせてもらって、痛みをとる治療や筋トレの方法を教えてもらったりしていましたね。
こういう状況が半年以上続きました。
この間は体を作らなければという意欲や、もうだめかもしれないという不安や絶望感などが繰り返すというようなメンタルの状況でした。
そんな状況で中学時代のメインの大会が終わり、まあまあの成績で中学時代のサッカーが終わりました。
その後、高校、大学とサッカーを続けたのですが、中学のときの怪我は完治することはなく、
ずっと付き合っていかなければならない状況でのサッカーでした。
不安や恐怖感は常に付きまといながら、自分の体をコントロールしながら、サッカーを続けました。
長い自分語りをしてしまいましたが、
一歩間違えれば五体満足ではなくなる体の状態でサッカーが続けられたのは、
自分のサッカーに対する考え方、気持ちの持ちよう次第だったと思います。
決して鋼のようなメンタルとか、メンタルが強かったということではありません。
怪我をしたときやスランプに陥った時などは必ず凹んだり、サッカーが面白くなったりするものですけど、
そのときそのときの自分の置かれた状態に対してどう考えるのか、何をするのかということを、
自分で考えて、クリアしていくかどうかということは、自分次第だと思います。
過去記事の<<FWのシュートのコツは「メンタル」なんです【サッカー】>>で紹介したのですが、
技術の向上やサッカーの上達のためにはメンタルの状態が影響することと同じで、
怪我によってサッカーができないという状況をクリアしていくためには、メンタルの状態が影響するということをお伝えしたかったです。
良いメンタルの状態
怪我をして、普段のサッカー活動ができなくなった状態ではいろんなことを感じ、また、考えると思います。
不安、悔しさ、焦り、諦めなどどちらかというとネガティブに、そのネガティブな考えが、サッカーへの感情、意欲やモチベーションに影響したりしますよね。
ネガティブな思考は悪いことだとは思いませんよ、自分の中から自然に湧き出してくる感情でしょうから。
ただ、ネガティブな思考がメンタル(心の持ちよう)に影響して、そのメンタルの状況次第で、怪我をしてしまったという状況から、次の状況へ移行していくことに、影響すると思います。
例えば、怪我をしてしまい、治療や機能回復の訓練が必要になったとして、
凹んだまま、意欲のないままに治療やリハビリに取り組んだとして、その結果はどうなるでしょうか。
この治療やリハビリの段階で、ポジティブな思考で取り組んだ場合とは、
違いが出ると思いますけど、みなさんはどう思われますか?
ありふれた考えかもしれませんが、怪我をしてしまった状況や自分の感情を
「受け入れる」「次の段階に活用する」「楽しんでしまう」と考えることはできませんかね。
怪我をしてしまった状況をずっと悔やんでいたり、後悔していたり、凹み続けていても、あまり意味はないですよ。
怪我はそのうち治って、復帰できるという段階が来るわけですから、
復帰できるまでの間に、どんな過ごし方、どんな考えをするかが大事だと思います。
怪我をして復帰するまでを自分にとって意味ある期間にするかどうかということが大事で、
意味ある期間にできるかどうかが、自分のメンタルの次第ということになります。
「こうあるべき」みたいな論調でメンタルをお勧めするつもりはありません。
あくまでも自分次第ですよということをお伝えしたいのです。
怪我によっては、復帰が難しい場合もありますよね。
そんな場合はサッカーを諦め、他の活動に取り組むという考えもありですし、
プレーヤーとしてのサッカーができなくても、サッカーに関わる活動をしたいという考えもあります。
しつこいかもしれませんが、サッカーも含め多くの活動は、自分の考え方やメンタルの状況がその取り組み内容を左右するということです。
ですから、良い活動にするには、考え方やメンタルの状況を良い状態にしておくことが大事だと思います。
怪我をしたときの考え
怪我をしたときにありがちな状態は不安や焦りなどが多いと思います。
でもいつまでもくよくよしてたってあまり意味はありません。
ここでは、怪我をしたときに具体的にどんなことを考えれば、どんなことをすれば良いかということについて、僕の経験から、お勧めを紹介します。
1.楽しみを見つける
下品な体験談を。
僕は、先ほど書きました中学生の頃の怪我によって病院に行くことが楽しみになりました(←自然にですよ)。
超美人な僕好みの看護師さんに会えるからです(笑)。
このことは、僕の治療やリハビリのモチベーションになりました。
別の医療機関では、同じような境遇の患者さん?たちと知り合うことができ、
医療機関以外での交流もすることができました。
別の競技の選手でしたが、励みになりましたし、友達になりました。
怪我をすれば、治療やリハビリなど絶対にしなければならないです。
回復するのに必要なことを嫌々やるよりも、意欲的にやれたほうが効果的です。
治療、回復するまでの活動に楽しみを見つけるという考えをお勧めします。
この楽しみを見つけるという考えを実行するかどうかも、自分のメンタル次第だと思います。
2.サッカーへの視点を変える
怪我をする前はプレーヤーとしての目線、しかも、結構自分中心の目線でサッカーを考えていると思います。
実戦から離れてみると、サッカーへの考え方が少し変化しますし、変化している自分に気が付くことができます。
自分以外のサッカー選手のプレーを観察することが、よりできるようになります。
球拾いをしながら、練習の補助をしながら、チームのメンバーのサッカーを観察するとか。
メンバーのストロングポイント、弱い部分、癖など、意識して観察すると、
プレーヤーだった頃には見えなかったことがみえるようになります。
このことは、自分のサッカーへの考えにもの凄い影響を及ぼしますし、
メンバーとコミュニケーションによって、アドバイスをするという活動に繋がれば、
チームにとっても自分にとっても良い影響を及ぼします。
このサッカーをプレーヤーとしてではなく、客観的に観察することが、
自分のメンタルにも影響を及ぼすことになります。
怪我をして、練習に参加できない期間に、サッカーをじっくり観察するということをお勧めします。
3.イメージトレーニング
サッカーを観察するということと重なる部分はありますが、
イメージトレーニングによってサッカーを考えるということもお勧めです。
チームメイトのサッカーを観察することから、イメージトレーニングに繋げることもできますけど、
サッカーの映像をみたり、思い切ってJリーグの試合を観にスタジアムに行ったりすることなどから、イメージトレーニングをしてみましょう。
過去記事でも書きましたけど、サッカーの上達には「考える力」は欠かせません。
上手くなりたいのであれば「考える力」が必要です。
この「考える力」を鍛えるのがイメージトレーニングです。
イメージトレーニングの内容は無限と言っても過言ではありません
。怪我をして療養をしなければならないときにこそ、イメージトレーニングのチャンスと言えると思いますよ。
もちろん、イメージトレーニングもメンタルの状況に影響を及ぼします。
【イメージトレーニングに関する記事】
まとめ
以上、今回は怪我を乗り越えるためのメンタルを、というテーマでメンタルについて紹介してみました。
書いてきましたように、怪我をしてしまうと不安や焦り、絶望感などネガティブな思考になりがちですけど、
怪我をしてしまったということもサッカー活動の一環としてとらえ、
その状況を悲観したまま過ごすのではなく、
怪我を乗り越えたあとのことを考えて過ごすことが、自分にとって有益です。
有益にできるかどうかは、自分のメンタルの状態によります。
怪我をしたとしても、怪我をしていなくても、充実したサッカー活動をするためには、
メンタルの状態が影響しますので、常に良い状態のメンタルを保っておきたいものです。
今回の記事が、読んでくださった皆さんのサッカーに、また、メンタルにお役に立てればうれしく思います。
よかったら、過去記事の<<クロスのコツは2つ、その習得のための練習【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んだ下さってありがとうございます。