サッカーで、なかなか点が取れない、シュートがゴールの枠に飛ばない、シュートすらできない、
などで悩んでいるFWの選手が多いのではないでしょうか。
そんな選手は、そんな選手じゃなくても、是非この記事を読んでもらいたいです。
今回はFWの選手のシュートのコツはメンタルにあるということを説明したいと思います。
シュートのコツがメンタルって?

メンタルとは「精神的」とか「心の持ちよう」という意味ですが、
サッカーに心を込めろとか、シュートに魂を込めろなどという精神論を言うつもりはありません。
サッカーを機能的に理解すれば、もっと楽に(←適正な考え方で)サッカーができます。
試合を含むサッカーという活動を適正な考え方で実施すれば、精神的に満ち足りた状態で活動できます。
そういう意味でのメンタルが大事であり、精神的に満ち足りた状態(←ここでいうメンタル)がシュートのコツということになります。
今回はFWの選手のシュートについて説明しますけど、DFのボールカットができないとか、MFのパスができないなどという悩みも同じことなんですが、
サッカーについての悩みや不満は、自分のサッカーに対する考え方がずれていたり、サッカーに対する誤解から発生していることがほとんどです。
考え方がずれているので練習内容がずれてしまい、
試合で効果的なプレーができない、
それで悩む、サッカーが面白くなくなる、
面白くなくなれば練習にも身が入らない
・・・という状況になってしまうんです。みなさんはいかがでしょうか。
サッカーの中でFWの選手というのは、得点を期待されるポジションであり、点を決めるにはシュートをしなければなりません。
このシュートのコツはキック力だったり、相手DFを振り切るスピードやドリブルだったり、ゴール前の位置取りだったりと、プレーや技術を意識しがちなのですが、
このプレーや技術の質(習得や発揮)を左右するのがメンタルの状態なんです。
どういうメンタルが適正なのかという確認をしておきましょう。
FWの選手であれば、点をとならければという考えは大なり小なり自分自身で持っていると思います。
過去記事で紹介していますが、性格などもプレーに影響しますし、点をとることに関わるという役割があることも自覚できていると思います。
では、FWであるあなたに対して、チームのメンバーはどんなFWであってほしいと思っているかを考えていますか?
FWであるあなたに、サッカーに対してどんな考えをしてほしいと思っているかを考えたことがありますか?
チームのこと、試合に出ていない選手のことも考えず、自分のことだけを考えている選手を適正な考え方(適正なメンタル)をしていると評価できますか?
これは極端な考え方ととられるかもしれませんが、メンタルの状態が適正かどうかをはかるひとつの例です。
サッカーはチームスポーツ、団体活動ですから、考え方がその一員としてふさわしいかどうかもメンタルの状態の範疇です。
これらのことを踏まえて、FWのシュートとメンタルについて考えてみましょう。
考え続けることができるというメンタル
では、FWのシュートについて具体的に考えてみましょう。
まず、サッカーというスポーツの特徴を確認しておきましょう。
サッカーは球技の中でも最も点の入らないスポーツです。なので、FWであってもそうそう点はとれないんですね。
毎試合1点ずつとれたら、それは凄まじい選手ということになります。
点がとれないことを必要以上に考え込むことはしないで良いと思います。
ただ、機能的に考えなければならないのは、
得点はシュートをしないと生まれませんから、FWはいかにシュートを打つかということです。
でも、技術の伴わない、確率の低い、わがままなシュートをいくら打っても意味はないですよ。
奇跡的なまぐれの一撃がないとも限りませんが、それはラッキーが舞い降りたにすぎません。
試合で得点できそうなシュートが打てたかどうか、そのために練習も含め効果的な準備をしてきたかどうかが大事です。
試合で可能性のあるシュートを打つために、どれだけ考えて、どれだけ練習して、どれだけ工夫をしたでしょうか。
この「どれだけ」がメンタルによります。
例えば、点をとれないFWはその試合で得点できなかったことを分析したでしょうか、その分析を練習で改善、修正したでしょうか。
シュートが枠に飛ばないFWは枠に飛ばすためのシュート練習を工夫したでしょうか、
シュートすら打てないFWはチームメイトやコーチにどうやったらシュートできるか相談したり話し合ったりしたでしょうか。
これらの分析したり、イメージしたり、工夫したり、コミュニケーションをとったりという具体的な取り組みができるかどうかが、
サッカーというチーム活動をするうえでの適正なメンタルだということをお伝えしたいのです。
逆に、毎試合同じミスを繰り返し改善の傾向もうかがえないFWを適正な考えでサッカーに取り組んでいると評価できるでしょうか。
シュートはサッカーの技術のひとつです。シュートを打たないと得点はできません。
試合でシュートを打つには、得点に繋がる確率の高いシュートを打つには、普段の練習からシュートを鍛えておくことが必要です。
練習でやっていないことは試合では発揮できませんよね。
つまり、考え続けるということができるメンタルが「どれだけ」の練習を実現させ、
シュートの技術を向上させ、得点できる可能性を高めるのです。
シュートのコツはメンタルにあるのです。
メンタルのために必殺技を!
そうは言っても、我々は人間ですから、高いメンタルをずーっと維持することはなかなか簡単ではありません。
無理して我慢して苦しみに耐えてという鋼のようなメンタルが良いというわけでもありません。
チームの一員として相応しいメンタルであることが望ましいんです。
チームのメンバーと共通の目標をもって、みんなで努力して、みんなでサッカーを楽しみながらという環境の中で、良いメンタルの状態であることがベストです。
メンタルに影響するのがモチベーションだったり、満足度合いだったり、自信だったりします。
プレーや技術の習得や発揮によってモチベーションが上がったり、自信がついたりすることで、メンタルの状態がベストに近づいていくと思います。
今回はFWのシュートのコツでしたので、良いメンタルを作っていくためにも、FWの選手にお勧めしたいのが、
自分の得意技、必殺技としてシュートの型を習得することです。
そのためには、サッカーを機能的に理解して必殺技を検討すれば良いと思います。
どんなシュートを打ちたいですか?
インステップの強烈なシュート、
スピードで相手を振り切ってのシュート、
ドリブルで相手をかわしてからのシュート、
それぞれのFWの選手が望むシュートの型があると思います。
その場合は、やはり練習でインステップやドリブル等の必要技術を身につける取り組みが必要になります。
FW1人の力で点をとれるのであれば、そのことでチームに貢献できますし、自分にも自信がもてるでしょう。
個人が望む型で考えるのではなくて、チームの役割としての視点での型と考えれば、FWの選手のシュートの傾向は、相手のゴール近くでのシュートが多くなります。
ペナルティエリア内でシュートすることが求められる傾向にありますから、ダイレクトシュート、ワンタッチシュートが多くなるはずです。
ダイレクトやワンタッチシュートは味方からの効果的なパスがなければできないシュートですよね。
キック力やドリブル(←ボールコントロール)という技術よりも、ポジショニングやコンビネーション、ヘディングやボレーという技術のほうが必要になります。
また、味方との意思の疎通や味方からの信頼?認定?がなければできないシュートでもあります。
自分の技量とチームの状況を考えれば、自分がFWとして点のとれる可能性のあるシュートの型はどれがいいのかが想定できると思います。
そのシュートの型を徹底的に練習して自分の必殺技にすれば、試合で得点できるようになる確率が高まります。
試合で結果がついてくれば、自分に自信が持てますし、メンタルに良い影響をもたらすでしょう。
圧倒的なスピードの持ち主はエムバペのように、
ドリブルに自信のある人はメッシのように、
フィジカルで勝負できる人はCロナのように、
ゴール前でワンタッチやこぼれ球を狙う人はラウルやインザーギ(←古い?)のように、
自分の特徴とチームの状況を考えて、自分の必殺シュートを習得してください。
まとめ
以上、今回はFWの選手のシュートのコツはメンタルの状態だということを紹介しました。
チームの一員としての適正なメンタル状態であれば、練習、試合を含むサッカー活動が充実しますので、自ずとシュートの技術も向上するということです。
悩むなということお伝えしたかったのではありません。
悩んだり凹んだりするのは考えているということですから悪いことではありません。
ですが、悩んだまま、凹んだままで止まってていてはサッカーは楽しくありませんし、上達もありません。
悩みや不満を上達のための活動、行動に利用してしまいましょう。
そういう考え方ができるようにメンタルを良い状態にしておきたいのです。
今回はFWのシュートについてのコツがメンタルにあるということでしたけど、先にも言いましたが、
例えばGKのセービング、DFのカット技術、MFのパス技術など習得や修正、改善についてもコツは同じようにメンタルにあります。
楽しく意欲的にサッカーに取り組むことができれば、良いメンタルの状態が保てると思います。
この記事が皆さんのサッカーにお役に立てればうれしく思います。
過去記事の<<【正確なシュート】3つのトレーニングメニュー【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでくださってありがとうございます。