最近の日本代表のサッカーを思い浮かべてみると中島翔哉とか堂安律などのサイドハーフの選手が注目されていますね。
現代のサッカーではサイドハーフは攻撃の中心的なポジションになってきました。
今回はそのサイドハーフのボールの受け方について紹介します。基本的には2つですよ。
目次
サイドハーフとは
サイドハーフのポジションと役割を確認しておきましょう。
↑こちらは4-5-1(4-2-3-1)のフォーメーションで黄色い星印がサイドハーフです。
最近の日本代表はこのフォーメーションを使うことが多くて、
サイドハーフを任されるのは乾、原口、中島翔哉、堂安あたりですね。
それぞれの選手のプレーをイメージしてみてください。
中島翔哉や堂安はどんなボールの受け方をしているでしょうか。
↑こちらのフォーメーションは4-4-2、そして黄色い星印がサイドハーフです。
中盤の構成は少し違いますが、アトレティコ・マドリーやマンCなどのクラブが4-4-2のフォーメーションを使っています。
このようにフォーメーションが違っていても、中盤(MF陣)の左右に開いたポジションで特に攻撃面を任される傾向にあるのがサイドハーフです。
過去にウイングとサイドハーフの違いを記事にしていますので、
そちらのほうでもサイドハーフの特徴、役割を確認してもらえれば、
サイドハーフのプレーがイメージしやすいと思いますが、
サイドハーフの役割はフォーメーション上でサイドに位置していますから、
サイドハーフは↓が主なプレーエリアになります。
↑ピッチ上の両サイドの白い部分がサイドハーフの担当するエリアであり、
このエリアでの攻撃、守備がサイドハーフの役割になります。
このピッチ上のサイドを担当するのはサイドバックも同じですが、
ハーフとバックの違いはその役割が攻撃にあるのか守備にあるのかということです。
当然、バックは守備に重きをおきハーフは攻撃に重きをおくということになります。
今回はサイドハーフのボールの受け方を確認しますので、
その前にサイドハーフの位置、役割をしっかりと頭に入れておきましょう。
サイドハーフのボールの受け方
それではサイドハーフのボールの受け方について紹介します。
ボールを受けるということは味方からパスを受けるということですから、攻撃の場面です。
サイドハーフのボールの受け方は、サイドハーフがボールを受けた後、
どんな攻撃、どんなプレーをするのかということで決まります。
これがわかればサイドハーフのボールの受け方は基本的に2つということがわかるはずです。
具体的に説明しますと、サイドハーフがパスを受けた後、
ピッチの外側を使って攻撃をしようと考えれば、ピッチのサイドに開く動きをしてパスを受け、
ピッチ中央を使って攻撃をしようと考えれば、ピッチ中央方向へ動いてパスを受けるという2つです。
先ほどのサイドハーフの担当エリアにパスを受ける位置を重ねるとこうなります。
↑こちらの図の外側の黄色いエリアがピッチの外側を使って攻撃しようとするときのパスを受けるエリアで、
赤いエリアがピッチの中央側を使って攻撃をしようとするときのパスを受けるエリアです。
サイドハーフの担当するエリアのうち、どの位置でボールを受けるのかを決めたら、
サイドハーフはパスを受ける位置に移動するということも受け方のひとつになります。
これらのことから、サイドハーフのボールの受け方をまとめてみますと、
- ピッチの外側でボールを受ける
- ピッチの中央方向でボールを受ける
この2つが基本であり、ボールを受ける前に
- ピッチの外側、中央のどちらを使って攻撃をするのかという選択
- 選択した位置への移動するという動き(プレー)
というプレーをしなければならない
これがサイドハーフのボールの受け方の基本です。
この基本をしっかりと踏まえてプレーするということを意識してほしいです。
ただ、サッカーの試合ではセオリーどおりには進んでいかないものです。
試合の流れや局面局面の状況に応じたプレーをしなければなりません。
それは基本をしっかりと踏まえられるようになったら、
その基本をアレンジ、応用していくという考えをすることが求められます。
今回は、サイドハーフのボールの受け方の基本を2つ紹介しましたけど、
これはサイドハーフの大きな役割であるサイドハーフの攻撃の局面での基本的なボールの受け方です。
例えば、試合中にはこんなシチュエーションもあります。
自分(←サイドハーフだとして)の逆サイドのサイドハーフ若しくはサイドバックが苦しんでいる局面に陥っているときに、
自分がその状況をヘルプする、フォローするためにボールを受けたほうが良いというボールの受け方もあります。
こんなときには、自分の担当するエリアを飛び出して(ピッチの中央方向へずーっとポジションを移して)、
パスを受けて、その苦しい状況を助けてあげるというようなこともあります。
このようにセオリーどおりにすすまないのもサッカーですから、応用、アレンジが必要になります。
そのためにも、まずは基本をしっかりと覚えておくことが必要になりますね。
サイドハーフのボールの受け方の基本を是非習得してください。
上達のために考えること
以前にサッカー選手の名言に関する記事を書いたのですが、
このボールの受け方のことについても選手たちの名言から、
サッカー上達のためのヒントになるのではないかと考えましたので、紹介したいと思います。
「基本」は、上のレベルにいくほど忘れられがち。でも上のレベルに行けば行くほど大事になる(遠藤保仁)
ヤットはこう言っています。
シンプルですけど正確無比なプレーが身上のヤットらしい考えだと思います。
個人的な考えも加えさせてもらえれば、サッカーに限らず、どんな活動においても基本が大事であり、
どんな活動においてもそのレベルが高くなるほど、基本が生きてくるということだと思います。
基本ができていなければそれはどこかで必ず破綻する。基本があれば1を100にすることだってできる(中田英寿)
ヒデの言葉です。ヒデもどちらかというと基本に忠実で堅実なプレーヤーだったと思います。
特に「基本があれば1を100にできる」という部分は大いに参考になりますね。
この記事の中で書いた応用、アレンジのことですが、基本をしっかりと踏まえておかないと応用やアレンジは難しい、
逆に基本をしっかりと踏まえておけば、応用、アレンジの幅が広がると思います。
この2人の「基本」を大事にするということ、基本スキルを発展させていくこと、ということを、
サッカーの上達のためにしっかりと解釈しなければなりませんね。
今回のサイドハーフのボールの受け方についても、基本はたったの2つで極めてシンプルです。
この基本を踏まえ、スキルを向上させることで、サッカーの上達に繋げていきたいですね。
まとめ
以上、今回はサイドハーフのボールの受け方について紹介しました。
サイドハーフがボールを受けた後どんな攻撃をするのかということでボールの受け方は決まります、これが基本です。
そのためには選択、動き(ポジション移動)が伴いますので、これを踏まえてボールの受け方を考えてみてください。
外側をえぐっていって相手DFのラインを崩す攻撃をするのか、中に切れ込んでいって直接ゴールを狙うのか、
今やサイドハーフは、サッカーの花形ポジションと言っても良いのではないでしょうか。
また、日本にも優秀なサイドアタッカーがたくさんいますので、
その選手たちのプレーを参考にされることもおすすめします。
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみにお役にたてればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<キーパーがPKをストップする2つのコツ【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。