サッカーが上手くなるためにどんな練習をすればいいのか、どんなメニューを設定すればいいのか、
選手も指導者も頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。
この練習やメニューの設定にパソコンを使うとかなり便利で、効果的です。
そこで今回は、パソコンを使ってどんなサッカー活動ができるのかということを考えてみたいと思います。
目次
パソコンの特徴
まず、パソコンの範疇を確認しておきましょう。
この記事ではデスクトップ&ノートPC、タブレットPC、スマホやiphoneなどをひっくるめて「パソコン」とします。
僕はこのブログを書くのをノートパソコンを使っていますが、サッカーについての情報や映像の収集はもちろん、
フォーメーション図の作成なども行っています。
この情報収集や映像をみることができるというのはパソコンの特徴です。
この特徴をサッカーの練習やメニューの設定などサッカー活動の様々な場面で活用できると思います。
実際に、バレーボールやバスケットボールではタイムアウト時などにタブレットを使用した戦術確認が行われていますし、
調べてみると、競技専用のアプリもあるとのこと。
これはどうもサッカーでも使えそうですね。
パソコンの使用は「ネット上から情報収集ができる」「画像、映像を目で確認することができる」ことが大きな特徴と言えるのではないでしょうか。
パソコンを使う実例
女子バレーボール日本代表監督の眞鍋監督です。
このようにiPadを使いながら試合をマネジメントすることで有名になりましたね。
こちらのSportsnaviの記事ではバスケットの作戦確認などのときにタブレットを使っているようです。
考えてみれば、サッカーでも作戦を確認するときに「作戦ボード」というグッズをよく使っていましたし、
ミーティングなどの時には大きなホワイトボードを使った経験がありますよね。
アナログかデジタルかの違いとでも言いましょうか、
作戦を共有したり、データをとったり、練習のスケジュール管理や練習メニューの計画作成などは昔から行われており、
手書きで行っていた作業をパソコンでできるようになったということなのでしょう。
その他、高校サッカーの強豪校による選手指導にタブレットを活用、
プロのサッカーチームではデジタルブラジャーという装置により、
選手のプレーデータを収集するというシステムの導入が増えてきているとのこと。
また、パソコンで使うそれぞれのスポーツ専用のアプリやソフトも増えてきているようで、
パソコンを使ったスポーツ活動は拡大傾向にあるのではないでしょうか。
このようにスポーツやサッカーの活動にパソコンが活用されてきています。
パソコンを利用した練習やメニューの設定
パソコンの特徴やスポーツのパソコン利用の傾向から、
サッカーの練習やメニューの設定でパソコンをどう利用していくかについて紹介したいと思います。
僕の経験を踏まえたものもあれば、経験したことがなくてもこういう使い方ができるのではないかと考えた内容です。
1.情報収集
先にも説明しましたが、どんな練習をすればいいのか、どんなメニューを設定すればいいのかわからない場合は自分で調べなければならないですよね。
パソコンで調べるのが便利です。
サッカーの基本技術からサッカーの戦術、作戦などのサッカー活動の全般に渡りほぼネット上にあります。
この調べるということも練習になると思います。
選手として自分にどんな練習が必要なのか、指導者として選手にどんなメニューを設定するのか、
チーム活動の中で立場は違っていても、分からないことをクリアしていくためにパソコンを利用した情報収集はとても効果的です。
特に「調べる」という行為がイメージトレーニングに繋がり、個人練習としての意味合いが強いと思います。
ちなみに、パソコンがない時代は数少ない指南書などの書籍や経験者に尋ねるなどの情報収集しかありませんでした。
2.目で見て確認
情報収集の一部に入るかもしれませんが、画像や映像を目で見て確認できるという特徴も練習やメニューを効果的に実施できる要素だと思います。
これまでの記事でも書いてきましたが、
「シュート練習にはこういうメニューがお勧めです」
「ゴムチューブはこんな使い方をします」
と文字や口で説明しても、説明を受ける側はいまいちピンと来ませんよねぇ。
僕もたくさん活用させていただいていますが、今はyoutubeなどの映像が簡単にみることができて、抜群にわかりやすいですよね。
しかも、選手の動きやグッズの使い方など詳細なところまで確認することができます。
この画像や映像で確認できるという特徴は、選手や指導者の個人練習でも活用できますし、
チーム練習の場面で「これからやる練習はこういうふうにやってみよう」と
パソコンで映像をみることによって、選手の理解度も上がることから、より効果的な練習内容になることが予想されます。
また、自分のプレー、チームのプレーを目で見ることを考えれば、
練習や試合を映像に記録し、後で確認するということもとても効果的な取り組みです。
試合のハーフタイムにフォーメーションや選手の動きの確認などの指示のときにも活用できそうです。
映像をみて確認できるというパソコンの特徴は、練習やメニューを効果的に実施できるのではないでしょうか。
ちなみに、パソコンがない時代には、グラウンドの地面に書いて説明したり、動作の手本を示して教えていましたよね。
3.マネジメントができる
練習ノートや指導ノートなどを書いたことがありますか?
プロのサッカー選手や野球選手が中学生、高校生のときに書いていた「ノート」がテレビなどで紹介されたのをみたことがありませんか。
これは今でも利用されている自己管理やチーム管理をするための記録書です。
日々の練習状況や自分の思ったこと考えたことを書き記し、設定した目標に向かっているかどうかを確認するために用いられるものです。
当然、ノートと鉛筆でもできますが、パソコンを使うことによってより効果的な管理ができるのではないでしょうか。
選手個人にもそうですが、どちらかというと指導者、コーチのチーム管理に効果がありそうです。
チームの長期、中期、短期の目標の設定、その目標に応じた普段の練習内容、練習メニューの設定、チームのモニタリングなどパソコンで行えば、自分の頭でも整理できますし、
必要な部分をプリントアウトして配布すれば、選手にも選手の保護者にもわかりやすい説明ができると思います。
このように記録ができて、データを保存できることは、個人やチームのマネジメントに効果的だと思います。
ちなみに、パソコンがない時代はノートに書き込むという手作業でした。
几帳面な性格でないと続けることが難しいし、経験者は自分の経験や勘によるマネジメントになりがちでした。
パソコンを利用することで、良いマネジメントができると思います。
まとめ
今回は、サッカーの練習やメニューに、また、サッカーの活動にパソコンを利用することを考えてみました。
パソコンの特徴である
「ネット上から情報収集ができる」
「画像、映像を目で確認することができる」
ということを生かすことによって、いろんな練習が効果的になりそうです。
お勧めするのは、情報収集や映像をみるという個人練習、チーム練習時のみんなで映像を確認するという場面で特に活用できそうです。
みなさんも検討されてはいかがでしょう?考える力、イメージする力を養うためにもどんどん映像をみましょう。
映像を活用するという意味でも、過去記事の<<サッカーの上達のためのゴムチューブを使ったトレーニング>>をご参照ください。