ネット上にも、ミドルシュートがなかなかうまく打てない、ミドルシュートのコツは?
など、ミドルシュートを習得したいサッカー選手たちがいますね。皆さんはどうですか?
そこで今回は、ミドルシュートについて詳しく説明したいと思います。
ミドルシュートを打つためのコツって、何個かありますけど、一番のコツはやっぱり「キック力」になります。
目次
ミドルシュートとは
ミドルシュートについては、こちらの記事でミドルシュートとその映像を確認していただきたいんですけど、
一般のサッカー(ジュニア世代のサッカーではない)でいえば、ゴールからおよそ20mくらいの中距離の位置からのシュートを「ミドルシュート」と言います。
サッカーのピッチでいうとペナルティエリアの外側付近です↓。
↑この図の白いエリアからのシュートがミドルシュートで、中学生以上のサッカーでは約20m、
8人制サッカー(小学生)ではペナルティエリアの外側付近は15mの位置です。
つまり、中学生以上のサッカーのミドルシュートの距離は20m前後、
小学生のミドルシュートの距離は15m前後、
ペナルティエリアを基準にミドルシュートの位置と距離を覚えると良いと思います。
明確な線引きはありませんよ、だいたい上の図の白いエリア付近からのシュートをミドルシュートと言います。
ちなみに、これより遠い位置からのシュートは、「ロングシュート」と言います。
ミドルシュートとはゴールまでの距離を示したシュートだということを覚えておいてください。
それでは、上記の白いエリアをイメージしながら、ミドルシュートのお手本をご覧ください。
↑いやぁスカッとしますねぇ(笑)
はい、ミドルの距離から打たれるシュートは、
- グラウンダーシュート
- ループシュート
- カーブシュート
- ドライブシュート
- 無回転シュート
- ダイレクトシュート
- ボレーシュート
- オーバーヘッドシュート
という、いろんなシュートの形がありますけど、どんなシュートでもミドルシュートの部類に入ります。
「ミドルレンジからのループシュート」とか「ミドルレンジからのボレーシュート」などと言われたりします。
どんな蹴り方、どんなシュートをしようが、
中学生以上であれば20m以上、小学生であれば15m以上、ボールを飛ばさないとミドルシュートはできないということになります。
20m以上、15m以上、飛ばすことができたとしても、へなへな飛んでいくボールではゴールは奪えません。
ペナルティエリアの外付近から、正確にコースを狙うコントロールできなければ、シュートは入りませんよ。
20m、15mという距離があり、ゴールまでには相手DF、GKが守ろうとしているわけですから、
簡単にカット、キャッチされちゃうようなキックではなく、
スピードがあり、コントロールされたボールを蹴る力、キック力、キックの技術が絶対に必要です。
ミドルシュートで悩んでいる選手は、自分のキック力、キックの技術に自信がありますか?
ミドルシュートとは、キック力、キックの技術が一番必要だということを覚えておいてください。
ミドルシュートの大事なコツ
この記事のテーマであるミドルシュートのコツを紹介しますね。
ミドルシュートのコツって、挙げればいろいろあるんですよ。
私が知っている範疇で、また、重要な順に紹介してみますので、
自分のサッカーの程度、スキルの保有レベルと比較してみてください。
コツ1-まずはキック力
キック力をキックの技術と考えてください。
→こちらで、キックの種類を、
→こちらで、軸足の使い方について、
紹介しているんですけど、
サッカーには「正しい蹴り方ができる」ことが必要で、そのキック力でパスやシュートをしますよね。
いろんなキックの中で、ミドルシュートを打つには、最低でも正しいインサイド、インステップ、インフロントが必要になります。
正しいキックがができるようになったら、キックの強度や正確性を向上させることが必要になります。
この正しい蹴り方、そして、スピードアップ&コントロールが向上していけば、
最低でも、中学生以上は40m以上、小学生は20m以上ボールを飛ばすことができるはずです(距離の目安はフィールドのゴールラインの長さの半分くらいです)。
これくらいのキック力があれば、ミドルシュートを打つキック力は身についていると言って良いでしょう。
ミドルシュートを打つのに一番大事なコツはこのキック力です。
ミドルシュートが打ちたければ、このキック力を習得することが最低条件になります。
コツ2-シュートの意識
ミドルシュートを打つためのコツ、2番目に大事なのは、シュートの意識です。
ミドルシュートを打てるだけのキック力を持ったとしても、シュートを打たなければ意味はありません。
ミドルシュートを打つのか打たないのかの本質的な違いはなにか、シュートをするという考え、意識があるのかないのかということです。
このシュートというプレーの意識はFWだけでなく、全ての選手が持っていなくてはなりません。
ミドルシュートの2番目のコツはシュートの意識です。
シュートの意識があるかどうかが3番目のコツに影響します。
このコツは難しくないですよ、考えているか、意識しているか、ということだけです。
この意識を持ってプレーしているかどうかを自分を評価してみてください。
コツ3-タイミングと感覚
3番目のコツは、シュートをするタイミングと感覚(センス)です。
試合の中で、ミドルシュートを打つタイミングがわかっているか、ミドルシュートを感じとることができるかということです。
シュートはやみくもに、めくらめっぽうに打てば良いというものではありません。
適正な、絶妙な、入る確率の高いタイミングがあるんです。
例えば、
「このコーナーキックはミドルレンジにボールがこぼれてくるんじゃないか」というような予測(←感覚)、
「相手は自分がシュートするとは思っていないんじゃないか」というような判断(←感覚)、
「相手GKの位置がおかしい(ゴールががら空き!)」という情報収集(←感覚)、
↑というような、ゴールできそうなタイミングと感覚を持っているかどうか、がミドルシュートのコツになります。
このタイミングと感覚をつかむために効果的なのは練習や試合の場数、つまりサッカーの経験です。
どれだけミドルシュートのタイミングを成功したか、失敗したか、
どれだけ周囲の状況や場面の状況を分析してプレーしてきたか、
この経験が適正なタイミングを知っている選手、状況判断ができる選手になることにつながるんです。
ミドルシュートのときのタイミング、感覚をつかむには、普段からシュートの意識をもってプレーしていると、より効果的につかむことができるんですね。
「ここはミドルシュートのタイミングだ!」とわかってシュートできるかどうかは、
シュートのタイミングを知っているか、シュートの感覚をつかんでいるかも大事なコツになります。
自分で、シュートのタイミングをつかんでいるかどうかを確認してみてください。
以上、まず、ミドルシュートを打つためのコツ、優先順に、
- キック力
- シュートの意識
- タイミング&感覚
この3つがミドルシュートの本質、コツになります。
これが満たされていれば、一般でも小学生でもミドルシュートは打つことができると思います。
打てない方は、このどれかが足りていないと思われます。
ぜひ、自己確認をして、不足してるのであればコツを踏まえて、練習してみてください。
あ、ちなみに、
この3つのコツは、ミドルシュートに限ったものではありませんm(__)m
ペナルティエリア内からの至近距離のシュートでも、
ミドルシュートよりも遠い位置からのロングシュートでも、同じことになります。
ミドルシュートの技術的なコツ
ミドルシュートのコツはいくつかあると言いましたが、先ほどの3つの大事なコツに加えて、ミドルシュートの技術的なコツを紹介しますね。
ボールが浮かない、強いシュートが打てない、のは、一番大事コツのなキック力が不足しているんです。
この場合はキック力を磨けば問題をクリアできます。
インサイドキックでもミドルシュートが可能になりますよ。
ただ、キックの強度が不足している選手は、インフロントキックでミドルシュートを打つことをおすすめします。
特に筋力が不足している小学生や中学生にありがちなんですけど、蹴ったボールが浮かないために相手DFにストップされるケースがありますよね。
この場合は、インフロントキックでボールを浮かすことがコツになります。
浮いたボールが良い方向へ飛んでいくと、入ることがありますよ(笑)
ただし、正しいキック力を身につける練習を怠ってはだめですよ。
逆に、ミドルシュートをフカしてしまいゴールを超えていってしまう、という選手もいますね。
これもキックの技術が不足しているケースです(正確性が不足)。
このような場合には、低いボールを蹴るようにしなければなりません。
このケースでは、キックのときの軸足をもっと前方に置く、上半身をボールに被せるようなフォーム(ボールをける瞬間に体が反っているとだめ)で蹴ることがコツになります。
軸足と上半身の使い方を意識して、普段から低い弾道のボールを蹴る練習をすることで解消していきます。
高校生くらいになると、キック力も、シュートの意識も、タイミングも感覚もつかんだ、でももっとミドルシュートの威力を上げたい、という選手もいます。
正しいキック力ができていて、さらにミドルを強烈にするには、フィジカル強化が必要になります。
蹴り足のテイクバック、体全体を支える軸足、蹴り足の振り下ろしのスピード、上半身の反転?これらを強化するのが筋肉であり、筋肉を鍛えるのは筋トレですね。
下半身はもちろんですが、上半身(体幹)の筋肉を鍛えることがキック力のパワーアップにつながり、ミドルシュートが強烈になります。
以上、ミドルシュートの技術的なコツを紹介しました。
ミドルシュートのコツというよりも、キックのコツだということがお分かりいただけますでしょうか。
このことからも一番大事なコツはキック力であり、このキック力を磨くことが、ミドルシュートを打つための絶対条件になるのです。
たくさんコツを紹介してきましたのでまとめておきます。
自分がミドルシュートを打つための本質、コツを踏まえているかを確認してください。
ミドルシュートのコツ
- キック力(技術)
- シュートの意識
- タイミング&感覚
- 技術的なコツ
- インフロント
- 軸足&上半身の使い方
- フィジカル強化
ということです。
最後に、私のおすすめの映像をひとつ。
トニ・クロースは、世界有数のミドルシューターだと思っています。
特に、ミドルレンジからインサイドキックでシュートします!
トニ・クロースのようなミドルシュートを打てる選手になりたくなりますよ!
まとめ
以上、今回はミドルシュートのコツというテーマで、いくつかのコツを紹介してみました。
ミドルシュートで悩んでいる、困っている方は、ぜひ参考にしていただきたいです。
また、いろいろなコツを紹介してきましたが、個人的におすすめすのは、「シュートを打てる選手」になることです。
外しても良いんです、思いっきり打ち抜く!絶妙なコントロール!自分の得意なシュートを身につけ、観ている人たちを驚かせてください。
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→インステップの蹴り方を極めてシュートの速度UP【サッカー】
最後まで読んでいただきありがとうございます。