サッカーの強い弱いに競技人口が関係するのかどうか。
関係ないことはないと思います。
ただ、競技人口が多ければ強いのかというとそうでもないんですよね。
それはサッカーに限らず他のスポーツだって同じ傾向にあると言えるでしょう。
今回は日本と世界各国のサッカーの競技人口を比較して、いろいろ考えてみたいと思います。
目次
競技人口?
日本や世界各国のサッカーの競技人口を比較しようと思いましていろいろ調べてみたんですけど、
どうも厳密に調査されていて正確な数字ではないようです(笑)
サッカーの競技人口を調べようとすると、
FIFA(国際サッカー連盟)が示す数字とJFA(日本サッカー協会)が示す数字とは結構違っていたりするんです。
例えば、日本のサッカー競技人口について、
- JFA登録選手数が約100万人(サッカー+フットサル)
- サッカーに携わる人は526万人(JFAが言っています)
- 社会生活基本調査によると約700万人(総務省)
- 日本のサッカー競技人口約480万人(FIFAが言っています)
・・・とまぁこういう具合になるわけです。
サッカーの競技人口は?と考えたときに、正式にJFAに選手登録をして公式にサッカーをする選手はサッカーとフットサルと合わせて約100万人です。
もちろんキッズからシニア、男子or女子、プロorアマチュアを含む数です。
・・・競技人口ですよねぇ。
JFAの言う「サッカーファミリー」というのが正確には分かりませんが、
指導者や審判などサッカー競技に携わる人に加えファンも入るそうです。
ん~競技者以外が入っているかもしれません。
総務省の実施する社会生活基本調査の統計は、プロのサッカー選手を除き、
10歳以上の男女で、体育で行うサッカーを除き、部活動クラブ活動は含む。
JFAに選手登録しなくてもサッカーをやっている人が含まれて、
毎日サッカーをやろうが、週一だろうが月1だろうが含まれるということでしょうねぇ。
FIFAの数字はわかりません。
FIFAは世界各国の競技人口を示していますので、一定の調査が行われているのでしょう。
このように、なにをもって競技人口というのかは、条件や調査によって異なる数字となってしまうわけですね。
この記事ではサッカーの競技人口から、
例えば、ナショナルチームが強いとか弱いとかに影響しているのかどうかとか、
サッカーの盛んな国なのかどうかということを測ろうかと思ったのですが。
つまり、いろいろな団体が示す競技人口とは推測数であり、正確な数字ではないということになります。
各国のサッカー協会の選手登録数がわかれば、正確な比較ができんでしょうけど、
世界の各国の登録者数はわかりません。
それで、ここではFIFAが示すデータを使わせていただくことにします。
各国の競技人口
世界の各国のサッカーの競技人口を中心に人口や競技人口の割合をランダムに羅列してみます。
数字はおよその数字にします。
(国名-人口-サッカー競技人口-比率)
- 中 国-13.8億人-2600万人-1.9%
- アメリカ-3.2億人-2450万人-7.5%
- インド-13.4億人-2060万人-1.5%
- ドイツ-8.1千万人-1630万人-20.1%
- ブラジル-2.1億人-1320万人-6.4%
サッカーの競技人口が1000万人を超えている世界の各国です。
総人口が億を超えている国は競技人口も多くなるのは当然かもしれませんが、
ドイツの競技人口が突出していることがわかると思います。
ドイツの競技人口は1630万人で総人口に対する割合は20.1%!
なんと5人に1人がサッカーをやっているということになります。もちろん、老若男女ですよ。
王国ブラジルは1320万人で6.4%、意外と少ないなぁという印象です。
中国、インドは人口の2%ほどでも2000万人を超えています。
アメリカのサッカー人口が凄いですね、割合も7.5%でブラジルを上回っています。
- イタリア-6.1千万人-498万人-8.1%
- 日 本-1.2億人-480万人-4%
- フランス-6.4千万人-419万人-6.5%
- スペイン-4.6千万人-283万人-6.1%
- アルゼンチン-4.3千万人-265万人-6.1%
- チ リ-1.8千万人-260万人-14.5%
- ポーランド-3.8千万人-200万人-5.2%
サッカー競技人口が100万~1000万以内の世界の各国です。
日本が世界の強豪国と同じクラスになってしまいましたが、
競技人口だけでいうとフランスやイタリア、アルゼンチンよりも多いということになります。
比率に注目してみるとチリの14.5%は凄いですね。
ドイツに次ぐ高い比率でチリ国内でサッカーの占める割合が大きいことを示していることになります。
世界の強豪国であるイタリア、フランス、スペイン、アルゼンチンは6%超えですね。
もしかしたら人口に対する競技人口の割合が高い国がサッカーの強豪国と言えるのかもしれません。
- ベルギー-1.1千万人-81万人-7.2%
- スイス-830万人-57万人-6.9%
- ポルトガル-1千万人-55万人-5.3%
やはり強豪国であるベルギー、スイス、ポルトガルはこんな感じです。
競技人口の比率が6%くらいが世界の強豪国と言われるところの基準値なのかもしれません。
やはりベルギーやスイスは高い比率ですが、ポルトガルはちょっと低いような気がします。
競技人口が多ければサッカーが強いのであれば、中国やインドが強いことになりますが、
そうではありませんから競技人口の多い少ないは強さの根拠にはなりませんね。
ベルギーの競技人口は約80万人、日本はその6倍、中国は300倍以上の競技人口なのですから。
- オランダ-1700万人(九州+四国ほど)
- デンマーク-577万人(兵庫県ほど)
- クロアチア-433万人(福岡県ほど)
- ウルグアイ-337万人(静岡県ほど)
競技人口は不明ですが、世界の強豪国の人口だけを示してみました。
オランダは1700万人ですが、デンマーク、クロアチア、ウルグアイってこんな小さい国なんですね。
スイスなどと同じように競技人口の割合が高いことが予想されます。
このように、世界の各国の競技人口と人口に対しての比率を示してみました。
人口の多い中国、インド、アメリカ、ブラジルの競技人口が1000万人を超えている中でドイツの1000万人声は突出した数字であり、
ドイツ国内でのサッカーの勢力?文化?がわかると思います。
世界の各国でサッカーが盛んかどうかは競技人口の比率でわかるかもしれません。
5~6%以上になるとサッカーが盛んな国だと言えるかもしれませんね。
日本はイタリアと同じくらいの480万人の競技者がいますが、競技人口の割合が4%!
強豪国になるためには5%以上の競技割合にしていくことが望まれるのかもしれません。
もちろん、競技人口を増やすイコール強豪国になれるって単純ではないんでしょうけど。
競技人口もろもろ
サッカーの競技人口を日本及び世界の各国を比較してみましたけど、
ついでに、日本国内におけるスポーツの競技人口をみてみませんか。
データは総務省の統計からです。
競技人口が一番多いのはウォーキング/軽い体操で4682万人とかなんですけど、ここは競技スポーツに絞ってみます。
- ボウリング-1433万人
- 水 泳-1243万人
- ゴルフ-890万人
- 野 球-814万人
- 卓 球-766万人
- バドミントン-756万人
- サッカー-677万人
- テニス-562万人
- バレーボール-513万人
- バスケ-486万人
だそうです。陸上はどこ行ったんだ?って気がしますけど。
近年日本国内で、特に競技人口が増えているスポーツが卓球、バドミントン、テニスと言ったラケット競技だそうです。
確かに卓球もバドミントンも国際大会での活躍が目覚ましいですから、やりたい人たちも増えるんでしょうね。
実際に僕の地元でもバドミントンをする子供たちが爆発的に増えましたから。
バドミントンのクラブの指導者が入会を断っていましたから(笑)
錦織や大阪なおみちゃんの活躍でテニスも人気が高まってきましたからね。
逆に競技人口が少ないスポーツは、
- 近代五種(約40人)
- 馬 術(約6000人)
- ライフル射撃(約6500人)
- セーリング(約1万人)
だそうです。なんでも「お金がかかる」んだそうで。
サッカーの競技人口を紹介するついでに、日本国内の各スポーツの競技人口も紹介してみました。
まとめ
以上、日本と世界各国のサッカーの競技人口を比較する意味で紹介してみました。
サッカーの強い国弱い国が単に競技人口の多い少ないが影響するということはないこと、ですが、
人口に対する競技者の割合をみると強い弱いを証明しているのかなと思います。
しかし、その割合もあくまで強い弱いに影響する一因であって、
それ以外にも強い弱いに影響する要因というのはあると思います。
ただ、割合は世界の各国のそれぞれの国の中でのサッカーがどれだけ盛んなのかを示していると思いますので、
サッカーが盛んな国、その国においてサッカーがどの程度の位置づけなのかによるのではないでしょうか。
世界的にみると野球はマイナーなスポーツの部類に入りますが、
日本での野球の位置づけをみたときにはメジャースポーツであり、世界でも屈指の強豪国ですからね。
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみに役に立てればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<名将って?歴代の日本代表監督から考えてみます【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。