実戦スキルを身につけましょうシリーズ?です(←いつの間にかシリーズ化してます笑)
今回紹介するのはカットインからのシュートです。
このシュートシーンはジュニアの世代からプロの世界のサッカーでもよく見られますし、
攻撃的な選手は是非身につけておきたいシュートです。
選手も観戦する人もカットインからのシュートを覚えてみましょう。
目次
カットインからのシュートをみてみましょう
自分でドリブルをしながらキュッと方向転換をしてシュートにもっていくシーンは、サッカーの試合の場面ではよく見られる光景です。
サッカー選手であれば攻撃の選手であろうが、守備的な選手であろうが、誰でもできるプレーだと思います。
今回ここで確認します「カットインからのシュート」については、
サッカーの試合で攻撃的な選手、特にサイドアタッカー(ウイングやサイドハーフ)の選手が身につけたほうが良いプレーです。
ピッチサイドを縦にボールを運びながら、どこかのタイミングでピッチ中央方向へボールを切り返し(←ここがカットインです)、
シュートにもっていくというプレーですので、サイドを担当する選手に必要なスキルです。
とりあえず、映像で確認しましょう。
これがカットインからのシュートです!ってヤツです。
カットインからのシュートの名手?と言えば、「ミスターカットイン」(←僕が命名しましたm(__)m)であるアリエン・ロッベンですね。
ロッベンのカットインからのシュートをご覧ください。
いかがでしょう、カットインだけの映像ではありませんけど、ピッチサイドから中央にカットインしてからのシュートが多くみられますね。
ドリブル+ターン+シュートという組み合わせですので、技術的に難しいプレーではありません。
ただし、試合で使おうとすれば、対峙する相手選手がいますので、タイミングや間合いが重要になります。
カットインからのシュートというプレーを具体的にイメージするために、サッカーのピッチを上から見た図で確認してみてください。
↑この図のように、カットインからのシュートはピッチのサイド(左右)で実施することがほとんどです。
必要な技術は
- ドリブルで縦にボールを運ぶ
- 相手DFの前でピッチ中央方向にカットイン
- カットインの後シュート!
この組み合わせがカットインからのシュートになります。
先ほどのロッベンなどの映像やピッチ図からカットインからのシュートをしっかりとイメージできるようにしてくださいね。
カットインからのシュートの練習
カットインからのシュートをイメージできましたら、習得のための練習をやってみましょう。
前述していますが、カットインからのシュートというプレーは、
ドリブル、ターン、シュートという技術の組み合わせになります。
サッカーに必要な基本技術を組み合わせた実戦的な技術ということになります。
個々の技術の習得方法などは過去記事で紹介していますので、よかったら見てみてください。
(ターン)ターンのコツをつかんで上達のためのトレーニングを【サッカー】
(シュート)【正確なシュート】3つのトレーニングメニュー【サッカー】
サッカーでいろいろな技を身につけるときの練習は、まず「型」を覚えるということを意識してみましょう。
このカットインからのシュートの習得についても、まずは型、身のこなしから覚えましょう。
まずは、ドリブルとターンの練習です、映像をお借りしますm(__)m
↑こちらの練習がドリブルからターンの練習の良いお手本です。
このようにボールを運びながら、素早い方向転換ができるようになりましょう。
このドリブルとターンがスムーズにできるようになれば、
カットインからのシュートという技術の8割くらいは身につけたようなものです(笑)
あとはシュートをするだけですので。
次に、ターンとシュートの組み合わせの練習です。
カットインしたあとシュートにもっていくシーンですが、ここでもまずは型、体の使い方を意識してください。
映像を2つお借ります。
↑こちらの練習でお手本にしてもらいたいのは、ターンをした直後にシュートしているということです。
あとで説明しますが、カットインからのシュートの実戦で効果的に使うには、
カットインしてからシュートまでの時間が重要になります。
ですので、この映像の方のように、ターンの後すぐにシュートをするという練習が効果的です。
この練習の際には、映像のようにコーンを使って練習することが効果的です(←個人練習でできますので)。
繰り返しますが、カットインの後すぐにシュートにもっていくということを意識してください。
同じように、カットインからシュートの型を身につけるための練習でのおすすめがこちらです。
↑ドリブルデザイナーの岡部氏の映像をお借りました。
こちらも、小さいモーションですが、中に切れ込んでシュートを体で覚えるための練習です。
こちらの練習のポイントはシュートのコースです。
フットサルコートでフットサルのゴールで練習しておられますが、
シュートが全てファーサイドを狙っていますよね、それもゴールに目印のコーンを置いて。
こちらも後で説明しますが、カットインからのシュートの練習のときにはファーサイドを狙うと意識してください。
これらのように、ドリブル+カットイン、カットイン+シュートの練習によって、
体の使い方が身に付いたら、実戦をイメージして、
ドリブル+カットイン+シュートの練習をやってみてください。
サッカーの試合でのカットインからのシュートの3つのポイント
練習でカットインからのシュートを習得できたら、いよいよ実戦で使うことになります。
サッカーの試合では、対峙する相手がいますので、
ドリブルもターンもシュートもさせないように邪魔をしてくるわけです。
その相手の守備を上回ってシュートしなければなりません。
僕の経験による考えなのですが、サッカーの試合で効果的なカットインからのシュートの際の3つのポイントを紹介します。
1.カットインしたらすぐにシュートを打て!
まず、カットインしたらできるだけ早くシュートにもっていきましょう。
カットインのあとのシュートの場所は、当然シュートレンジになりますので、相手はシュートを阻止しようと必要な対応をしてきます。
カットインまでの間にドリブル、ターンをしているわけですから、この段階でボールを失う可能性もあるんです。
ターンが成功してカットインできた場面は、
相手にとってはシュートにもっていかれるスクランブル状態なわけですから、厳しい守備をしてきます。
つまり、カットイン後はボールを失う可能性が高くなるわけです(←もちろん自分たちからするとチャンスなんですよ!)。
ですから、カットイン後はできるだけ早くシュートにもっていくことが効果的なんです。
この「できるだけ早くシュートにもっていく」ということで、考えておかなければならないことがいくつかあるんですが、
カットインをする場所が、シュートレンジではない場所だったばあいは、シュートにもっていけません。
さらにピッチ中央方向へのドリブルが必要だったり、
シュートにもっていけないため味方にパスをしなければならないこともあります。
つまり、カットインからすぐにシュートにもっていくには、カットインする場所が重要になります。
ターンをする場所、エリアをしっかりと考えておかなければなりませんし、
この場所、エリアも普段の練習で、自分のシュートレンジがつかめるように意識してください。
また、カットインからピッチ中央方向へドリブルをしていくシーンもよく見ますよね(←ロッベンなりメッシなり)。
そのドリブルの後にシュートにもっていくというシーンですが、
これはカットインからのシュートという技術の範疇ではなく、ドルブルシュートの範疇です(←僕の考えでは笑)。
ドリブルシュートはドリブルシュートでの練習が必要になります。
2.シュートはファーサイドを狙え!
やはり、カットインする場所、エリアが関係するんですけど、カットインからのシュートはファーサイドを狙ってみてください。
なぜかというと、サッカーの試合で、通常、カットインする場所からは、ファーサイドのほうがシュートコースが空いているからです(ニアサイドに比べて)。
前述のカットインの図をみながらイメージしてもらいたいんですが、
カットインする場所は、ピッチの中央ではなく、ピッチの両サイドです。
例えば、ピッチの右サイドでカットインした場合、対峙する相手は自分の右側(ニア側)、
ピッチの左サイドでカットインした場合、対峙する相手は自分の左側(ニア側)、にポジションをとっているという状況になります。
これからシュートをしようとしているのに、相手がニア側にポジションをとっていたら、
シュートが相手に阻止されてしまう(←当たったりして)可能性が高いわけですよね。
つまり、ファーサイド側のほうがシュートコースが空いているので、そこを狙う、
また、普段の練習からカットイン後のシュートはファーサイドを狙うと意識しておくことが大事です。
もちろん、ニアサイドをぶち抜くシュートを決めるのも気分はいいですけど(笑)
カットインしてからのシュートはファーサイドを狙うことを普段から意識しておくことをおすすめします。
3.右利きなのか左利きなのか
カットインからのシュートという視点でサッカーを考えたときに、利き足もポイントになると思います。
過去記事の<<ウイングの利き足はどっちが有利!?【サッカー】>>で紹介しているんですが、
サッカーで、カットインからのシュートを使うのはサイドアタッカー(ウイングやサイドハーフ)が多くなります。
このカットインからのシュートをいうプレーを考えたときに、
右利きの選手が右サイドを担当すると、シュートが左足、
左利きの選手が左サイドを担当すると、シュートが右足、となります。
近年のサイドアタッカーのトレンドは、右利きを左サイドに、左利きを右サイドに配置していますね。
ロッベン、メッシ、ネイマール、アザール、中島、堂安などの近年のサイドアタッカーは、ことごとく利き足と担当するサイドが逆です。
つまり、カットインしてからのシュートのシーンで、利き足でシュートする機会が多くなります。
チームの事情や、監督、コーチのサッカーの考え方によるんでしょうけど、
サイドアタッカーはこの利き足とポジションについて意識しておくことが必要でしょうね。
カットイン後利き足ではない足でシュートを打たなければならないサイドアタッカーは、
やはり、普段の練習から、利き足ではないシュートを鍛えておいたほうが良いですね。
以上、カットインからのシュートに関して、実戦で効果的に使うためのポイントを紹介しました。
- すぐにシュート
- ファーサイドを狙う
- 利き足とポジション
サッカーの試合に影響するこれらのポイントを踏まえて、普段の練習を検討してみてください。
今回この記事で紹介したのは、カットインからシュートという一連のプレーです。
ミスターカットインのロッベンが雑誌のインタビューで、「カットインのコツ」を教えてくれています。
→https://number.bunshun.jp/articles/-/822147?page=2
こちらもみてみてください。
まとめ
以上、今回はカットインからのシュートについて紹介しました。
「型」的には、サッカーのドリブル、ターン、シュートという基本技術を組み合わせた単純なプレーですが、
サッカーの試合では頻繁に使われ、かつ、とても有効な攻撃的なプレーです。
ドルブルのコツ、ターンのコツ、シュートのコツというそれぞれの技術のコツもありますけど、
この一連のプレーも、相手と対峙したとき、試合の中では、いくつかのコツがあります。
これらを踏まえて、日々の練習で、技を磨いてみてください。
また、サッカーをご覧になるときは、サイドアタッカーのカットインも注目してみてください。
サイドアタッカーの攻撃のときの見せ場でもありますので、きっと楽しめると思います。
今回の記事が読んでくださった皆さんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の<<ファーストタッチを磨け!トラップ&ターン【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。