サッカーが上手くなるにはトレーニングは欠かせないですね。
部活やクラブなどでチームメイトと一緒に行う練習もあり、
個人で自分の長所を伸ばしたり、
短所を改善させる練習など様々なトレーニングがありますが、
なかなか時間がとれない方も多いのではないでしょうか。
今回は、「1人で」「普段の生活の中で」「グッズを使って」できるトレーニングを紹介します。
目次
グッズを使ったトレーニングの効果
サッカーに関わらずですが、なんらかしらの取り組み、活動で上達したいのであれば、練習、トレーニングが必要ですが、
その練習やトレーニングを効果的に、練習の質を上げる方法のひとつが「グッズ」を活用したトレーニングです。
例えば、英会話ができるようになりたい場合、CDやCDプレーヤーというグッズを使いリスニングというトレーニングをすることで、英会話の上達が効果的になると考えられます。
道具を使って目標を達成するという視点で考えれば、
夕飯の買い物をするという活動において、歩いてスーパーに行き買ったものを両手で抱えて帰ってくるのを、
籠のついた自転車という道具を使うことによって、買い物という目標を効率よく達成することができると考えられます。
つまり、様々な活動の目標をより効果的、より効率的に達成するために道具、グッズを使用することが有効なのです。
サッカーのトレーニングにおいても、トレーニング結果をより効果的に、
より効率的にするためのグッズを使うと考えていただきたい。
もちろん、グッズを使うトレーニングが上手にできるようになることが最終目標ではないですよね。
効果的なトレーニングによりサッカーが上手になることが目標であることをお忘れなく。
トレーニンググッズを4つ紹介します
トレーニンググッズもトレーニングの環境や状況によって様々なものがあります。
俊敏性(アジリティ)や反応の速さ(クイックネス)向上のための練習に使うラダーやマーカーなどは今やチームの必需品です。
ここでは「1人で」の個人トレーニングのためのグッズを紹介したいと思います。
フィジカル強化を目的としたトレーニンググッズが主となります。
1.バランスディスク
バランスディスクは主に体幹トレーニングのためのグッズです。
バランス感覚の向上や使い方によって筋肉の強化も期待できます。
以前に記事を書きましたが、
日常生活の中でのトレーニングをこのバランスディスクを使うことによってより効果的なトレーニングになると思います。
使い方の例は下の映像を参考にしてください。
2.ストレッチポール
ストレッチポールはその名の通りストレッチ運動の効果を高めてくれます。
特に筋肉を緩める効果が期待できますので、練習や筋トレ後のクールダウンやリラックスさせたいときに使うと良いと思います。
使い方の例は下の通りです。
3.トレーニングチューブ
トレーニングチューブは主に筋肉トレーニングを効果的にするグッズです。
筋トレのグッズの代表格はバーベル、ダンベルが思い浮かびますが、トレーニングチューブは筋トレだけではく、体幹トレにも効果があります。
負荷がそんなに強くないことから、中高生のトレーニングに適しています。下は使い方の一例です。
以上、私が特にお勧めする3つのトレーニンググッズを紹介させていただきました。
バランスディスクは体幹トレーニング、
ストレッチポールはストレッチ、
トレーニングチューブは筋肉トレーニング、
という目的を明確にして活用することが効果的なトレーニングとなる第一歩です。
また、それぞれのグッズの効果的な使用方法を自分で調べるなどして知識を得ることもトレーニングを効果的にする方法だと思います。
これら以外のグッズとして、僕の周辺の人たちが使ってるトレーニンググッズは・・・・
- リストウエイト(息子が使っています。両手足に装着し、通学や日常生活の中で使用しています)
- ジムセット(ボクサーの友人が引退後も自宅でダンベル、バーベルを用いた筋トレをしています)
- 懸垂マシン(水泳をやってる知り合いが自宅で上半身強化のためのトレーニングをしています)
などがあります。
自分の身体をどう鍛えるのかによってトレーニンググッズを選ぶと良いと思います。
今回のグッズの紹介で最後に個人的に超お勧めしたいものがあります。
これはフィジカル強化やドリブル、シュートなどのサッカーの直接的な技術向上のためのトレーニンググッズではありません。
4.作戦ボード
サッカー選手ならみたことがあると思います、作戦ボードです。
戦術やフォーメーションなどを確認し共通理解するために使われるものです。
サッカーやバスケなどのチームでフォーメーションを組んでゲームを進めていくスポーツでは複数人での集団活動が絶対に必要で、
チームプレーの共通理解とプレー前にイメージすることが必要になります。
でも、試合のハーフタイムにコーチや監督から作戦ボードであーやれ、こーやれって言われて、十分に理解できますか?
私は未熟な頃は理解できませんでした(笑)
いきなりボードで指示されても、普段から作戦ボードを使っていないこと、
プレーが個人のプレーのみで考えられがち(集団の連携や役割分担というチームプレーが理解されていない)なため、理解できないのです。
僕の経験によるのですが、このグッズが個人でのイメージトレーニングに使えます。
使い方と効果はのちほど。
グッズを使ってトレーニングをより効果的に
このブログで、フィジカル強化のトレーニングについての記事を書いたのですが、
様々なトレーニングをすることによってサッカーが上手になっていくんですけど、
ただなんとなくトレーニングをこなす、消化すれば良いのではなく(←もちろん効果はあるんでしょうけど)、
トレーニングの目的の理解を理解したうえで「継続する」ということで、より良い効果が望めると思います。
今回紹介させていただいたグッズは、特にフィジカル強化をより効果的にするためのものです。
グッズによるトレーニング方法や目的が理解できたら、次に、どうやって続けていくかということを考えなければならないと思います。
前回、「サッカーが楽しくなるフィジカルトレーニングとメニュー」という記事で紹介しましたが、
トレーニングを継続していくコツは
- フィジカルを理解する
- トレーニングの効果を理解する
- 自分に合ったトレーニングを自分で決める
を行うことで、できる限り自分の生活スタイルに合わせて実施することがおすすめです。
このトレーニングにグッズを使用すればいいのです。
グッズの効果的な使い方の実例は、
- サイドエルボーブリッジ(体幹)→トレーニングチューブを使い、足の筋トレを同時に行う
- 片足立ち(体幹)→バランスディスクを使い、体幹トレの強度を上げる
- ストレッチ→そのままですが、ストレッチポールを使うことでストレッチ効果を上げる
などです。
これらを日常的に実施し継続していくためには、自分の生活スタイルに合わせることで習慣化することです。
- 朝晩の歯磨き時→バランスボードに乗り歯磨き(体幹 20分/1日)
- 学校の休み時間→トレーニングチューブを使い下半身強化(筋トレ 20分/1日)
- テレビをみながら→バランスボードorトレーニングチューブ使用(体幹or筋トレ 30/1日)
- 就寝前→ストレッチポールに20分くらい寝転がる(ストレッチ 20分/1日)
などなど、自分が意識して普段の生活の中で設定してみたらどうでしょう。
これだけでも1日90分のフィジカルトレーニングができます。
なんにもやらないよりぜんぜん効果があると思います。
もちろん、時間の取れる方、意識の高い方はトレーニングの時間を設定して集中的に実施すれば、効果はさらに高くなるでしょう。
前述した「作戦ボード」ですが、
フィジカルトレーニンググッズと比較すると日常生活の中には取り入れにくいので、自分で意識して、作戦ボードを使う時間を設定しなければなりません。
ここで紹介するのは作戦ボードというグッズを使った自主練で、その使い方と効果についてです。
作戦ボードを使う自主練の最終目標は「サッカー(のセオリー)を理解する」ことです。
サッカーを理解するためには「考える力」「イメージする力」を鍛えることが必要で、
そのために作戦ボードを使ったトレーニングをします。トレーニングの例は以下のとおりです。
- ポストシュートの練習で試合をイメージしたとき、シュート前のパスをどの位置に出せば有効か。
- クロスからシュートの練習でクロスを上げる選手はその位置からどんなクロスが試合では有効か。
- 3対2の練習で余っている3人目の選手はどの位置にいて、どんな動きをすれば突破できるか。
- 3対2の練習で少ないDF側はどんなことを考えて守ればいいのか、それには味方との位置関係は。
このような普段の部活やクラブでの練習メニューを、自分で作戦ボードを使い実際に駒をならべながら、どのプレーが有効なのか、だめなのか、
また、自分が相手だったらどんなプレーをされるのが嫌なのかなどなど、いろいろ考えることができると思います。
この考える機会を増やすことが第一歩です。
サッカーを理解できていない選手は考えても正しい答えには至らないはずです。
ですが、そのわからないことをコーチや監督などわかってる人に聞くことで正しい答えがわかります。
正しい答えを増やしていくことによって、サッカーの理解が高まり、実際のプレーに反映されていくのです。
特に中高生のサッカーはそれ以下のカテゴリーに比べ、チームプレー、集団での連携プレーが多く求められるようになり、作戦や戦術の理解度が求められます。
最初から答えはわからなくても、作戦ボードを使い「考える」「イメージする」という習慣を身につけてみてはいかがでしょう。
考える習慣が身についてくると、作戦ボードを使わなくても、
練習の場面でも、試合の場面でも考える機会が多くなり、アイデアを要する場面、危険を察知する場面での判断のスピードの向上などに繋がると思います。
ちなみに、僕の経験では、作戦ボードを使うことで選手が最初に意識してくれるのは、
「今自分がピッチ上のどこにいるのか」と「味方の位置は」というポジショニングについてです。
チームプレーにおいては重要な視点であり、個人がサッカーが上手くなる要因の重要な部分ですよね。
まとめ
今回は、サッカーのトレーニングを効果的にするグッズとその使い方を紹介させていただきました。
特にフィジカル強化のためのトレーニンググッズとなりましたが、フィジカル強化は大事です。
サッカーに必要な肉体を作り上げていくことでサッカーの上達に繋がります。
また、ちょっと気にしてくださった方は作戦ボードもお試しください。
絶対に作戦ボードということもありませんが、選手が自ら自分のサッカーを考えるきっかけになるツールだと思います。
グッズを使いながらより効果的、効率的にトレーニングを行い、継続できるよう意識して取り組んでもらいたいです。
是非、こちらの記事もご覧ください→サッカーが楽しくなるトレーニングとメニュー