無回転シュートの蹴り方のコツは3つです【サッカー】

無回転シュートは蹴れるのか、はい、ある程度ボールが蹴れる人であれば誰にでも蹴れます。

ただ、その無回転シュートが試合で使えるかどうか、試合で武器になるのかはちょっと違う話です。

無回転シュートの蹴り方はコツがありますので、

今回はその3つのコツと試合で使うために必要なことを紹介したいと思います。

目次

無回転ボールの蹴り方

無回転シュートを打つためには、無回転キックの蹴り方を習得しなければなりません。

理屈は簡単なんです。無回転のボールを蹴るためには、蹴ったボールに回転がかからなければ良いのです。

 

自分のインステップ、インサイド、インフロントなどのボールの蹴り方を思い出してください。

ボールにどんな回転がかかっていますか?

正しい蹴り方ができていれば、インステップやインフロントではボールが縦の逆回転、

インサイドでは若干の斜め回転がかかることが多いです。

無回転キックはインステップ、インサイドのどの蹴り方であっても、ボールに回転をかけないように蹴れば良いのです。

回転のかからないボールを蹴るためには、なぜボールに回転がかかるのかということを知ることです。

 

ボールに回転がかかるのは蹴り足がボールのどの位置に当たるかというミート(meet)の部分と、

蹴り足の振り方(ボールに蹴り足が当たる角度)によります。

このミートと蹴り足の振り方の2つによってボールに回転がかかるわけですから、

無回転のボールを蹴るには、この2つを意識した蹴り方をすることです。

無回転ボールの蹴り方は、ボールの中心(実戦的にはボールの中心の若干下)をミートすること、

ボールを蹴るときに振り足を直線的に振ること(蹴り足でボールを押し出すというイメージ)です。

この2つのことを踏まえて→こちらの映像←をご覧になってください(諸事情によりこちらに貼れませんので)。

無回転のボールがなぜ不規則な変化をするのかについても解説されています。

無回転シュートの蹴り方のコツのうち2つはこのミートと蹴り足の振り方になります。

この2つのコツを踏まえた蹴り方をすれば、とりあえず無回転のボールを蹴ることができます。

 

ちなみに、この映像の中で三浦選手は、足の親指の骨から上のほうの、インステップの部分の少し内側の部分でミートすると言っていましたよね。

おそらく、その部分が最もミートのときにインパクトが強いからで、参考にされると良いと思いますが、

ミートの部分はインサイドでもインステップ部分でも構いません。

トゥーキックでも無回転でボールはぶれますよ。

自分で試して蹴りやすい部分をボールに当てるようにすれば良いと思います。

無回転ボールをシュートに生かすには

ミートと蹴り足の振り方で無回転のボールを蹴れるようになったら、それをシュートに生かしたいですよね。

それにはもう1つコツがあります。ボールを蹴るときの強度、キック力です。

※キック力については過去記事で紹介していますので是非ご一読ください。

サッカー上達!効果的なシュートの蹴り方・フォームを紹介します

インステップの蹴り方を極めてシュートの速度UP【サッカー】

通常、強いキックをするためには、正しい蹴り方とフィジカルの強さが必要です。

体全体を使って蹴り足を大きくテイクバックして、蹴り足を大きく振りぬくという蹴り方が、

強いボールを蹴るとき、シュートのときには必要になります。

このことを踏まえて、以下の映像をご覧ください。

無回転シュートを蹴るときの蹴り足の使い方(テイクバックやフォロースルー)を観察してみてください。

※ついでに足の甲がボールのどの位置にあたっているかについても観察してください。

三浦淳、Cロナの映像をお借りしました。蹴り足を確認していただきましたでしょうか?

2選手とも蹴り足のテイクバックとフォロースルーが小さいことがわかりますでしょ。

蹴り足のテイクバックとフォロースルーが小さいということは、コントロールを重視している蹴り方です。

蹴り足のテイクバックもフォロースルーも小さいとボールに与えるインパクト(衝撃)が弱くなるので、

強いボールを蹴ることが難しくなります。

ただし、小さいテイクバックで強いボールを蹴る方法がありまして、それが三浦淳やCロナの蹴り方のように、

小さい蹴り足でインパクトを強くするためのフィジカルです。

特に体幹(胴体部分)と太ももの筋力です。

 

蹴り足のテイクバックやフォロースルーが大きくなると、

無回転キックをするコツである蹴り足でボールを直線的に蹴る(ボールを押し出す)ことが難しくなりますので、

蹴り足の動きが小さくなることは、無回転キックのためには合理的です。

ですけど、シュートとなるとある程度の強さで蹴れなければ、ボールにスピードが加わらないですよね。

ですから、無回転シュートをするためには、蹴り足の小さいテイクバックとフォロースルーであっても、強度を加えられるフィジカルの強さが必要なのです。

これが無回転シュートの蹴り方の3つめのコツです。

 

ちなみに、映像の2人の選手がボールのどの部分を蹴っているかを確認してもらったと思います。

ボールに回転をかけないためには、ボールの中心部分を蹴ると思われがちですが、

2選手ともボールの中心より少し下を蹴っていることがわかると思います。

これは、無回転シュートは、不規則に変化させてGKにセーブされいくいボールをけることで威力が発揮されます。

蹴ったボールを不規則に変化させるには、浮き球であることが必要です。

ですから、インフロントキックのときのようにボールの下のほうを蹴ってボールに逆回転をかけるほどではなく、

適度にボールが浮く程度の部分を蹴る必要があります。

無回転シュート、無回転シュートのFKを蹴るときには、このことも覚えておいてください。

個人的なアドバイス

無回転シュートを紹介しておいてなんなんですけど(笑)、

無回転シュートの蹴り方はサッカーの基本をアレンジした?高度な?技術と適正なフィジカルが必要になります。

また、試合でどれだけ無回転シュートを使うのかと考えたときには、頻度は少なく珍しい部類のシュートです。

直接FKの場面が多いと思いますけど。

成長過程にある選手は、この変則的な蹴り方にこだわりすぎて、正しい蹴り方に影響がでないように気を付けてくださいね。

サッカーの基本的な正しい蹴り方を習得していけば、ちょっとした工夫やタイミングで無回転のボールは蹴れるようになりますので。

 

ただ、練習してできるようになった無回転キックで、FKなどで無回転シュートが決まったときはそれは快感ですよ!

僕の小学校のときの話ですが、同じチームの1こ下に、地域内でも有名なずば抜けたフィジカルの持ち主がいまして、

この選手の得意技がトゥーキックだったんです。

この選手のトゥーキックは無回転で飛んでいき(4号ボールですからね)、不規則な変化をしていました。

小学生なのにハーフウェイラインより自陣からのFKを、トゥーキックで直接ゴールを狙い、良くゴールしていましたよ。

相手のGKはびっくりでしょうね。

小学生がハーフウェイの向こうから無回転シュートを打ってくるんですから。

僕らの弱小チームの切り札でした(笑)。

つま先が痛くないのかと聞きましたけど、全然痛くないとのことで、本人は得意気でしたよ。

まとめ

以上、今回は無回転シュートの蹴り方のコツを紹介していました。まとめますと

  1. ボールの中心(の少し下)をミートすること
  2. 蹴り足を直線的に振る(ボールを押し出す)こと
  3. フィジカルによって強いキックをすること

この3つが無回転シュートの蹴り方のコツです。

このコツを踏まえて、今回紹介しました映像を参考にしながら練習すれば、無回転キックができるようになります。

ミートと押し出しで無回転は蹴れますが、シュートとして使うにはフィジカルの強化が必要です。

無回転目的ではなくてもフィジカル強化はきちんとやりましょう。

くれぐれも、無回転の練習によって正しい技術の習得に悪影響がでないように気を付けてくださいね。

先ほども言いましたが、習得した無回転シュートが決まったら、気分が良いでしょうね。

サッカーが楽しくなることまちがいありません。

無回転シュートやその蹴り方についてこちらの記事もご参照ください→<<無回転シュートを武器とする選手たち【サッカー】>>

最後まで読んでくださってありがとうございます。