サッカーの上達にリフティングを上手に利用しましょう。
リフティングはボールコントロール技術の向上にとても効果があります。
足、腿、頭などいろんな部分を使って、回数もたくさんできるようになりたいですよね。
そこで、今回はリフティングのコツを紹介しますので、参考にして上手になってもらいたいです。
目次
リフティングは上手くなる段階がある
リフティングの目的や効果は別で説明しますが、リフティングには段階があるんですよ。
サッカーボールに触ったことのない人がいきなりつま先ちょんちょんリフティングなんてできませんし、ヘディングのリフティングもできません。
インサイドキックのリフティングなんて難しすぎますよ。
自分の技術程度に合わせてボールを扱う感覚を覚えていくことが大事なんです。
ですから、難易度の低い順、ボールコントロールしやすい順にリフティングをして、難易度を上げていくという段階を経ることが大事だと思います。
ざっくり言いますと、
まず初めにボールを回転させないでボールを弾ませるリフティング、
それが正しくできるようになったら使う部位を増やしていき、
いろんな部位で正しくできるようになったら、ちょんちょん、苦手な足、ボールに回転をかける等々
の段階を経るということです。
この段階はサッカーの試合で使う技術に関係することなので、必要な技術を順番に習得していくと考えれば良いと思います。
段階をあげておきます。
1.利き足のインステップでボールは回転しない
2.利き足の腿でボールは回転しない
3.利き足ではないインステップでボール回転しない
4.利き足ではない腿でボールは回転しない
5.両足交互でボールは回転しない
6.両腿交互でボールは回転しない
7.頭でボールは回転しない
8.足、腿、頭を使ってボールは回転しない
9.つま先ちょんちょんでボールは回転しない
10.インサイド/アウトサイド
11.ボールに回転をかけたきゃ回転をかける
と、まぁこんな感じでしょうか。
1~4の順番は入れ替わっても構いませんが、まずはインステップと腿できちんとボールを扱えるように、
それができたら5~8の両足を使いながら、
それができたら頭を加えてみて、ここまでで足、腿、頭を使いながら満遍なくボールを扱えるようになると思います。
この段階までで、十分に試合で使えるボールコントロールに役立ちます。
9~11はやりたい人はやる、できるにこしたことはないという段階で、さらに繊細なボールコントロール技術を習得したい人向けですね。
この段階の設定は、毎度のことながら、僕の経験に基づくものですので、ご容赦ください。
リフティングはボールコントロール技術を習得する、感覚をつかむための練習ですので、試合中のトラップやドリブル、フェイントなどに役立てば良いのです。
ですから、この段階で言えば最低でもNo.4、できればNo.8まではできるようになってもらいたいですね。
リフティングが上手くなるためのコツ
それではリフティングのコツを。
たったの2つです。
- 足首を固定する
- ボールを自分の高さに
です。
腿や頭を使うリフティングにも共通しますが、「足首を固定する!」これは鉄の掟です。
足首を固定しなければボールはコントロールできませんし、
ボールを自分がコントロールできる範疇外(高すぎたり低すぎたり)に置いてしまったらボールをコントロールできないのです。
サッカーで使うキックはすべて足首を固定します。
足首が固定されていなかったらキックもトラップもできません。
リフティングのときのインステップも足の甲までピンと伸ばした状態でボールを扱いますし、
インサイドでもアウトサイドでも足首を固定して行います。
つま先ちょんちょんリフティングもボールに回転をかけるリフティングもインステップ部分を使いますが、
つま先を伸ばすのではなく少し足首を曲げた状態で固定します。
繰り返しますが、足首を固定したキックでなければボールをコントロールできません。
足首を固定することがひとつめのコツです。
次にその足首を固定した状態でのキックによりボールを扱わなければならないのですが、
ボールを弾ませる高さが自分に合っていなければなりません。
高すぎても低すぎてもコントロールが難しくなりますでしょ。
ですから、自分の腰から胸の高さくらいが扱いやすい位置になると思います。
ちょんちょんつま先リフティングができるようになれば、そのときの高さは膝より高くはならないでしょう。
ちなみに「固定」と「高さ」は腿や頭のリフティングでも同じです。
腿のリフティングのときには腿でボールを弾ませることになりますが、背中を固定することになり、
頭のリフティングのときには首と背中を固定することになります。
ボールの高さも腿や頭でコントロールできる高さでなければ続きませんよ。
- 足首を固定
- ボールを自分の高さに
このように固定することとボールの位置(高さ)を意識してリフティングをすることがコツになります。
これを意識して練習を繰り返していけば、必ずリフティングができるようになりますし、
ボールを扱う正しい姿勢や体の使い方(軸足や体の反動)もつかむことができますよ。
リフティングをやってみよう
コツがイメージできましたら、それを意識してリフティングをやってみましょう。
今回も映像をお借りして参考にさせていただきましょう。
↑こちらの映像は凄く丁寧な教え方でわかりやすいですね。
サッカーを始めたばかりの人はバウンドのリフティングや手でキャッチするリフティングから始めると良いと思います。
ボールの弾み具合を自分でつかまなければなりませんので、まずは10回くらいを目指して、
10回がクリアできれば、あとは根気で50、100とできるようになると思います。
↑こちらの映像は太もものリフティングです。
はじめは2回くらい太ももで弾ませた後手でキャッチしていますね。
ボールの高さも胸から顔くらいです。
とても参考になりますので試してみてください。
頭を使ったリフティングです。↑この映像の指導者の方の教え方は上手ですね。
ヘディングのリフティングは首を固定して両足や上半身の反動でボールを弾ませることが大事です。
この練習もまずは少ない回数で手でキャッチすることから始めると良いですよ。
↑こちらの映像はちょんちょんつま先リフティングに近いものです。
足首をピンと伸ばすのではなく、ちょっと曲げた形で固定させるんですね。
ボールを蹴るのではなく足の甲にボールを乗せて、軸足の反動でボールを持ち上げるというような動きになります。
この軸足を使うことがボールを上手に扱うことに役にたちますね。
ちょんちょんだけはもうひとつ映像を貼っておきますので参考にされてください。
蹴り足ではなく軸足の動きを観察してみてください。
くるっと回す必要はありませんが、上手ですね。
↑静学のかたすみません、お借りしました。
ボールを回転させるリフティングです。さすがに上手いですね。
試合のことを考えれば、回転のかかったボールを扱う場面もあるでしょう。
回転をかけることも回転のかかったボールを扱うこともボールコントロールの一環だと考えればこんなリフティングもあるんでしょうね。
しかし、凄い回転です、しかもインサイド、アウトサイド!
↑もう僕には説明する力がありません(笑)。こんなリフティング練習をしているのでしょうか。凄い!エモい!!
この静学さんの↑このリフティングを参考にさせていただくとすれば、
止まった状態でのリフティングができるようになったら、動きながらのリフティングはボールコントロール上達に有効でしょうね。
実際の試合では止まった状態でのボールコントロールよりも動きながらのボールコントロールのほうが多いです。
ですから、動きながらのリフティングのほうがより実戦的な練習になるということですね。
まとめ
今回はサッカーのリフティングのコツを紹介しました。
リフティングのコツは
- 足首を固定させること
- ボールを自分の高さに
リフティングが何回できるかということを意識しがちだと思いますが、回数はやればやっただけできるようになります。
僕の知っている子でも小2で1000回できるようになったり、もう落とさないので時間でリフティングをやる子などがいました。
その子たちはやはりボールコントロールが良かったです。
リフティングはボールコントロール技術を上げることと意識して、足、腿、頭と満遍なくできるようにしましょう。
また、リフティングは自主練でやるべきですし、たまには2人とか4~5人でやると楽しくできますよね。
コツを踏まえてたくさん練習しましょう。
過去記事の<<【初心者向け】リフティングの技を紹介します【サッカー】>>もご参照ください。