サッカーの基本技術であるヘディング。
ちょっと苦手だという人はいませんか?
サッカー選手であれば、ヘディングも上手になりたいと考えるのは当然だと思います。
今回は、サッカーの基本技術であるヘディングの習得のための練習を紹介したいと思います。
あ!練習メニューの紹介ではなく、
サッカーの初心者さんが正しいヘディングができるようになるための考え方の紹介ですm(__)m
目次
正しいヘディングのやり方
ヘディングを習得するためのには、正しいヘディングのやり方を知っておけなければなりません。
頭のどこにボールを当てるのか、
正しい体の姿勢、使い方は、
正しいヘディングを習得するには、まずこの2つを知っておきましょう。
そこで、こちらの2つの映像をよーく!ご覧になって、内容を比較してみてください。
ヘディングのボールを当てる部位について違うことを言ってます。
お分かりになりましたでしょうか。
ボールを当てる部位について、
最初の映像の説明では「みけん」に当てる、
城は「どこでもいい」「おすすめはひたいの横」と言っています(笑)
どっちなの!?と思いますよねぇ。
私見ですが、どっちも合っているんです(笑)
ただし、ヘディングという技術を習得していく段階の違いだと考えていただきたい。
城選手のヘディングは、実戦的なヘディングです。
まず、ヘディングのできない選手が、ヘディングを習得するための練習は、最初の映像をお手本にされると良いと思います。
※テニスボールを使うかどうかは参考にされる方の判断にお任せします。
ヘディングのときのボールを当てる部位、体の使い方(←姿勢&上半身)、腕の使い方は、
紹介した映像をそのまま真似してもらえば、正しいヘディングができるようになるはずです。
サッカーの初心者さんのヘディングの練習は、まずこのような方法で、正しいヘディングフォームを覚えましょう。
正しいヘディングフォームを覚えたら、自分の感覚に合わせて、城選手のヘディングのようにアレンジすれば良いんです。
サッカーの試合では、相手との競り合いの中で、
ボールがどの方向から飛んでくるかわからない状況の中でヘディングをしなければならないので、
最初の映像のような、正しいフォームでヘディングができるということが少ないんですね。
城選手の説明しているヘディングは、自分が実戦の中で習得してきたヘディングです。
城選手だって、サッカーを始めたばかりの頃は、みけんに当てるヘディングを練習したはずです(笑)
この2つの映像から、ヘディングのヒントをつかんで、練習することで、正しいヘディングを習得することができると思います。
これらの映像から、また、僕の経験から、正しいヘディングのやり方とは、
- おでこ(「ひたい」とか「みけん」)にボールを当てる
- 首はしっかりと固定する
- 上半身を使いヘディングの強度を調整する
- 自分の体より前方でボールを捉える
この4つのことを満たすということを覚えておいてほしいです。
この4つを満たすヘディングができれば、基本的なヘディングができるということになります。
もし、よかったら、この4項目を踏まえて、参考にさせてもらった2つの映像をも一度観てみてください。
正しいヘディングのやり方がより具体的にイメージできると思います。
ちなみに、僕がおすすめするボールを当てる部位はおでこの「生え際」のところです。
あ!生え際が後退していない若い方向けですのでm(__)m
過去のヘディングの記事で紹介したんですが、
サッカーの試合で使うヘディングは3種類!
- 守るためのヘディング(クリア)
- つなぐためのヘディング(パス)
- 得点するためのヘディング(シュート)
です。
この3つのヘディングを集約したときには、僕の経験上、生え際付近に当てると便利です(笑)
自分のポジション、試合で使うことの多いヘディングを分析して、
城選手のように、自分のサッカーの武器になるヘディングを身につけましょう。
ヘディングの練習
正しいヘディングのやり方がイメージできましたら、習得のための練習をします。
ヘディングの練習は、トラップやキックなどの他のサッカーの基本技術と同じで、
いろいろな練習、練習メニュー、練習方法があります。
自分のヘディング技術の保有度合いで、ヘディングの練習をすることが大事なことですが、
この記事では、初心者さんが正しいヘディングをするまでの段階をテーマとしていますので、
紹介するヘディングの練習は、初心者さん向けの練習になりますのでm(__)m
初心者さんのヘディングの習得のためには、やはり、ヘディングをたくさんやってみるという練習が必要です。
個人練習やチーム練習でのメニューがたくさんありますけど、
僕の経験からおすすめの練習を紹介しますので、ご自分の状況に合わせてアレンジ等してみてください。
あ!この記事の最初の映像は初心者さんのヘディング練習になりますから、そちらもおすすめします。
↓それでは、まずこちらの映像をお借りしました。
首を固定してヘディングができるようになった選手たちのとても良い練習です。
ヘディングのときの上半身の使い方を身につけるために効果的だと思います。
特に、座った状態でのヘディング、膝たち状態でのヘディングの練習が良いですね。
中学生、高校生の初心者の方のヘディング練習にはもってこいだと思います。
また、今回この記事で「ジャンピングヘッド」のことは紹介しませんが、
この映像の後半にあるジャンプしてのヘディング練習も、基礎的な練習ですので、参考にされると良いでしょう。
ただ、このヘディング練習は2人いないとできないですよ。
ボールコントロール技術としてのヘディングということで考えれば、
頭でボールを扱う感覚を覚えなければなりません。
はい、頭を使ったリフティングもヘディングを習得するための練習になります。
こちらの映像をお借りしました。
tatsuya TUBE(ドリブル,フリースタイルフットボール)様
↑腰や膝の使い方など分かりやすい説明がされていますので、かなり参考になります。
ヘディングの習得のためのリフティング、それも1人でできる練習ですので、これもやったほうが良いです。
ちなみに、ちょっと古いですが、ケビン・キーガンというイングランドのレジェンドがいるのですが、
有名なサッカージャーナリスト賀川浩氏とのインタビューで自身のヘディング練習について語っています。
ヘディングは11歳のころ、小さいからGKは無理と言われたことから、よく練習していた。
一人でよくやった。壁にボールをあててね。壁というのは、いい練習のパートナーでネ。
小柄な選手でしたから、ヘディングが武器というわけではありませんでしたが、
バロンドーラーであるキーガンもヘディングの練習は「壁」を相手に練習していたとのことです。
単純ですけど、基本の反復が、技の習得の本質ですね。
ヘディングの習得のための練習、最後は、ぜひこれはやってください!
2人でヘディングだけのリフティングです。
1人でのヘディングリフティングと同じで、ヘディングの感覚、ヘディングのときの体の使い方を覚えることを目的とした練習なんですが、
1人でやるのと、2人でやるのでは、ちょっと傾向が違うんです。
1人のヘディングリフティングは、ボールが上に上がりますから、顔が上を向いた状態でのリフティングになりますが、
2人の場合は、前方から来るボールを前方に返しますので、顔が正面を向いている状態でのリフティングです。
サッカーの試合でのヘディングを考えれば、2人の場合のほうが、試合のときに近い姿勢ということになります。
サッカーの初心者さんがヘディングの基本をマスターするには、この2人組でのリフティングが効果的です。
慣れてくれば、2人で100回くらいはすぐにできるはずですよ(笑)
↑コンスタントに100回くらいできれば、正しいヘディング技術を保有していると判断しても良いと思います。
以上、ヘディングを覚えるための練習を3つ紹介させていただきました。
映像をたくさんお借りしました、ありがとうございます。
くれぐれも、今回のテーマは、基本技術であるヘディングを覚えること、
そのために、基本を知ること、正しいヘディングの「型」を覚えることです。
ここで紹介したことをイメージして練習してもらえれば、正しいヘディングができるようになります(←そんなに難しいことではありません)。
ただし、サッカーの試合では、相手選手との競り合い、ゴールの高さが様々、などの状況でのヘディングが必要になりますのので、基本のヘディングを身につけただけでは、足りません。
実戦的なヘディング、そのための練習についてはまた別の機会に紹介したいと思います。
ここでは、今回紹介させていただいた映像を参考にして、練習に取り組んでもらえれば、
十分に基本的なヘディングができるようになるはずですから、参考にしてみてください。
ヘディングについて気をつけてほしいこと
このヘディングについて、ヘディングの練習について、気をつけてもらいたいことがあります。
少年少女、キッズカテゴリーでのヘディングについてです。
過去に、このブログでヘディングと脳震盪についての記事を書きました。
小学生も高学年になってくると、サッカーの試合でボールが高く上がることが多くなり、ヘディングをする機会が多くなるかもしれませんが、
ほぼ、少年少女世代でのサッカーは、フィジカルの状態が強くはありませんので、
ハイボールとなる場面が少ないので、ヘディングを使う機会は少ないと思います。
ですので、少年少女、キッズのカテゴリーでのヘディング練習はそんなに多くなくても良いと思います。
ヘディング練習が少年少女の健康に影響するかどうかは、はっきりとしていませんので、
少年少女のヘディングを必要以上に危険視することはないと思いますが(←個人的な考えです)、
強度が強すぎたり、練習の頻度が多すぎたりすることのないように気をつけたほうが良いと思います。
中学生くらいになると、身体のサイズが大きくなりますから、サッカーの強度が上がり、自ずとヘディングの機会が多くなりますから、
ヘディングの練習は中学生になってからでも十分だと思います。
ただ、やはり小さい頃からサッカーの基本技術は習得しておきたいのであれば、ヘディングの練習も必要になると思いますが、
その際には、くれぐれも、ヘディングの強度や頻度には注意してくださいね。
基本のヘディングを身につけるためには、硬いボールでなくても、柔らかいボールでも可能ですし、
リフティング程度のヘディングの練習でしたら問題ないと思います。
経験上、そんなに深刻に考える必要はないと思いますが、
少年少女、キッズのヘディングについて心配な場合は、ちょっと気をつけられて方が良いと思います。
まとめ
以上、今回はヘディングについて、正しいヘディングのやり方と、基本的なヘディング技術を周到するための練習方法を紹介しました。
今回はサッカーの初心者さんが正しいヘディングを習得することに焦点を当てましたので、
正しいヘディングの「型」、正しいヘディングの「姿勢」、正しい「フォーム」などを覚えてもらえればと思いました。
正しいヘディングとは、
- おでこにボールを当てる
- 首を固定する
- 上半身で強度を調整する
- 自分の体より前でボールを捉える
この4つを満たすことです。
これを意識して、普段の練習をしてみてください。
丁寧に練習すれば、正しいヘディングを習得することができますよ。
この基本的なヘディングができるようになったら、
ジャンプしたり、相手と競り合ったり、叩きつけたり、遠くに飛ばしたり、などなど、
実戦的なヘディングに技術を発展させていきます。
次のヘディングの記事では、実戦的なヘディングについても紹介したいと思います。
今回の記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の<<ヘディングのうまい選手をお手本にしてみよう【サッカー】>>もご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。