1993年に開幕したJリーグ、30年間の歴史が刻まれてきました。
Jリーグ開幕から、多くの外国人選手が活躍してくれたわけです。
あのイニエスタが神戸で、あのフェルナンド・トーレスが鳥栖でプレーしてくれたんですよねぇ。
外国人選手の中には、W杯の優勝メンバーや世界のビッグクラブで大活躍した選手、
また、国際大会等の個人のタイトルを獲得した選手などなど。
そこで、ここでは、Jリーグでプレーしてくれた外国人選手の大物度合いをランキングしてみます。
2024年現在までの、実績です。
あ!大物がJリーグで活躍したかどうかは別ですので、よろしくお願いします(笑)
目次
Jリーグでプレーした外国人選手リスト
Jリーグが開幕したときには、4人の大物外国人がプレーしてくれました。
名古屋でリネカー(イングランド)、
ジェフ市原でリトバルスキー(ドイツ)、
マリノスでラモン・ディアス(アルゼンチン)、
そして鹿島でジーコ(ブラジル)。
4人ともワールドカップで活躍した大物です。
特にリネカーはワールドカップ得点王ですからね。
広島に在籍したハシェクは現役のチェコ代表選手、
マリノスに在籍したメディナベージョは現役のアルゼンチン代表、
同じくマリノスのビスコンティはアルゼンチン代表の10番を背負った選手、
浦和のブッフバルトはドイツのワールドカップ優勝メンバー、
磐田のスキラッチ(イタリア)はワールドカップ得点王、
そして、名古屋で8シーズンも過ごしてくれたストイコビッチも現役バリバリのユーゴスラビア代表でした。
これらがJリーグ開幕当初にプレーした大物外国人選手ですね。
1995年以降でみてみると、その後消滅していまう横浜フリューゲルスにでジーニョ、セザール・サンパイオ、
鹿島でレオナルド、ジョルジーニョ、
磐田でドゥンガらがプレーしますが、
この5人は1994アメリカW杯、1998フランスW杯のブラジル代表、特にドゥンガはキャプテンです。
G大阪に所属したエムボマはカメルーン代表、
マリノスのフリオ・サリナスはスペイン代表、
柏のカレカはブラジル代表、
同じく柏に所属したストイチコフはブルガリア代表でJリーグでプレーした外国人選手で唯一のバロンドール受賞者。
大物中の大物と言えるのではないでしょうか。
各国代表でレギュラーをはっていた選手で、ワールドカップ等国際大会に出場していた選手は結構います。
- アレイニコフ(ソ連)/G大阪
- プロタソフ(ソ連)/G大阪
- ファネンブルグ(オランダ)/磐田
- マッサーロ(イタリア)/清水
- ゴイコエチェア(スペイン)/マリノス
- ベギリスタイン(スペイン)/浦和
- ラウドルップ(デンマーク)/神戸
- フットレ(ポルトガル)/横浜F
- ベベト(ブラジル)/鹿島
- ポペスク(ルーマニア)/千葉
- ユングベリ(スウェーデン)/清水
- ケネディ(オーストラリア)/名古屋
などなど、サッカーにちょっとマニアックな方々は、これらの外国人選手が凄いということがお分かりになると思います。
個人的には、アレイニコフ、ファネンブルグ、フットレ、ベベトがJリーグでプレーしてくれるなんて、感激したものです。
ちょっと変わった大物?もいましたよ。
横浜Fで活躍したアマリージャはパラグアイ国籍ですが、二重国籍だったためパラグアイ代表でプレーすることはできませんでしたが、サラゴサやバルセロナで活躍したストライカーですし、
FC東京所属したワンチョペはコスタリカの大黒柱でした。
川崎やヴェルディでプレーしたフッキは、Jリーグを離れポルトガルで大活躍しブラジル代表に選出された、Jリーグを離れて大物になった外国人選手です。
その後、記憶に新しいと思いますが、C大阪にディエゴ・フォルラン(ウルグアイ)が、
神戸にポドルスキー(ドイツ)が、そして、神戸にイニエスタ(スペイン)、鳥栖にF・トーレス(スペイン)が加入し、プレーしてくれました。
神戸は、オーナーが変わってから、外国人選手の獲得が凄かったですねぇ。
ポドルスキやイニエスタってだけでもびっくりするんですけど、その後の、
ダビド・ビジャ(スペイン)は、2008EUROと2010W杯の優勝メンバーであり、両大会での得点王、
トーマス・フェルマーレン(ベルギー)は、アヤックス、アーセナル、バルセロナのビッグクラブを渡り歩いた世界的なDFで、バリバリのベルギー代表、
ボージャン(スペイン)もバルセロナのカンテラあがりのローマ、ACミランで活躍した実力者、
ファン・マタ(スペイン)は、バレンシア、チェルシー、マンUの主力で、スペイン代表の名手、
いやいや、バルサ方面からの助っ人が目立ちますが、みな大物であることには変わりありません。
これまでに名前をあげた選手は大物外国人と言って良いと思います。
ワールドカップや欧州選手権の優勝メンバーもかなりいますし、ワールドカップでの得点王がたくさんいます。
W杯優勝メンバー
- リトバルスキー(西ドイツ)
- ブッフバルト(西ドイツ)
- ジーニョ(ブラジル)
- サンパイオ(ブラジル)
- ジョルジーニョ(ブラジル)
- レオナルド(ブラジル)
- ドゥンガ(ブラジル)
- ベベト(ブラジル)
- イニエスタ(スペイン)
- F・トーレス(スペイン)
- ダビド・ビジャ(スペイン)
- ファン・マタ(スペイン)
欧州選手権優勝メンバー
- ファネンブルグ(オランダ)
- イニエスタ(スペイン)
- F・トーレス(スペイン)
- ダビド・ビジャ(スペイン)
- ファン・マタ(スペイン)
ワールドカップ得点王
- リネカー(86W杯)
- スキラッチ(90W杯)
- ストイチコフ(94W杯)
- フォルラン(10W杯)
- ダビド・ビジャ(10W杯)
W杯の優勝メンバーが12人、欧州選手権優勝メンバーが5人、W杯の得点王はなんと5人も。
バロンドール受賞者はストイチコフの1人ですが、
バロンドールの投票で2位になったことがあるのが
- リネカー
- フットレ
- スキラッチ
- イニエスタ
- ストイチコフ
↑の5人。
バロンドール投票3位になったことがあるのが、F・トーレス。
どうでしょう、なかなかの大物だと思いませんか。
これらの外国人選手がJリーグでプレーしてくれました。
もちろん、全選手が活躍したわけではありません。
リネカー、ラウドルップ、ベベト、フォルランなどは期待したほどの活躍はできませんでし(笑)
大物とは
これらの外国人選手で、大物の程度を考えてランキングしていきたいと思っていますが、評価の基準を設定してみたいと思います。
引退間近でJリーグでプレーした外国人は、大物ではありますが、どうなんでしょ。
まだまだ、世界の舞台で戦える現役バリバリの選手を優先します。
また、外国人選手の中には、Jリーグを経て海外クラブに移籍しブレイクした選手もいますが、これも若干の減点とします。
Jリーグでプレーしていた時にはまだまだ大物とは言えませんので。
さらに、大物かどうかを表す条件として、ワールドカップなどの国際大会等のビッグタイトルやバロンドール、得点王などの個人タイトルをとったことのある選手を優先したいと思います。
Jリーグで活躍したかどうかは問いません(笑)。
あくまで、Jリーグに来てくれた段階での大物感、Jリーグを離れた後の活躍(現役バリバリ感)を優先したいと思います。
- 現役バリバリ
- ナショナルチームメンバー
- 国際大会タイトル
- バロンドール、得点王
Jリーグでプレーするまでの実績だけで言えばストイチコフ、リネカー、スキラッチなど、
ビッグクラブで活躍したという実績ではイニエスタ、ラウドルップ、マッサーロなどが該当しますけど、
これらの選手は引退間際でJリーグに来た選手たちになります。
あくまで、現役バリバリの外国人ということを優先したいと思います。
Jリーグの大物外国人ランキング!
第5位.イニエスタ
アンドレス・イニエスタ(スペイン)。
世界のビッグクラブであるFCバルセロナ一筋で16シーズンプレー。
バルサでUEFAチャンピオンズリーグを4度制覇。
また、スペイン代表でW杯に4度出場。バルサでの活躍も凄いですけど、
スペイン代表での活躍はもっと凄く、
2008年に欧州選手権優勝、
2010年W杯南アフリカ大会優勝(←この欧州選手権後のW杯優勝の時点で史上初)、
2012年欧州選手権優勝(←欧州選手権連覇は史上初)という、
世界で一番強いスペイン代表時代を築き上げた張本人です。
そして、サッカー人生での2つ目のクラブがJリーグの神戸。
しかも年俸は約32億円!メッシやネイマール、Cロナなどの世界中の選手と比較しても5番前後ですよ。
34歳でJリーグに来てくれましたが、32億円。
Jリーグの大物外国人であるFトーレスは約8億円、ポドルスキーは約6.5億円、桁が違いますね(笑)。
神戸で6シーズンプレーし、2023年にUAEのエレミーツに移籍しました。
現役バリバリを優先しますとは言いましたが、この桁違いな待遇が示しているとおり、
それだけの実績を残してきた選手ということです(←元がとれるかどうかはわかりませんけど)。
世界中のサッカー選手の大物中の大物のイニエスタを5位としました。
年俸だけの評価なら圧倒的に大物の1位ですけど。
第4位.サンパイオ
セザール・サンパイオ(ブラジル)。
欧州のビッグクラブでのプレーはありませんで、ブラジルの名門サントス、パルメイラスでのプレー後、1995年27歳でJリーグの横浜Fでプレーしました。
横浜Fが消滅した1999年にJリーグを離れスペインの強豪ラ・コルーニャなどでプレーしますが、
2002年に柏に加入、その後、広島でプレー、Jリーグでトータル7シーズンプレーしています。
ブラジル代表に選出され、コパ・アメリカに3度出場、1997年のコンフェデでは優勝、1998フランスワールドカップではドゥンガとダブルボランチを形成し、準優勝に貢献。
ブラジル代表のキャップ数は49。
サンパイオは守備的MFでしたので、あまり目立つタイプの選手ではありませんでしたので、印象が薄いかもしれませんが、
Jリーグでは27歳という選手としての全盛期にプレーしており、
ブラジル代表のレギュラーとして活躍していた現役バリバリの外国人選手です。
間違いなく大物です。そういうことでサンパイオを4位としました。
第3位.ストイコビッチ
ドラガン・ストイコビッチ(ユーゴスラビア)。
ユーゴスラビアの名門レッドスターの中心選手であり、規制の厳しいユーゴの規則から特例を認められ、フランスの名門マルセイユに移籍。
UEFAチャンピオンズリーグで当時世界最強を誇っていたACミランを破り優勝。
マルセイユの八百長事件の影響でJリーグに来ることになります。
ユーゴ代表でも活躍し、ユーゴのエースでした。
1990年イタリアワールドカップでは、あのイビチャ・オシムが監督でスペインを撃破、
マラドーナ率いるアルゼンチンを1人少ない10人でけちょんけちょんにやっつける寸前でしたがPK負け。
1990年代はじめのユーゴはめちゃめちゃ強くて、1992年の欧州選手権は優勝候補の筆頭でしたが、
分離独立の内戦等の制裁を受け、出場をはく奪されました。
その後はクロアチアやモンテネグロなどに国が分かれ、ユーゴスラビアは消滅することになります。
このユーゴの強い時代のエースがストイコビッチでした。
ストイコビッチは29歳という円熟期にJリーグに来てくれたので、Jリーグでの活躍は皆さんもご存知かと思います。
日本を気に入ってくれて8シーズンプレー、その後6シーズン名古屋の監督を務め、初のJリーグチャンピオンに導きます。
ジーコやストイコビッチの日本サッカーへの貢献度合いは大きいですね。
名古屋でプレーしている1998年にフランスワールドカップにユーゴ代表のレギュラーとして出場。
1次リーグでドイツ、イラン、アメリカ戦に出場し、決勝トーナメント進出、
大会4位となるオランダと手に汗握る大接戦を繰り広げますが、ダービッツの決勝ゴールで敗れます。
この試合でユーゴのゴールをお膳立てしたのは、ストイコビッチの正確無比なフリーキックでした。
この大会、ストイコビッチは33歳でしたが、4試合すべてスタメンでした。
全試合途中交代しますが、その交代選手(サブ)があのサビチェビッチですからね。
ストイコビッチは2001年に現役を退きますが、
名古屋でプレーしていたときに、ワールドカップで戦った現役バリバリの選手だったんです。
こんなストイコビッチを大物第3位としました。
第2位.ドゥンガ
ドゥンガ(ブラジル)。本名は長いので省略させていただきます。
ブラジル国内の名門インテルナシオナル、コリンチャンス、バスコ・ダ・ガマなどでプレーした後、
イタリアに渡り主にフィオレンティーナでプレー。
ドイツの名門シュツットガルトでプレーした後、Jリーグの磐田でプレーします。
ブラジル代表キャップは91、1990年代のブラジル代表には常にドゥンガがいました。
コパ・アメリカは3度出場優勝2回準優勝1回、W杯は3度出場し優勝1回、準優勝1回。
90イタリア大会では4試合、94アメリカ大会では7試合、98フランス大会でも7試合、ドゥンガが出場した合計18試合フル出場しています。
しかも、94と98はセレソンのキャプテンを務めています。
セレソンのキャプテンがJリーグでプレーしていたんですねぇ。超大物じゃないですか?
これは余談ですが、ドゥンガが出場したW杯の試合に、ドゥンガと一緒にJリーグでプレーしたブラジル人はたくさんいます。
1990イタリアW杯
- カレカ(柏)
- ジョルジーニョ(鹿島)
- シーラス(京都)
- ミューレル(柏)
- ベベト(鹿島)
1994アメリカW杯
- ジョルジーニョ(鹿島)
- レオナルド(鹿島)
- ジーニョ(横浜F)
- ベベト(鹿島)
- ミューレル(柏)
1998フランスW杯
- サンパイオ(横浜F)
- ベベト(鹿島)
- レオナルド(鹿島)
- エジムンド(V東京)
こんなにたくさんのブラジル人選手がJリーグでプレーしているんですね。
日本サッカーがいかにブラジル人に依存しているかがみて取れると思います。
ドゥンガは磐田でプレーしてる最中にフランスワールドカップに出場し、ブラジル代表のキャプテンとして準優勝に貢献しています。
磐田を退団した後、初めてプロ契約をしたインテルナシオナルで1シーズンプレーし、現役を退いています。
現役バリバリのセレソンのキャプテンをJリーグ大物外国人の2位としました。
第1位.レオナルド
レオナルド(ブラジル)。こちらも本名は長いので割愛させていただきます。
17歳でプロデビュー。鹿島に加入するまでにブラジルの名門フラメンゴ、サンパウロで、スペインに渡りバレンシアなどでプレーしていました。
サンパウロ時代にはトヨタカップに出場し、ACミランに勝利しています。
ブラジル代表キャップは55、コパ・アメリカ、コンフェデ、94&98のワールドカップに出場しています。
1994アメリカワールドカップでは決勝トーナメント1回戦で、相手選手に肘を当ててしまい(←意図的かどうかはわかりませんが)、
レッドカードとなりその後の試合には出場できませんでした。
レオナルドが鹿島に入団したのは24歳です。
これまでの大物と言われる外国人選手の多くは引退寸前の選手で、
Jリーグを退団した後にビッグクラブに移籍する選手はいません。
いわゆる、第一線から退いた、若しくは、退きかけている選手が多いわけです。
ところがレオナルドの場合は、まだまだこれから円熟に向かていく、
これから伸びることが期待できる年齢でJリーグに来たんですね。
実際に鹿島で3シーズンプレーした後、パリ・サンジェルマンで2シーズン、ACミランで4シーズンプレーしています。
Jリーグを離れた後に欧州のビッグクラブでプレーしたのはレオナルドだけなんですね。
そういうことで、超現役バリバリで、実際にJリーグ後に欧州のビッグクラブでプレーし、W杯で活躍したレオナルドを大物外国人選手の1位としました。
まとめ
今回は、Jリーグでプレーしてくれた大物外国人をランキングしてみました。
大物度合いを測るのに年俸、国際大会の実績、個人タイトルなど様々な要素がありますけど、
それを含めて、現役バリバリ具合を考慮して選んでみました。
みなさんの考えるランキングはいかがでしょうか。
Jリーグを振り返ってみると、大物のネームバリューで来日しても、
期待通りの活躍をしてくれるとは思いませんけど、
実際にイニエスタが、ジーコが、ピクシーが、ストイチコフが、スタジアムに行けば生で観られるという環境は、
幸せだと思いますね。
今後、どんな大物外国人が助っ人として来てくれるかということも期待して、
Jリーグを、日本のサッカーを楽しんでいきたいものですね。
今回の記事が、皆さんのサッカーの楽しみにつながればうれしく思います。
もしよかったら過去記事の<<【私見です】久保建英選手は天才なのか【サッカー】>>もご一読ください。