サッカーで「FIFAランキング」というのがありまして、毎月更新されるようになっています。
このランキングは、サッカーのナショナルチームの強さを示すもので、
最新の、日本の世界ランクは50位ですから、世界で50番目に強い国ということになります。
今回は、この日本の世界ランクの推移や、ランキングの算定方法について紹介してみようと思います。
目次
世界ランクの算定方法
まず、FIFAランキングの算定方法について紹介します。けっこう、ややこしいんですけど(笑)
算定方法はFIFAが公式に発表していますが、基本的に、
- 試合前のポイント
- 国際Aマッチの結果
- 国際Aマッチの重要度
- 試合の期待結果
などで算定されます。
試合前のポイント+(結果&重要度&期待結果)=ポイント(←正式にはもう少し詳細な計算)、
各国が持っているポイントに国際Aマッチの結果が加算、減算されて、最新のポイントが決まり、
その最新ポイントによってランキングされると、いう仕組みになっているようです。
・・・わかりずらいですね(笑)
FIFAランキングは毎月更新されるわけですから、ポイントの算定期間が1か月毎にずれていくわけですよね。
国際Aマッチの結果が常に最新のポイントに更新されていく、そのことで、リアルタイムでの世界ランクが決まるということになります。
試合の結果や重要度、対戦相手の強さなどの算定項目は、あらかじめ数値化されています。
自分の国よりも世界ランクが高い国なのか低い国なのか、
ワールドカップでの試合なのかキリンカップなどの親善試合なのか、
などによって、項目の数値が変わりますので、
親善試合で格下の国に勝つのと、W杯で格上の国に勝つのでは、同じ勝ちでもポイントが違うわけです。
このように、FIFAは世界ランクを決めるために、算定方法を決めているということです。
このポイントの決め方がわかれば、日本代表や他の各国の世界ランクに納得できるようになるかもしれません。
ちなみに、このFIFAランキングの算定方法は、これまでに3度変更されています。
以前、日本は世界ランクが高かったことがあったのですが、この算定方法の違いによるものかもしれません。
日本の世界ランクの推移
それでは、日本の世界ランクについてみてみましょう。
2018年11月時の日本の世界ランクは50位です。
2018年をさかのぼってみてみると、
- 10月 50位
- 9月 54位
- 8月 55位
- 7月 -
- 6月 61位
- 5月 60位
と、こんな感じです。
7月はFIFAが算定方式の変更をしていた時期のようで、世界ランクが発表されていないようですけど、だいたいこんな感じです。
ここ1年間くらいは60位~50位のあたりを行ったり来たりでして、FIFAの評価では211か国の中の50番目くらいということです。
ちなみに、この時点でのAFC加盟国(アジアの国)ではイランが29位、オーストラリアが41位で、AFC加盟国では3位ということになっています。
FIFAランキングは1993年から始まりまして、FIFAに加入している国は、そのころからランキングされています。
1993年にランキングが始まったとき、日本は43位でした。
1993年以降の最高と最低の世界ランクを年表っぽくして抽出してみます。
【年-最高-最低-日本代表サッカーシーン】
- 1993年 31位 41位 ドーハの悲劇
- 1996年 20位 30位 アジアCベスト8
- 1997年 14位 20位 ジョホールバルの歓喜
- 1998年 9位 30位 フランスW杯
- 1999年 33位 57位 算定方式改定
- 2000年 34位 62位 アジアC優勝
- 2002年 22位 38位 日韓W杯ベスト16
- 2004年 17位 29位 アジアC連覇
- 2006年 15位 48位 ドイツW杯/算定方式改定
- 2007年 30位 46位 アジアC4位
- 2010年 29位 46位 南アフリカW杯ベスト16
- 2011年 13位 29位 アジアC優勝
- 2014年 44位 54位 ブラジルW杯
- 2015年 50位 58位 アジアCベスト8
- 2018年 50位 61位 ロシアW杯ベスト16/算定方式改定
と、このようになります。
日本代表のFIFA世界ランク、最高は1998年の9位、最低は2000年の62位です。
日本が世界ランク9位の時代があったんですね!世界のベスト10に入っていますよ!
直前の国際Aマッチを調べてみましたら、9位になるまでに12勝7分3敗とまぁまぁ勝っているんですね。
逆に、最低の62位となったときの成績、2000年の2月に62位になるんですが、
1999年の日本代表は7試合行い4分3敗と1勝もしていないんですよねぇ。
1999年は日本がコパ・アメリカに出場した年で、監督はトルシエです(笑)
また、世界ランク上位でいうと、1997年に14位、2006年に15位、2011年に13位と10位台ですね。
世界ランク下のほうでいうと、1999年に57位、2015年に58位、
そしてロシアW杯前の2018年に61位(ロシアの前は弱かったですよねぇ(笑))という具合に、最近低いですよね。
算定方式の違いによる影響なのかもしれませんけど、
FIFA世界ランクは、W杯でのシード国選定のときに大きく影響しますから、できる限り上位にランクしてほしいです。
各国の世界ランク
世界ランクで日本は現在50位くらい、過去には9位、62位にランクされたことがあります。
このFIFAランキングで、他の国の状況などもみてみましょう。
2018年10月現在の発表で、1位はベルギー、2位はフランス(その差1ポイント)、3位がブラジルとなっています。
FIFA加盟国は211か国なんですが、211位はサンマリノ、210位はバハマ、209位はアンギラだそうです。
ほかの国でランキングで気になるところといえば、
ロシアW杯で準優勝したクロアチアは20位から一気に4位にランクアップ、
アルゼンチンが5位から11位とランクダウンでベスト10を外れるのは2012年以来6年ぶり、
同じくドイツもロシアW杯のグループステージ敗退が響いたのか、1位から15位へランクダウン、現在16位、2006年以来12年ぶりにベスト10を外れています。
W杯出場を逃したオランダは14位、イタリアに限っては18位と低迷。
欧州、南米を除いた各大陸の最高ランクは、
アジアがイランの29位、
アフリカがセネガルの23位、
北中米がメキシコの17位、
オセアニアはニュージーランドの122位。
・・・こうみていくと、日本はもっと上の力があるんじゃないかなぁと思いますけどねぇ。
ちなみに、女子の世界ランクでみてみますと、サッカー女子日本代表は世界ランク7位です。
女子日本代表の最高は3位、最低は14位です。ちょっとうれしいですね(笑)
女子は2019年がW杯です。グループステージの同じグループには、近年強くなてきたイングランドがいるんですが、イングランドは現在世界ランク3位です。
なでしこ、負けないでほしいですね。
以上、世界各国のランキングはこのような感じになっています。
FIFAランキングを詳しくご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
まとめ
以上、今回はサッカー日本代表のFIFAランキング、またランキングの算定方法を紹介してみました。
FIFAランキングは、サッカーのナショナルチームの強さを示すものです。
ランキングの経緯を追っていくと、いつの時代に、どの国が強かったのか、
また、「今!どこの国が一番強いのか!」ということがわかります。
ランキングでサッカーの試合の勝敗が決まるわけではありませんけど、我らが日本代表はもっと上にいってほしいものです。
アジアカップ2019で優勝して、ランクアップを願います。
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみにお役にたてればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<日本サッカーのターンオーバーを考えてみます>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。