サッカーのポジション「トップ下とST」の違い

サッカーのポジションについて「違いがよく分からない」ってことはありませんか?

これは、日本でのサッカーのポジションの名称が、英語、ポルトガル語、イタリア語などが混ざり合っていることが要因です。

ポジションを正確に覚えることで、サッカーに詳しくなりますよね。

今回は「トップ下」と「セカンドトップ(以下「ST」とします)」の違いと役割を確認しましょう。

役割が重なっていて曖昧なところもありますが、違いをしっかりと覚えて、サッカーを楽しみましょう。

「トップ下」と「ST」の違い

 

↑こちらの2つのフォーメーション図を比べてみてください。

上が4つのポジション(GK-DF-MF-FW)を示したフォーメーション図で、

下が、その4つのポジションをさらに詳細(役割や位置情報による呼び方)にしたポジション名のフォーメーション図です。

 

下のフォーメーション図で、この記事のテーマである、「トップ下」と「ST」の位置を確認して、

上のフォーメーション図で、どのポジションに該当するかと確認してもらうえば、トップ下とSTのポジションの違いが分かると思います。

 

STはFW、トップ下はMF

STのポジションはFWに属します。

主に、2トップ(FWが2人配置されるときの呼び方)の選手配置の時に、FWの役割を分担すること発生するポジションです。

基本的には、FWが3人の配置や1人の1人配置の時には、STというポジションは配置されません。

2トップの場合のファーストトップ?(最前方にいるポジション)であるCFに対して、2人目、2番目のFWという意味でSTが成り立ちます。

また、通常、2トップの場合には、

2人のFWをフラットに配置するのではなく、意図して1人を少し引き気味にポジションを配置します。

ちょっと乱暴に言うと「2トップの片方」「2トップの引き気味の方」という表現のほうが分かりやすいかもしれません。

 

対して、トップ下のポジションはMFに属します。

言葉のまんまですがトップのすぐ下にポジションをとることから「トップ下」と言うのでしょう。

主にトップ下は、FWが2トップ、1トップの時にそのすぐ後ろ、下に、また、MF陣の中では最も前線にポジションをとります

トップ下は1人で担当します(トップ下が2人という配置はほぼほぼないです)。

 

STは英語、トップ下は日本語

STは「second top」という英語です。

このSTは、セカンドストライカー、シャドーストライカーなども呼ばれます。

これらの英語による呼称は全世界で通じるはずです。

ですから、「トップはFWを指す」ので、

セカンドトップとは「2人目のFW」「2番目のFW」を意味しますので、FWのポジション名だということになります。

 

対して、トップ下というのはばりばりの日本語で「アンダートップ」などという英語が訳されたわけではありません(笑)

日本語ですから、当然、外国では通じません。

外国では、トップ下のことを、アタッキングMF、オフェンシブハーフ、などと呼び、「攻撃的MF」を指します。

つまり、トップ下は攻撃的MFを指すことから、MFのポジションのひとつということです。

私見ですが、トップ下という呼び方は、フォーメーション上の位置から命名されてんだと思います。

 

役割はすごく似ている

STの役割は、第一に得点をすること、第二に決定的な得点チャンスを創り出すことです。

トップ下の役割は、第一に決定的な得点チャンスを創り出すこと、第二に得点することです。

役割はほぼ同じで、役割の比重が違うということです。

明確に分けるとすれば、STはFW、トップ下はMFですので、お互いのポジションよりも、

  • STは得点をすること
  • トップ下は得点のためのチャンスを創り出すこと

↑ということになるでしょう。

つまり、FWとMFの役割の違いが、そのまま、STとセカンドトップの役割の違いという解釈で良いと思います。

 

必要なプレーの内容もすごく似ている

STとトップ下は、FWかMFか、という違いがあるだけで、その役割は、比重が違うだけで、ほぼほぼ同じ。

ですので、STとトップ下に必要なプレーの内容、特徴もすごく似ています。

違いがわかるように、それぞれのポジションによくみられるプレー内容をピックアップしてみますと、

STのプレーの特徴は、

  1. CFの周囲を動き回り、ラストパスを受け、得点を狙う
  2. CFとのコンビネーションが多い
  3. CFと比較したとき、ゴールの方向を向いてプレーすることが多い

↑という傾向にあり、

トップ下のプレーの特徴は、

  1. 得点チャンスを創り出すために、パス、ドリブルを多く使う
  2. FW(CFやSTなど)とのコンビネーションが多い
  3. STよりもゴールの方向を向いてプレーすることが多い

↑という傾向にあります。

 

STもトップ下も、得点に繋がる決定的な攻撃を担当しているので、プレーの内容は非常に似ていて、曖昧なところもあります。

やはり、それぞれの役割が、得点をすること、チャンスを創り出すことという違いから、必要とされるプレーの内容、比重が少し違うということになります。

STはフィニッシュを担当することが多いので、ボールを持たずにCFの周辺を動き回るプレーが多いのに対し、

トップ下はFW(CFやST)の少し後方から、FWに得点させるためにラストパスを送るなど、ボールを持ってプレーすることが多いことも違いのひとつです。

 

プレーの特徴としてもうひとつ、STもトップ下も攻撃の最終局面を担当するということから、当然得点も求められますが、アシストも求められます。

試合の結果として得点とアシスト数を比較したとき、

STはアシストよりも得点が多く、トップ下は得点よりもアシストが多くなる傾向にあります。

この違いもSTとトップ下のプレーの特徴、違いと言えるでしょう。

 

以上、まずは、STとトップ下の違いをあげてみました。

まとめておきますと、

ST(セカンドトップ)は、

  • ポジションはFW
  • 英語のポジション名
  • 役割は得点をすること
  • 特徴は前線で動き回る

↑で、

トップ下は、

  • ポジションはMF
  • 日本語のポジション名
  • 役割は得点チャンスを創り出す
  • 特徴はボールを扱う機会が多い

↑ということです。

 

フォーメーション上での位置が近いことから、トップ下とSTというのはちょっとややこしいですよね。

また、実際に、お互いの位置が近いことから、役割やプレーの内容も似ていますので、さらにわかりづらい(笑)

ですので、まずは、大前提として、STはFW、トップ下はMFだということを覚えておきましょう。

そうすれば、STとトップ下の違いがわかると思います。

もちろん、STやトップ下の役割や必要なプレーは、作戦や戦術、チームの事情などにより違ったりしますけど、

トップ下とSTについては、まずは、このように覚えておくと良いでしょう。

トップ下とSTの配置の例

トップ下とSTのポジション、また、役割やプレーの傾向をお分かりいただけたら、

フォーメーション図で、ポジションや関係性をイメージしてみましょう。

ここでは、過去の日本代表のフォーメーションから、トップ下とSTの例を紹介してみます。

トップ下とSTの違いがイメージできればと思います。

 

ちょっと古いんですが、1998年のフランスワールド杯のフォーメーションですが、

↑前線の3枚がこんな配置でした。

CFがゴン中山、STが城彰ニ、トップ下が中田英寿という組み合わせだったんですね。

ご覧になったことのある方であれば、ゴンと城の違いでCFとSTの違いが、

また、城と中田ヒデの違いでSTとトップ下の違いがイメージできますでしょうか。

 

もう1枚、同じフォーメーションで、2006年のドイツW杯の日本代表。

↑CFが高原、STが柳沢、トップ下が中村俊輔という配置(高原と柳沢は逆だったかもしれません)。

柳沢と俊輔のプレー内容から、STとトップ下がイメージできますでしょうか。

 

この2つのフォーメーションは、トップ下とSTが同時に配置されるフォーメーションですが、

フォーメーションによっては、トップ下やSTが配置されないフォーメーションも、もちろんあります。

常に、サッカーの試合で、トップ下やSTが配置されるわけことも覚えておきましょう。

 

STとトップ下の役割が超ややこしくなるケース

そんないろいろあるフォーメーションの中で、

STとトップ下をややこしくしてしまうケースがあるんですねぇ(笑)

例えば、こうなんですけど↓

↑こちらは、2018年ロシアW杯の日本代表のフォーメーションです。

トップが大迫1人ですので、STの配置がありませんで、トップ下に香川が配置されたケースです。

こうなった場合、トップ下の役割は、STの役割も求められることになり、

前述しました2トップの後ろにトップ下が配置されているときよりも、STのプレーが求められるトップ下になるのです。

ややこしいでしょ?(笑)

この記事を書いているのが、2020年12月ですが、

近年の日本代表も、1トップの大迫の後ろにトップ下のミナミーノを配置することが多いですよね。

ええやんSTで!となるかもしれませんが、仰るとおり!(笑)

2トップの後ろに配置されるトップ下と、1トップの後ろに配置されるトップ下では、

同じトップ下なんですけど、必要なプレーの内容がちょっと違ってくるんですね。

1トップの後ろに配置されるトップ下は、STが配置されないので、STのプレー内容に近いトップ下となるわけです。

 

このように、STとトップ下というのはとても似ている役割のポジションであり、

試合の局面やチームの戦術等の状況によって、プレー内容や役割が区別されたり重複したりするのです。

このことも覚えておくと良いでしょう。

STとトップ下の代表的なプレーヤー

出典:https://www.beinsports.com/

STとトップ下の代表的な選手は?で、それぞれのポジション、役割の違いをイメージできればと思います。

私見ですけど、STやトップ下の代表的な選手の違いを、

本来、これらの選手がFWの選手なのか、MFの選手なのかによって区分けしますが、

STの代表的な選手と言うと、

  • メッシ
  • ネイマール
  • C・ロナウド
  • R・バッジョ
  • デルピエロ
  • 南野拓実
  • 岡崎慎司
  • 香川真司
  • カズ

↑など。

トップ下の代表的な選手が、

  • ハメス・ロドリゲス
  • スナイデル
  • ジダン
  • カカ
  • 本田圭佑
  • 中村俊輔
  • 中田英寿

↑あたりかと。

ん~難しいですね、なんとなく、点を取りに行く選手か、チャンスメイクする選手かという違いをお伝えしたかったところですが。

まとめ

以上、サッカーのポジション、STとトップ下の違いと役割、プレーの特徴を紹介しました。

非常に似ていて理解するのにややこしい部分がありますが、とりあえずは、

セカンドトップ(ST)はFW、トップ下はMFという大原則を知っておきましょう。

そして、FWとMFの違いから、役割やプレーの内容を覚えてみてください。

さらに、サッカーに詳しくなり、サッカーが楽しくなると思います。

 

今回の記事が、読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。

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