フェアプレーとは、主にスポーツ競技において、公正な勝負をするという意味です。
サッカーの試合で考えると、ファウルやイエローカードの数によって、フェアなプレーをしたかどうかの判断の基準とされたりします。
今回は、我らがサッカー日本代表はフェアプレーの国なのか、そしてあのパス回しを考えてみました。
目次
フェアプレーとは
フェアプレーってのは、ルールに従って公正にプレーしましょうってことなんじゃないですかね?
逆にズルやインチキ、キタナイというようなプレーをしないこと、だと個人的には思い浮かびますが。
サッカーにおけるフェアプレーとはなにか。
どういうことがフェアプレーで逆にどういうことがフェアプレーでないのか、ということを確認しておきましょう。
主に日本サッカー協会(JFA)様のサイトを参考にさせていただきます。
フェアプレーなどの規定の内容を抜粋してみますと、
1.クリーンなプレー
- 警告や退場の数
- ジュニアの場合はグリーンカードも
2.ポジティブプレー
- 攻撃的な戦術かどうか
- ラフプレーはないか
- シミュレーションなど芝居がかったプレーをしていなか
- 時間稼ぎをしていないか
3.相手へのリスペクト
- 倒れた相手を手助ける
- 試合後握手をする
- 勝者を称える
- ファウルを自己申告する
- 相手を侮辱する
- 集団的対立を扇動する
- 相手を侮辱する
- 相手に唾をかける、暴力を働く
- 相手を差別する
4.審判団へのリスペクト
- 判定に従う
- 審判に文句を言う
- 審判を侮辱する
5.チーム役員の態度
- 判定を受け入れる
- 相手役員と握手する
- 選手、審判、相手等に文句を言う
- 選手、審判、相手等を侮辱発言、行為をする
6.観客の態度
- 適切な応援をする
- グラウンドに入る
- モノを投げる、レーザーポインターなど
- 暴力
- 差別的発言、態度
日本サッカー協会の規定等には、まだまだ細かいところまで書いてありますが、抜粋すればこういう感じですね。
日本サッカー協会は、FIFAやUEFAの規定をモデルにしていますから、
フェアプレー、逆にフェアプレー違反については世界共通ということになるでしょう。
唾を吐きかけたり、人種差別などは、欧州で良く目にすることで、日本ではあまりみないです(←ないことはありませんが)。
サポーターの人種差別はちょっと増えてきた感はありますか。
選手同士はもちろん、相手選手に対して、審判/オフィシャルに対してあるべき態度、
また、選手やチームの役員、チームを応援する人まで対象とされているわけですね。
簡単に言えば、紳士的な振る舞いが奨励され、非紳士的、非人道的な振る舞いはだめよってことです。
僕が経験したことでいうと、
- ハーフタイムのベンチ前で子供たちを殴る指導者
- 試合終了後、ベンチでペットボトルを叩きつけ、椅子を蹴り上げる指導者
- 試合後、審判にモノを投げつける指導者
- 「おい!15番(←僕)をコ〇してやれー」と大声で叫ぶ相手ベンチ
などなど、ありました(笑)
「コ〇してやれー」と言ったのは、ちょっと前にマスコミを賑わせた悪質タ〇クルの大学でしたが(笑)
過去記事でも書きましたが、わざとファウルをもらおうとする行為もフェアプレーの規定に該当しますし、
時間稼ぎやラフプレーもフェアプレーに反する行為と決められているんですね。
このように、フェアプレーとは、競技の規則として設定されていて、
その規則の基でベンチや観客も含めてクリーンなサッカーをすることを求められているということです。
この規定に反した場合、反するような行為があった場合には、選手個人やチームにペナルティが課されることになっています。
だいたい、その試合を主宰している団体の規律委員会などで、協議され、
大会への出場停止などという処分が下されることになります。
試合を観にいった親御さんが興奮のあまりフェアプレー規定に該当するような悪いことをしたら、
チームが出場停止とかになるかもしれません。お気を付けください。
日本代表の実績
サッカーにはフェアプレーのルールが設定されているということで、
我らが日本代表のフェアプレーについて振り返ってみたいと思います。
多くの方が、日本代表はフェアプレー精神が旺盛で、クリーンな試合をしているというイメージを持っていらっしゃると思います。
はい、我らが日本代表は各国と比較するとフェアなチームと言えると思います。
我らが日本代表は、ワールドカップに初出場してから2018ロシア大会までに21試合行っていますが、
21試合レッドカード0枚という世界最高連続記録を現在も更新中です。
フル代表だけでなく、世代別代表もフェアプレー賞を多く受賞しており、
世界的にみてもフェアプレー精神にあふれた国と言えます。
このことは、日本の誇りですよね。
日本代表のワールドカップでのファウル数、カード数などの実績をみてみましょう。
他サイトさんを参考にさせてもらいます。
ワールドカップでの1次リーグでの実績になります。
2010南アフリカ大会
- ファウル数41(8位)
- イエロー数3(3位)
- レッド数0
ファウル数で32か国中8番目に少ない、イエローカード数でも3番目に少ないということですから、
かなりクリーン、フェアプレー度合いが高いということになります。
2014ブラジル大会
- ファウル数40(13位)
- イエロー数4(17位)
- レッド数0
ファウル数13位、イエロー数17位ですから、単純に2010年と比較すると悪くなっていますね。
フェアプレー度合いが下がったと言えるかもしれません。
2018ロシア大会
- ファウル数28(1位)
- イエロー数4(10位)
- レッド数0
直近のロシア大会ではファウル数が1位で最も少なかったわけですね。
でもイエロー数は4枚で10位。なかなかクリーンだと思います。
3大会をみたときに、出場国32か国との比較になりますが、かなりクリーンで、フェアプレーの度合いの高い国だと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、過去3大会のワールドカップで、フェアプレーの度合いの高い国はスペインです。
ファウル数もカード数も3大会連続で一桁の順位です。
また、FIFAW杯のフェアプレー賞を3度受賞(2位)しています。
このように、フェアプレーの規定のひとつである、ファウル数やカード数でみときには、
日本代表は各国と比較したときにフェアプレー度合いの高い国だと言えると思います。
僕は1982年からワールドカップを、1992年からアジアカップを、またそれらの大会の予選などの国際大会を観ていますけど、
日本が出場したほとんどの大会でクリーンな試合をしていますよ。
マラドーナがバチスタの腹に蹴りを入れて1発退場になったり、
そのマラドーナを止めるためにマラドーナを次々に蹴り倒したり、
シューマッハがバチストンを入院させたり、などのラフプレーは日本代表にはありません。
大久保が倒された報復で相手の顔付近を蹴って1発退場になったW杯予選はありましたけど 怒!
国際大会での実績からも、国際大会での他の国の荒れた試合なんかを比較しても、
日本はフェアプレーの国というイメージが定着していると思います。
これは応援する僕たちも誇れる部分だと思います。
ポーランド戦
そこで、話題となったのがロシア大会、ポーランド戦でのパス回しのことです。
フェアプレー精神に欠けるのではないかと、多くの海外メディアからも酷評されました。
1点負けている状況で、2点目をとられない、イエローカードやレッドカードをもらわない、ためにボールを保持して時間を費やしましたね。
僕も、負けているチームが時間稼ぎをするのは初めてみました。
もし、セネガルがコロンビアに同点に追いついたら、日本は1次リーグで敗退という一か八かの選択だったですね。
西野監督も苦渋の決断だったんでしょう。
みっともないプレーをして、1次リーグで敗退となれば、凄まじいバッシングを受けるのは目に見えていますしね。
フェアプレーの規定と照らし合わせると、このプレーは「積極的に攻撃しているか」という部分に該当し、フェアプレーとは言えません。
ただし、サッカーの試合においては、大会のルールや試合のルールに違反していたわけではないので、ペナルティを受けることはありません。
追い込まれた状況で、ボールを保持し、時間を費やしたんでしょうけど、明らかにフェアプレーではありません。
これからの日本代表は、これまでもそうだったように、フェアプレー精神の下、クリーンなサッカーをみせてほしいものです。
今回の日本のボール回しだけではなく、過去のワールドカップでも、
「談合試合」と疑われる試合はいくつかありました。
1978年のアルゼンチン大会では、開催国アルゼンチンとペルー戦でなにかあったんではないか・・・、
1982年のスペイン大会では、西ドイツとオーストリアが・・・(←この試合はみていましたが、間違いないです)、
2004年のアジアカップ、日本とイラン戦で・・・(←また日本??)
談合試合ではありませんが、開催国に有利になるような働きかけが・・・と疑われるような、大会もありましたよね。
マラドーナからは薬物が検出されたり、
ジダンは頭突きしたり、
こんなずるい、汚い、卑怯なサッカーをみても気持ちの良いものではありません。
ですから、我らが日本代表は、これまでどおり、正々堂々とクリーンで、フェアプレー精神に則ったサッカーをしてもらいたいですよね。
憧れている子供たちのためにも。
まとめ
以上、今回はサッカー日本代表はフェアプレーの国なのか、ということを考えてみました。
これまでの国際大会の実績では、チームも選手もサポーターも紳士的でフェアプレー精神のある国だと評価されてきたと思います。
このことは、我々日本人にとっては誇りです。
これからもフェアプレー精神でサッカーをして、応援する子供たちにも手本となる姿を見せてもらいたいです。
今回の記事が、読んだ下さった皆様のサッカーのお役に立てればうれしく思います。
よかったら、過去記事の<<何番が好き?人気の背番号について語ります【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。