サッカーの技術の中では軽視されがちなスローインですが、
プロのサッカーの試合ではおそらく30回以上行われている(←不確定なデータm(__)m)実施頻度の高いプレーです。
そこで、このブログで、サッカーの技術でもあり、システムにも活用できる、
スローインについて数回に分けて紹介してみたいと思います。
その第1回目は、スローインの基本を覚えてみましょう。
目次
スローインの投げ方
まずは、スローインの投げ方について、覚えてみましょう。
毎回のことですが、あくまでも僕個人の考え、経験によりますのでご了承ください。
ぶっちゃけ!両手でボールを投げるのがスムーズな人と下手な人に分かれますよね(笑)
上手なスローインのできる人は、どーぞお好きなように投げてください。
スローインが得意ではない、どう投げて良いかわからない人は、ちょっと真剣に読んでみてください。
サッカーのスローインの投げ方がよくわからないっていう人は、
- 両足の使い方
- 両腕の使い方
が分かっていないんです。
スローインの正しい投げ方(体の使い方)を紹介します。
※もしよかったらこの文字を読みながら、実際にやってみてください。
1.両足は自分の肩幅、体の幅くらいに開いて立ちます。
2.両手でボールを持ち(イメージで良いです)そのボールを自分の後頭部に当てます。
3.この姿勢でいったん止まってください。
※その姿勢のまま、視線を真正面に向けると、視界に両肘が入りますよね?
4.その両肘を同時に前方に動かし(←という意識で)ボールを前方に投げます。
・・・どうでしょ?スムーズにボールを投げられましたか?
この一連の動作が、スローインを投げる、サッカーのルールに沿ったボールの投げ方です。
手でボールを投げるときには、肘を支点にして腕を振るのが自然な動作です。
肘を伸ばしたままボールを投げようとするからボールが飛ばないんです。
投げるときに「肘を使って投げる」というイメージをもってください。
また、遠くまで飛ばそうと助走するから、体勢を維持できなくて、後ろの足が上がってしまうんです(←ファウルスロー)。
足が上がらないようにするためには、両足をそろえた姿勢でスローインすることです。
このような投げ方が、サッカーのルールで反則にならない、スローインの基本です。
- 両足の使い方→両足をそろえ体の幅に開いて立つ
- 両手の使い方→両肘を支点にしてボールを投げる
スローインの苦手な人は、この2つの体の使い方を覚えておきましょう。
で、これで練習してみてください、正しいスローインができるようになります。
スローインでどこに投げる?どこまで投げる?
スローインのときにどこに投げれば良いのか?
この投げる位置は、基本は2つだと覚えてください。
- 味方の正面
- スペース
が基本です。っていうか、この2つしかないんですけど(笑)
味方の正面っていうのはイメージできますでしょ、そのまんま、味方選手に向かって投げます。
この味方選手に向かって投げるというのが投げる方向基本1です。
スペースっていうのをちょっと図解します。
↓こんな場面だったとします。
赤いマークが味方選手、黄色いマークが相手選手、味方選手はびったりとマークされています。
この状況で、味方選手に向かってボールを投げたら・・・、相手がボールを奪っちゃう危険性がありますね。
こんなときに、スペースにボールを投げます。
↓このシチュエーションのスペースは・・・、
↑この白丸のところがスペースになりますよね。
もちろん、サッカーの試合では、相手もスペースをケアしているでしょうから、こんなに単純ではないんですが、
スローインのときに投げる方向のひとつスペースは、味方も相手もいない場所です。
どこに投げれば良いのか、それはスペース!これが基本2だと覚えておいでくださいね。
ちなみに、ここではスローインの基本を紹介していますので、後ほど紹介しますけど、
スローインを投げる方向に似ているところで、スローインのときのボールの高さという考えもあります。
スローインをする位置によっては、できるだけ高いボールを投げることが効果的になるケースがあります。
スローインはどこに投げれば良いのかと考えたときには、
基本2方向なんですが、サッカーのケース、程度によっては高さも重要になることも覚えておいてください。
もちろん、基本の2方向へ投げるときにも、どの高さで投げれば良いのかは考えなければなりませんよね。
また、どこまで投げれば良いのか、どれくらい投げれば良いのか、
スローインする人は遠くまで投げたいんじゃないですか?(笑)
はい、遠くまで飛ばせれば飛ばせるほど良いと思います。
ゴール前までロングスローで投げられる選手は、ありがたいですよね。
でも、チャンスを生み出せるようなロングスローを投げられる選手ってそんなにいないですよ。
最低5mは投げたいところ、
ジュニア(8人制)も一般も「センターサークルの半径ほど」の距離を投げられれば十分じゃないかと思います。
※センターサークルの半径:ジュニア(7m)一般(9.15m)
それ以上の距離を投げられれば投げられるほど良いですけど、
いつも凄く遠くまで飛ぶスローインをするわけではありませんので、
紹介した距離が目安になればと思います。
スローインはどこに投げるのか、どれくらいの距離投げれば良いのか、
- 味方選手の正面
- スペース(高さも意識して)
- 目安5~10m
この3点を基本として覚えてもらいたいです。
スローインの考え方
サッカーの試合のときに、スローインをどう考えれば良いのか、
ありふれてはいますが、
「味方に有利になるように、相手が困るように」
と考えてスローインすることをおすすめします。
スローインはボールを保持している状態になりますので、
味方できちんとつないでいけば、攻撃をする(相手は守備をする)状態です。
投げ入れるボールをパスとして、的確に保持できる技量があれば、この考え方で良いんですけど、
相手の方が技量が高くて、スローインの結果、相手にボールを奪われることが予想される場合は、
可能な限り相手が困るようなスローインにするようにしたほうが良いです。
例えば、こんなケースに遭遇したことはありませんか?
明らかに相手の方が強い、自陣深いところで(例えばコーナーフラッグ付近で)、自分たちのスローインになった、
いざ、スローインしようとすると、相手がスローインのボールを獲っちゃおう的な勢いで詰められていて、
味方選手をマークし、投げ入れるスペースも消されている、
スローインする選手は、安全を考えて遠くまで投げたいんだけど、投げられそうにない・・・。
さぁこのケース、あなたがスローインするとしたら、あなたがコーチだったら、
どんなスローインが良いと思いますか?
・・・普段からもちょっとスローインも練習しておけばよかったですねぇ・・・(笑)
はい、僕は、空の彼方にスローインすることをおすすめします!
味方選手と相手選手が競り合ってジャンピングヘッドしなければならないような高さのボールをスローインします。
確率で考えたときに、
自陣深い位置で、相手に良い形でボールを奪われることを避けたいので、
あえて、競り合うシーンを創り出し、競り合いの結果をルーズボールにしてしまうんです。
こうすれば、あわよくば、味方選手がルーズボールを拾ってくれるかもしれないんですよ。
まぁ、サッカーの試合のときのスローインのひとつのケースですけど、
先ほど紹介しました「味方に有利に、相手が困るように」という考え方でみると、
この空の彼方に投げるスローインも、ダメなスローインではないんですよね。
また、スローインは、投げる選手のスローイングの技術だけでは成り立ちませんよね。
受ける選手、スローイン後の展開に関わる選手も、スローイン後の準備が必要になります。
この受ける選手たちも、有利、不利を考えておくことが大事なことです。
サッカーのスローインを楽しんでみましょう
スローインの基本について、
投げ方、投げる方向、投げる距離を紹介ましたので、みなさんの考えられる機会になれば良いと思います。
できれば、ここの紹介した基本をひとつの指標にされて、普段の自分たちのサッカー、スローインを考えられることをおすすめします。
この記事の最後に、サッカーのスローインを映像で観てみましょう。
いくつかお手本となる映像、面白い映像を紹介したいと思います。
両手の動かし方、両足の使い方、投げる方向、投げる距離などを踏まえながらみてみてください。
凄いスローインもありますよ!
↑いろんなスローインがありますね(笑)
でも、味方の背中に当てるスローインは、ときどきみますよ。
ハンドスプリングスローなんかあまりみることはないと思いますね。
↑こちらは高校サッカーですが、ロングスローが完全にセットプレー化しています。
チャンスを生み出すシステムとしてロングスローを活用しているんですね。
まとめ
以上、今回はスローインについての基本、基本的な考え方について紹介しました。
サッカーの試合では、頻繁に発生するプレーのスローインですが、
実際、あまり練習でスローインの練習はしませんけど、
スローインについて、不安だったり、セットプレーに生かしてみたいという場合は、普段の練習で取り入れると良いと思います。
その前段階として、基本的なスローインの方法を覚えられることをおすすめします。
今回の記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<ジャンピングヘッドなど実戦的なヘディングの練習【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。