サッカーのシュートの速度ってどれくらいなのか。
もちろん小学生、中学生、高校生、プロのカテゴリーによって異なることはわかります。
速くて強いシュートを打ちたいのはサッカー選手であれば誰もが望むことだと思います。
そこで今回はボールの蹴り方インステップキックの精度、威力を上げて、シュートの速度UPを考えてみましょう。
目次
サッカーのシュートの速度
そもそもシュートの速度ってどれくらいなのか、ちょっと映像でみてみましょう。
ホントかどうかはわかりませんが、この映像で最高速度はなんと210km/hみたいです(笑)。すご!!
ロベ・カル138、イブラ150、クーマン188、210km/hなんて速すぎてみえませんね。
しかし、私たちのシュートはこんな速さにはならないですよね(笑)
年代ごとの平均速度を調べてみると、
正確なデータを見つけられませんで、バラバラな感はありますが、まとめてみますと、
- 小学生40~50km/h
- 中学生50~60km/h
- 高校生70~80km/h
くらいのようですよ。
私も測ったことがありませんので、いまいちピンときません。
測りたい人はアプリがあるみたいですよ。
adidas Snapshotというアプリで携帯端末で使えるようです。
キック力を鍛えるのに良いグッズかもしれません。
インステップキックの正しい蹴り方
シュートの速度を上げたい場合は、インステップキックを鍛えるしかありませんね。
正しいインステップの蹴り方を習得して、そのインステップキックの威力を上げていくことです。
まずは正しいインステップの蹴り方を確認しましょう。
過去にこのブログの記事に書いたのですが、ボールの蹴り方は、共通して、
- meet(ボールの芯を捉えること)
- impact(ボールへの衝撃)
が大事です。
特にインステップキックはキックの中で最も強い、速いボールを蹴るための蹴り方ですから、
強いキックをするためのmeetとimpactの方法がポイントとなります。
meet(ミート/ボールの芯)
シュートの速度を上げるには、蹴る足をボールの芯に的確に当てなければなりません。
インステップはボールに対して足の甲がこんな感じで当たります。
足をつま先までピンとの伸ばし、足首を固定し、膝から下を振り下ろすように蹴ります。
本来であれば地面に対して蹴り足が90度であることが望ましいんでしょうけど、少し斜めに角度がつくくらいが蹴りやすいと思います。
足の甲をボールの芯に的確にヒットさせるような蹴り方ができるようにしましょう。自ずと速度は上がります。
impact(インパクト/ボールへの衝撃)
シュートの速度は、蹴るときのボールへの衝撃度合いが関係します。
ボールへの衝撃を強くするには、蹴り足のテイクバックが最も重要です。
先の映像で確認してもらいたいのですが、速度のあるシュートをする選手の蹴り足は、ことごとくテイクバックが大きい蹴り方です。
テイクバックを大きくするのは、蹴り足だけではなく上半身(特に腕!)を連動して使うことです。
助走から蹴り足とは逆の腕を大きく広げる(腕で円を描くように回してもいいですよ)ことでテイクバックを大きくし、
蹴り足がボールにヒットするときに広げた腕を蹴り足の太もものほうに鋭く振り下ろします。
同時に、反っていた上半身が蹴り足にかぶさるように倒すような上半身の動きになります。
この上半身、腕、蹴り足の一連の動きがボールへの衝撃度合いに影響します。
ジェラードの画像でイメージしてください。蹴り足のテイクバックがすごく大きいし、蹴り足とは反対の腕を大きく広げる蹴り方をしています。
シュートの速度を上げるには、ボールの芯を捉えること、ボールに強い衝撃を加えるための正しいインステップキックをマスターしましょう。
インステップの蹴り方の基本は、
- meet(ボールの芯を捉えること)
- impact(ボールへの衝撃)
↑ですので、覚えておきましょう。
もちろん、このmeetとimpctは、インサイドなどの他の蹴り方でも同じことが言えます。
インステップキックの蹴り方を強化しよう
正しいインステップの蹴り方がわかったら、次は、そのインステップキックをより強化する方法を確認しましょう。
強化の方法はボールの芯を捉えること、ボールに衝撃を加えることをより効果的に行うということになります。
1.助走
ボールを蹴る前の助走、アプローチを効果的にします。助走の角度ですが、
ボールにまっすぐに入るのではなく、少し斜めから入るようにしましょう。
これは、足の甲でボールの芯を捉えやすくするためです。
ボールにまっすぐに入る助走だと、蹴り足が地面に対して垂直気味にボールにヒットする傾向になり、ボールの芯を捉えにくくなります。
ちょっと斜めに入ることで、蹴り足が地面に対し少し角度が付きますので、足の甲でボールの芯を捉えやすい蹴り方になります。
また、助走の速度ですが、ボールに強い衝撃を加えるのであれば、スピードのある助走のほうが良いです。
この2つのことを意識してください。
- 斜めの助走~(ボールの芯を捉えやすくするため)
- 速い助走~(ボールへの衝撃を大きくするため)
2.足の甲
インステップは足の甲でボールを蹴るのですが、よく考えれば、足の甲ってのも広くないですか。
足の甲の外側や先っぽでボールの芯を捉えられたとしても、速度のあるボールはなりませんよね。
ボールの芯を足の甲の芯で捉えなければなりません。
足の甲の芯って?はい、↓こういうことです。
この画像の赤丸の部分が足の甲の芯です。
足の甲の一番盛り上がっている部分とでも言いましょうか。
この赤丸より下だったり外側だったりする部分で蹴っても、インステップキックの部類には入るキックになるんでしょうけど、
足の甲の芯で蹴ることで、よりボールの芯を捉え、強い衝撃を加えることになります。
もうひとつ、図をみてみましょう。
この図では、ボールの芯を足の甲のどの部分でとらえているかが比較できます。
左側が足の甲の上のほう、右側が足の甲の先っぽのほうで捉えていることがわかりますよね。
足の甲の上の方で芯をとらえたほうが強い衝撃になることがわかると思います。
このように、ボールの芯を捉えるときは足の甲の芯でとらえると、より強くて速度のあるボールを蹴ることができるということです。
ちなみに、この図でボールが地面に着いていると考えると、足の甲の上のほうで蹴ると、つま先が地面に当たってしまい、下手すれば怪我をするということになります。
地面に着いているボールを蹴る場合は、右側の蹴り方が適切ですね。
ただし、地面に着いたボールを、足の甲の芯でとらえたいのであれば、助走の部分で説明したように、
ボールに対して足の甲を斜めに当てることによって、芯でとらえやすくなるということです。
インステップ部分の芯でボールを捉えるインステップが強くて、速度のあるシュートに繋がります。
3.フィジカルの強化
キックを強化しようと思えば肉体の強化は欠かせません。
フィジカル、筋肉の素人の僕が考えるだけでも、強いキックをするためには、
テイクバックのための背中や太ももの筋肉、股関節の可動域、
蹴り足の振り下ろすための上体、太ももの筋肉、軸足の踏ん張り、蹴り足のフォロースルー、
などの動きに適した肉体であれば、強度のあるインステップキックができて、よりシュートの速度は向上するでしょう。
フィジカルを強化することも大事ですね。
4.ボールの反動
シュートの速度を上げたいのであれば、僕の知っている最後の手段を紹介します(笑)
根拠は説明できないのですが、
シュートのときに、止まっているボールと動いているボールでは動いているボールのほうがシュートの速度が上がります。
動いているボールの中でも、自分に向かってくるボールや少しだけ浮いているボールをシュートすると速度が上がります。
これは、おそらく、ボールの反動が関係しているんだと思います。
皆さんも普段の練習などで試してみてください。
自分に向かってくるグラウンダーのボールをスピードある助走でシャープに蹴る、
地面に着きそうなくらいの浮いたボールをボレー、
バウンドしているボールの地面から弾んだ瞬間をハーフボレー、
なんかで蹴ると、強くて速いボールが飛んでいきます。
こんな場面があったら思いっ切り足を振りぬいてみましょう。
思いもしなかった凄いシュートが飛んでいきますよ。
以上、インステップという蹴り方を強化する4つのポイントしょう紹介しました。
- 助走(少し斜めがヒットしやすい)
- 足の甲のピンポイント部分
- フィジカルの強化
- ボールの反動
↑が、インステップキックの強化のポイントです。
meet&impactとあわせて覚えておいてほしいです。
まとめ
今回は、シュートの速度をあげるためにはインステップの蹴り方を強化するということを紹介しました。
シュートはいろんなバリエーションがありますので、
速度オンリーで考えることはおすすめしませんけど、
局面やシチュエーションによっては強烈なシュートを打ち抜きたいですよね。
インステップキックはmeet(芯)とimpact(衝撃)が絶対に必要で、
これを強化するために、
- 助走(やや斜め/スピード)
- 足の甲(ボール&足の甲の芯)
- フィジカル強化
- ボールの反動
の条件を満たしていくことです。
少しずつコツをつかんでいって正しい蹴り方ができるようになってください。
シュートに関してはこちらの記事もご参照ください。<<サッカー上達!効果的なシュートの蹴り方・フォームを紹介します>>