このブログでサッカーに関するいろいろなランキングをやっていますが、
今回は、高校サッカーのランキングをやってみようと思います!
男子、女子のいわゆる「3冠」と呼ばれる大会の実績を振り返り、
その実績から、高校サッカーの強さ具合をランキングにしてみようと思います。
高校別、都道府県別のランキングにしてみますね。
※この記事の内容は、2018年までの実績です。
目次
高校サッカーのランキングについて
高校サッカーの強豪校はどこだ!?
各高校の強さをどうやって測ろうかと、・・・過去の全国大会の成績を基にしてみます。
男子で言うと、高校3冠であるインターハイ、選手権、全日本ユース(←現在は高松宮杯U18)の成績、
女子で言うと、(高校女子の3冠かどうかはわかりませんが)インターハイ、選手権、選抜女子(めぬまカップ)の成績、
これらの大会の優勝実績、準優勝実績を踏まえて強さの指標を示してみたいと思います。
強さをポイントとして示すために、優勝=2ポイント、準優勝=1ポイントとして、それを合算したポイントの比較ということになります。
各全国大会の実績になりますから、高校サッカーの強さを測る「期間」は、
男子が冬の選手権が全国大会となった1948年(昭和23年)以降、現在に至るまで、
女子が全国大会が開始された1990年以降から現在に至るまで、
つまり、高校男子はだいたい70~80年間での強さ、
高校女子はだいたい30年間での強さ、という期間のランキングにしてみたいと思います。
尚、男子の場合は、冬の選手権が始まったのは1917年(大正6年)のことで、
そのころはまだ関西ローカル色の強い大会でしたし(ほぼほぼ御影師範が圧倒しています(笑))、
その後約30年間は旧制中学時代の大会ですので、省略させていただきますm(__)m
ただし、高校男子のサッカーの都道府県のランキングでは、
その旧制中学時代を含みますが、冬の選手権が全国大会色の強くなった1925年(大正14年)以降から現在までという期間設定にしました。
また、都道府県のランキングでは国民体育大会(←旧高校3冠のひとつ)の成績も加えました。
こんな感じで高校サッカーをランキングしてみますね。
近年の高校サッカーは、男子が青森山田、流経柏、前橋育英、星稜などが強い傾向にありますね。
尚志や帝京長岡などの活躍も目につくようになってきました。
女子では、高校女子サッカー界の絶対王者、常盤木学園を他の伝統校が挑戦するというような構図でしょうか。
高校男子サッカーの70年間で強いのはどこでしょう、
高校女子サッカーの30年間で強いのはどこでしょう、
また、都道府県別ではサッカーの強さランキングはどうなるでしょう、
どうぞ、ご覧ください。
高校サッカー男子のランキング
高校サッカー男子、みなさんはどこが強いとイメージされますか?
高校サッカー男子の3冠を振り返ってみますと、
インターハイの最多優勝は市船(千葉)で、続くのか国見(長崎)、清水東(静岡)、清水商(現-清水桜が丘/静岡)です。
選手権の最多優勝は国見で、続くのが帝京(東京)、市船です。
全日本ユースは、大会が一発勝負のトーナメントではなく、リーグ戦を経て争う大会ですから、
インターハイや選手権とは違い、優勝するのは、本当に実力がないと難しいと思うんですが、
全日本ユースの最多優勝は清水商で、続くのが国見、藤枝東(静岡)、流経柏(千葉)です。
全日本ユースは2011年から高松宮杯U18に変わりましたので、Jのユースが強く、高校が優勝するのはかなり難しくなりました。
2011年以降の高松宮杯で優勝した流経柏と青森山田(青森)の優勝は本当に凄いことです(←決勝戦は2校ともPK勝ちですけど笑)
このような状況、この70年間で強い高校ランキングは以下のとおりです。
男子ランキングベスト10
【順位-ポイント-高校(都道府県)】
- 35:市船橋(千 葉)
- 33:国 見(長 崎)
- 28:清水商(静 岡)
- 23:帝 京(東 京)
- 20:藤枝東(静 岡)
- 15:東福岡(福 岡)
- 14:流経柏(千 葉)
- 13:清水東(静 岡)
- 12:市浦和(埼 玉)
- 11:鹿 実(鹿児島)
と、このようなランキングになりました。
ランキング1位の市船は、インターハイの優勝がダントツの9回!
選手権5回、全日本ユース1回の優勝で、3冠で15回の優勝を誇ります。
3冠大会でも準優勝は5回で、計20回の決勝戦を戦っています。
高校サッカー界で一番強いのは市船です。
ランキング2位は市船に肉薄した国見。
インターハイ5回、選手権6回、全日本ユース2回、トータル13タイトル。
3冠での準優勝が7回で、決勝戦に進出した回数は、市船と並び20回です。
ランキング3位は王国静岡から清水商。
インターハイ4回、選手権3回、全日本ユースは圧巻の6回!!(←2位は国見などの2回ですからね!)。
3冠の準優勝は2回、決勝戦に進出した回数は15回。
ベスト10に静岡県内のライバル清水東、藤枝東がランクインしていることを考えれば、やはり静岡の強さを再認識できます。
しかし、調査してみて驚いたのは全日本ユース6回の優勝です。
その年で、本当に実力のあるチームでないと優勝するのが難しい大会を6回も優勝しています!!
こう言ってはなんですけど、1発勝負のトーナメントはPK戦での勝ち上がりもありますからねm(__)m
ベスト10では4位以降はごらんのとおりなんですが、
(インハイ優勝-選手権優勝-全日本ユース優勝)の実績をみてみますと、
- 帝 京(3-5-0)
- 藤枝東(2-4-2)
- 東福岡(3-3-1)
- 流経柏(2-1-2)
- 清水東(2-1-0)
- 市浦和(1-4-0)
- 鹿 実(0-2-1)
帝京の5回の選手権優勝、藤枝東、市浦和の4回の選手権優勝は目につきますし、
全日本ユースの優勝の藤枝東、流経柏、東福岡、鹿実も凄いですね。
ちなみに、一応10位以降のランキングについても順位だけで紹介しておきます。
11:浦和南、青森山田
12:秋田商
13:四日市中工、韮崎、習志野
14:古河一
15:浜名
と、このようなランキングになっています。
浦和南、秋田商、古河一、浜名などの古豪?が目につきますね。
都道府県(男子)ランキングベスト10
高校別のランキングでは、この70~80年間で強いのは市船、国見、清水商というベスト3でした。
では、都道府県別でみてみるとどうなりますでしょうか。
読んでくださっている皆さんもイメージできるかと思います。
高校サッカーどこが強いのか都道府県ランキングは以下のとおりです。
- 122:静 岡
- 76:千 葉
- 63:埼 玉
- 47:広 島
- 43:長 崎
- 40:東 京
- 32:兵 庫
- 23:神奈川
- 20:大 阪
- 18:福 岡
高校3冠の成績のうち、冬の選手権の査定期間を少しさかのぼり、国体の成績を加えるとこのようなベスト10になります。
ランキング1位は王国静岡!
近年、高校サッカーではタイトルを獲ることが難しい静岡。
インハイでは1994年の清水商を最後に22年、選手権では1995年の静岡学園を最後に21年、高校サッカーのタイトルを獲れていません。
しかし、高校3冠では清水商、藤枝東、清水東を代表として、東海一、静岡学園、浜名など、全国大会で優勝したことのある高校が多いことに加えて、
圧巻なのが国体のサッカー少年の部23回の優勝!(←73回中23回優勝、優勝確率31%)。
静岡県が高校サッカーで獲得したタイトルは53個以上で、2位に20個の差をつけています。
この実績は、数十年は埋まりそうにないですよ(笑)
ランキング2位は千葉。
市船、流経柏、習志野などの実績の積み重ねが2位という結果です。
千葉県の獲得したタイトルは32個以上、静岡に20個以上差をつけられていますけど、堂々の実績です。
近年、流経柏や市船の強さが凄まじいですよね。
大会で必ず上位に進出してくる印象があります。
ランキング3位は埼玉。
市浦和、浦和南、武南、児玉など3冠で実績を残している高校が多いですね。
静岡ほどではありませんが、埼玉も国体優勝の実績が多いですよ。
4位以下はご覧のとおり、広島、長崎、東京と続きます。
広島、兵庫、大阪などは、古くからサッカーの盛んな地域だと認められていると思います。
以上、高校サッカーの男子、高校別、都道府県別のランキングはこのとおりです。
高校サッカー女子のランキング
高校女子サッカーにちょっと興味のある方なら知ってると思いますが、
高校の女子サッカー界には、絶対王者がいます!(笑)
その絶対王者を全国の強豪校が倒しにかかるというような世界です(←ちょっと言い過ぎでしょうか(笑))
女子の高校サッカーの全国大会は、インターハイが2012年、選手権が1992年、
フェスティバルとして始まった選抜大会(めぬまカップ)が1995年からと、約30年ほどの歴史があります。
この約30年間で強い高校ランキングは以下のとおりです。
女子ランキングベスト10
【順位-ポイント-高校(都道府県)】
- 37:常盤木学園(宮城)
- 26:日ノ本学園(兵庫)
- 21:神村学園(鹿児島)
- 12:聖和学園(宮城)
- 11:啓明学院(兵庫)
- 10:藤枝順心(静岡)
- 9:埼 玉(埼玉)
- 7:十文字(東京)
- 5:鳳 凰(鹿児島)
- 4:湘南学院(神奈川) 埼玉栄(埼玉)
と、このようなランキングになります。
ランキング1位の常盤木学園こそ、高校女子サッカー界の絶対王者!
選手権に滅法強く優勝5回、準優勝7回、過去27回開催された大会中12回決勝戦に進出しています(44%)。
これだけ強い常盤木学園ですが、インハイは今一つで、2018年に念願の初優勝を飾りました。
めぬまカップも最多の7回優勝でタイトルの数は13個、
高校女子の3冠?の大会で決勝戦に進出した実績は24回と、他の高校を圧倒しています。
この高校女子のランキングには入れませんでしたけど、
全日本女子U18でも3度の優勝、2度の準優勝で、本当に絶対王者と称されることが相応しいチームです。
ランキング2位は日ノ本学園。
常盤木学園が冬の(選手権)の王者なら、夏の(インハイ)の王者は日ノ本学園でしょう。
インターハイを5回優勝しています(←2位は常盤木学園、藤枝順心など1回)。
選手権を3度優勝、めぬまカップも3度優勝、
タイトルを11個、準優勝を4回、計15回の全国大会の決勝進出の実績を誇ります。
ランキング3位は神村学園。
選手権2回、めぬまカップ5回優勝で、タイトルを7個獲得。
準優勝の回数が7回で、計14回の全国大会での決勝進出の実績です。
つまり、高校女子サッカーのこの30年間というのは、
絶対王者の常盤木学園を日ノ本学園と神村学園が追いかけるという構図にあるのです。
この3校を高校女子サッカー界の3強としても良いと思います。
それほど、この3校の実績はずば抜けています。
この3強に続くのが、4位以下の聖和学園、啓明学院、藤枝順心あたりです。
このランキングをまとめてみて気づいたんですが、
上位の3強を中心として、その3強にはそれぞれ同じ県内にライバル校があって、そのライバル校も全国大会で実績を残しているという状況があります。
例えば、
宮城県は、常盤木学園と聖和学園、
兵庫県は、日ノ本学園と啓明学院、
鹿児島県は、神村学園と鳳凰、
という具合に、同じ県内に切磋琢磨するような高校が存在し、
さらに、この3強で言うと、同じ県内で先に全国大会で優勝したのは、ライバル校の聖和学園、啓明学院、鳳凰のほうなんですねぇ。
この構図はちょっと興味深いですね。
同じように、埼玉は埼玉と埼玉栄、東京は十文字に村田女子に都立飛鳥、神奈川は湘南学院と星槎国際湘南というライバル校の関係があるようです。
近年は、上記の3強やそのライバル校たちが全国大会を席巻していましたが、
星槎国際湘南、作陽、大商学園、大阪桐蔭、日本航空などの高校が大会で上位進出するようになってきました。
今後の高校女子サッカーも全国的なレベルアップが図られるのかもしれませんね。
都道府県(女子)ランキングベスト10
高校女子のランキングでは、常盤木学園、日ノ本学園、神村学園の3強に、そのライバル校たちが強さを示していることがわかりました。
では、都道府県別ではどうでしょう。
これは、3強の実績がそのまま反映されることになります。
高校女子サッカーどこが強いのか都道府県ランキングは以下のとおりです。
- 49:宮 城
- 37:兵 庫
- 26:鹿児島
- 18:埼 玉
- 12:静 岡
- 11:東 京
- 6:神奈川
- 4:岡 山
- 4:大 阪
- 2:山 梨
このようなベスト10です。
ランキング1位は宮城。
常盤木学園と聖和学園の実績で17個のタイトル、15回の準優勝、合わせて32回の決勝進出の実績です。
とにかく、他を圧倒しています。
ランキング2位は兵庫。
兵庫も日ノ本学園と啓明学院の実績で、14個のタイトル、9回の準優勝、合わせて23回の決勝進出の実績を誇ります。
しかし、1位の宮城とは10回ほどの差がありますね。
ランキング3位は鹿児島。
こちらも神村学園と鳳凰の実績で、タイトル9個、準優勝8回で、17回の決勝進出の実績です。
4位以下に埼玉、静岡、東京と続いています。
以上、高校女子サッカー高校別、都道府県別のランキングベスト10でした。
まとめ
以上、このブログのランキングシリーズということで、高校サッカーの強さをランキングにしてみました。
くれぐれも、男子はこの約70年間、女子はこの約30年間での実績を基にした「強さ」ということです。
再度、ベスト3だけまとめておきますと、
高校男子サッカーの強豪校のベスト3は、市船橋、国見、清水商(現-清水桜が丘)。
高校男子サッカーの都道府県別のベスト3は、静岡、千葉、埼玉。
高校女子サッカーの強豪校ベスト3は、常盤木学園、日ノ本学園、神村学園。
高校女子サッカーの都道府県別のベスト3は、宮城、兵庫、鹿児島。
このようなランキング結果になりました。
この記事を書いているのが、2019年6月で、もうすぐインターハイの開催となります。
令和元年のインターハイは、男女、どこが優勝するのか、注目ですね。
今回の記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら過去記事の<<レジェンドたちを比較します!結局誰が凄いの?【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。