サッカーをやっていればスランプっていうのは必ずあります。
少年サッカーであろうが、中高生であろうが、プロであろうが。
10歳前後の少年サッカーでも当然スランプはあり、周囲からは「伸び悩み」と評価されたりすることがあります。
今回は少年サッカーの伸び悩みについて、その原因や改善方法を紹介したいと思います。
目次
伸び悩みの原因は?
繰り返しますが、サッカー選手が調子が良くない状態、スランプは誰でもあります。
逆にスランプになったことがない選手のほうが稀?(僕はそんな選手はいないと思っていますが)、
「俺はスランプになったことがない」って自己評価している人がいるんであれば、大きな勘違いしている可能性大です(笑)
サッカーに限らず、どんな活動でも調子の良いときと悪いときがあることを、まずは再確認しておきましょう。
今回は、10歳前後の少年少女のサッカーに視点を当てて、このスランプについて紹介していきたいと思います。
少年サッカーで調子が悪い状態が続く、スランプから脱出できないでいると「伸び悩み」と評価されるのはないでしょうか。
「伸び悩み」という状態を必要以上に深刻に捉えてしまうと、伸び悩みの改善に大きく影響を及ぼしてしまいます。
おすすめの改善方法は後で紹介しますが、まず、伸び悩みを絶望的に解釈しないでくださいね(笑)
ただ、調子が悪いだけであって、そのうち必ず調子が良くなりますから。
それでは、ちょっと考えていただきたいんですが、
自分が伸び悩んでいると思っている(思いこんでいる?)少年少女、
自分の子供さんが伸び悩んでいると思っている(思いこんでいる)親御さん、
伸び悩んでいると思っちゃった原因はなんですか?
伸び悩んでると評価した根拠はなんですか?
僕の経験上で予想させてもらいます(笑)
- 練習で他のメンバーのように上手にサッカーができない
- それまでできていたプレーができなくなった
- 試合で同じミスを繰り返す
- 指導者に怒られることが多い(他の選手に比べて)
いかがでしょう、当てはまりますか?
当てはまるとしたら、次にその状況はなぜ起こったのかを考えてみてください。
他のメンバーに比べて上手にサッカーができないのはなぜか?←そもそも運動能力に差がある?
それまでできていたプレーができなくなったのはなぜか?←実は基本が身についていなかった?
指導者に怒られることが多いのはなぜか?←指導者の指導を理解していなかった?
例えばの話ですが、これらが「伸び悩み」と思ってしまった状況を発生させてしまった原因ではないでしょうか。
この原因がわかれば、伸び悩みの改善方法もわかりますし、
以後のスランプや伸び悩みを予防することもできると思います。
このように、自分が、また自分の子供さんがスランプだったり、伸び悩みに陥っていると思っているとしたら、
そう思った理由と、そのことが起こった原因を『明確に自覚できるよう考える』ことをしてください。
このことも後で説明しますが、スランプだったり伸び悩みなどというものは、
そう感じる人(選手本人や親御さん)の思い込みやメンタル(心の持ちよう)が発生させていたり、深刻にさせていたりするんです←ここ凄く重要!
サッカーを感情的ではなく、少し論理的に考えることができれば、スランプや伸び悩みに悩むことはないですよ。
本来はスランプや伸び悩みは誰にだってあるものと自覚できていれば、
楽しくて面白いはずのサッカーを、悩みながら、不安を感じながら、やることもないんですよね。
ですから、スランプや伸び悩みを気にしながらサッカーをしないためにも、
もし、そう感じているのであれば、ご自分で伸び悩みの理由と原因を明確にするという考え方をしてみてくださいね。
伸び悩みを改善するには
スランプや伸び悩みの原因が自覚できたら、改善してしまいましょう。
スランプと思ってるまま、伸び悩みと感じているまま、サッカーをやってみたって楽しくもなんともないですから、
サクッと改善してしまいましょう。
改善方法もしっかりと考えることから始まります。
めんどくさいかもしれませんが、もう一歩考え方を進めてみてください。
伸び悩みと思ってしまった状況を発生させないとしたら、
何をすればよかったですか?今後何をすれば良いでしょうか?
例えば、先ほどの例を継続して考えてみますと、
他のメンバーと運動能力に差があるから、他のメンバーと同じプレーができない、とすれば、
その運動能力の差とやらを埋めるために、なにか取り組むことは思い浮かびませんか?
基本の習得が不足していたことで、できていたプレーができなくなった、とすれば、
これまでの練習やトレーニングの効果を再評価することはできませんか?
指導をしっかりと理解できていなかったことで、指導者に同じ注意を受けていた、とすれば、
なぜ理解できなかったのか、しっかりと理解するにはどうすれば良かったのかと考えたりできますよね。
運動能力の差が原因だったとすれば、例えば、個人レッスンなどを受けて差をものともしない方法を、
基本の不足が原因だったとすれば、例えば、徹底して基本練習を反復するとか、
理解できていなかったことが原因だとすれば、例えば、具体的に解釈できるよう指導者に聞き直す、など、
具体的な行動、方法がとれたんじゃないでしょうか、とれるんじゃないでしょうか。
要するに、スランプや伸び悩みに悩んでいるのであれば、
具体的な改善方法を自分で考えて、その考えに沿って練習するなり、行動することが、最良の改善方法・予防策なんです。
伸び悩みと思ってしまっている少年少女、また親御さんは、
このように考えて具体的な取り組みをされていますか?
僕の経験から、スランプだの伸び悩みだので、もやもやしている少年少女(←実はあまりいないんですが)や、
親御さん(←こちらの方が深刻に考えてしまいます(笑))は、
改善のための、予防するための具体的な取り組みをされていないことがほとんどです。
つまり、伸び悩みを改善する方法とは、原因を解消する行動をするということです。
基本が不足していることが原因であれば、基本を十分にする取り組みをする、
指導者の指導を理解していなかったことが原因であれば、自分が理解できる取り組みをする、
という行動が原因を解消する方法です。
スランプや伸び悩みの改善方法をまとめておきますと、
- 伸び悩みを認定した状況の確認
- その状況が発生した原因の特定
- 特定した原因を解消する取り組み
- 上記1~3を知っておく
サッカーに限ったことではありません。
ただの問題解決、目標達成の思考、行動に過ぎません(笑)
スランプや伸び悩みを感情的に解釈して、なにもできないままでは、いつまでも調子の悪い状態が続いてしまいます。
クリアすべき誰にでもある問題点として解釈して、改善のための具体的な行動をする。
これが、スランプや伸び悩みの状態から早く脱する王道です。
少年サッカーの目標は?
この記事のテーマでもありました、少年サッカーで伸び悩みはなぜ起こるのか?
理由は2つだと思います。
- 調子は一定ではないから(不調やスランプがあるのは自然なこと)
- 人間は一人一人違うから(素質、能力はそれぞれ違う)
こんなこと少年サッカーの世界だけではなく、世の中にごろごろありません?(笑)
勉強だって、仕事だって、野球だって、ゴルフだってありますよ、調子の良い悪いなんて。
他人と比較してしまうことも、人が集まっての集団、社会ですから普通にありますよね。
調子が悪いこともあるし、他人と比較して劣る?と感じることも自然なことですから、
少年少女のサッカーの世界で、起こる自然現象をそんなに深刻に受け止める必要はないと思うんですけど。
どちらかというと少年少女本人たちよりも、親御さんのほうが深刻になっていませんか?
少年サッカーにおいて、スランプや伸び悩みなど誰にでもある自然現象を深刻にさせてしまうのは、
指導者や親御さんなどの少年少女の周りの大人である場合が多いです。
その逆もあります。
少年少女が凄まじい成長や活動ができるのは周囲の大人の影響が大きいです。
これは、少年少女のサッカーには親御さんの影響が大きく関係していて、
子供さんのサッカーへの取り組み方、意欲、モチベーションに影響します。
ですから、スランプや伸び悩みなどに親御さんが過度に反応しないで、
子供さんが意欲的にサッカーを続けられるような関り方をすることをおすすめします。
過去記事でも書いたことがあるんですが、
少年少女たちがサッカーが上手になるために最も大事なことは、本人たちが「サッカーをやりたい」と考えることです。
サッカーがやりたいと考えるためには、サッカーが楽しい、面白いという理由が必要です。
面白くないこと、やらされ感でやったとしても上手くならないのはサッカーだけではないですよね。
サッカーが楽しくて面白いからサッカーをやりたい!
と、少年少女が考えてサッカーをやっていれば、
世の中の人間誰にでもある瞬間的なスランプや不調など、自分たちでクリアしていくものです。
逆に、サッカーが面白くないと感じてしまったとしたら、サッカーをやる意味などありませんよ。
その面白くないと感じてしまう原因を、周囲の大人が作ってしまっていたとしたら、少年少女が可哀そう過ぎます。
お伝えしたいことは、サッカーを意欲的に取り組んでいれば、
効果的な練習をしますので、スランプとか伸び悩みなどということは少ないです。
スランプや伸び悩みがあったとしても、意欲的に取り組んでいれば、個人差はあるでしょうけど、必ずクリアできます。
少年少女のサッカーの目標は、意欲的にサッカーに取り組むことです。
そのために、本人たちがサッカーが楽しくて面白いと感じる環境が必要です。
自然現象であるスランプなど、意欲的にサッカーに取り組んでいれば、子供たちが自分たちでクリアしていきます。
周囲の大人がその弊害にならないよう気を付けてほしいです。
あ、なんかこう思考的なことばかり書いてきましたので、具体的なこともひとつ。
他の選手と比較してしまい、他の選手のように上手にできないから、「伸び悩み」認定していることがよくあります。
個人差がありますから、相対評価してしまうと差があるのも自然なことで、
運動神経、運動能力の差というのはしょうがないですよね。
そんなケースでは、運動神経で勝負しないんですよ。
かけっこの遅い子でも、ボール扱いが不器用な子でも、自分のサッカーに自信をもつことが大事です。
自分はサッカーのこれだけは誰にも負けない!
という自分の武器となるプレーを身につけるようにしてください。
キックでも、ヘディングでも、センタリングでも、スタミナでも、
このプレーだけは自信があると言えるプレーを習得してください。
そうすれば、自信も持てますし、自信を持つことが意欲的にサッカーを続けることに影響しますので。
まとめ
以上、今回は少年サッカーの伸び悩みはなぜ起こるのか、どうすればいいのかということについて紹介しました。
お伝えしたかったのは、スランプなど自然現象を必要以上に深刻に考えないこと、
それよりも、子供さんたちが意欲的にサッカーに取り組んでいれば、クリアできるということです。
気を付けてもらいたいのは周囲の大人たちです。
指導者の理不尽な指導(←そんな指導者ばかりじゃないですよ(笑))によって子供の意欲を削いでしまったり、
親御さんが過剰に関与して、子供さんのサッカーに対する考え方に悪影響を与えたりすることのないように気をつけてほしいです。
繰り返しになりますが、意欲的にサッカーに取り組めば、練習をたくさんやって、必ず上手くなります。
上手くなっていく過程には、失敗や挫折などスランプや不調も必要なんです。
そのスランプをこの記事で紹介しました思考法、考え方をして、
その考え方に沿って具体的な取り組みをしてクリアする、ということももの凄く大事な経験になります。
少年少女のサッカーの伸び悩みを必要以上に深刻に考えないでくださいね。
自然現象ですので(笑)
今回の記事が、読んでくださった皆さんのサッカーのお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の<<サッカーの教え方。子供さんにどんな選手になってほしいです?>>もご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。