中島翔哉の加入が噂されているポルトガルの強豪クラブ、FCポルト。
日本人選手の加入にかこつけて、ついでにサッカークラブを覚えちゃいましょうシリーズをやっていますが、
今回はFCポルトを覚えてしまいましょう!
クラブの歴史やこれまでに在籍したことのある選手などを振り返ってみましょう。
目次
FCポルトの歴史
クラブチームを覚えるときにはいつものようにそのクラブの歴史から。
FCポルトの歴史を簡単に紹介します。
Futebol Clube do Porto(通称:ポルト)
愛 称:Dragões(ドラゴンズ)
ホーム:ポルト(ポルトガル)
創 設:1893年(明治26年)
スタジアム:エスタディオ・ド・ドラゴン(50,399人)
国内タイトル:リーグ28回優勝(2位)、国内カップ20回優勝(3位)
国際タイトル:UEFAチャンピオンズリーグ2回優勝(欧州12位)、UEFAヨーロッパリーグ2回優勝(欧州8位)
2019年現在でプリメーラ・リーガ(ポルトガルのサッカーリーグ最上位)に在籍しているクラブでは、
最も古いクラブで、120年以上の歴史のあるクラブです。
ポルトガル国内のライバルであるベンフィカやスポルティングよりも古く、欧州内でも古い歴史をもつクラブです。
通称は「ポルト」で愛称は「ドラゴンズ」と言うようです。
ポルトガル国内ではライバルであるベンフィカやスポルティングと毎年優勝争いをしていますが、国内のタイトル数はベンフィカに及びません。
ですので、ポルトガル国内の実績だけでみると、ポルトガルNo.2のクラブであると言えます。
ただし!UEFAチャンピオンズリーグ2回、UEFAヨーロッパカップ2回、クラブ世界一2回という実績はベンフィカを上回っています。
欧州の強豪国ということはまちがいありません。
欧州のクラブチャンピオン(UEFAチャンピンズリーグ優勝)と、
南米のクラブチャンピオン(コパ・リベルタドーレス優勝)が、
世界1を決めるために、1980年から2004年の24年間(24回)日本で決定戦を行っていました。
ご存知かと思いますが「トヨタカップ」です。
このトヨタカップの第1~5回目までは欧州のクラブは南米のクラブに勝つことができませんでした。
第6回目のプラティニ率いるユヴェントスがトヨタカップで初めて欧州に世界1をもたらしますが、この試合はPK戦による勝利でした。
トヨタカップで欧州が初めて点差をつけて勝ったのは、1987年のポルトで、
ウルグアイの名門ペニャロールを延長戦で2-1で破りました。
大雪が降って、国立競技場のピッチに雪が積もる中での激戦でしたが、
ポルトのレジェンド、マジェールの劇的なゴールでペニャロールを退けました。
つまり、トヨタカップで初めて欧州に勝利をもたらしたのは、事実上ポルトなんですね。
また、最後のトヨタカップとなった2004年も前シーズンの欧州チャンピオンのポルトが、
コロンビアのオンセ・カルダスをPK戦で破り、トヨタカップ最後の優勝チームとなりました。
トヨタカップが日本で開催されていたことを考えれば、ポルトは日本に縁があるんですね。
ポルトの歴史の中で黄金期は3度あったと言えます。
1986年と2003年のUEFAチャンピオンズリーグで優勝したときです。
UEFAチャンピオンズリーグを優勝することが難しく、優勝経験のあるのは22クラブだけです。
大金持ちのクラブが多いイングランドでも人気のアーセナル、マンC、トッテナムなど、
他欧州のビッグクラブと言えるPSG、ローマ、アトレティコなども優勝できていません。
各クラブ毎に黄金期という時代があるでしょうけど、
UEFAチャンピオンズリーグを2度優勝しているポルトの黄金期と言うのは、他のクラブよりも格が上ですよね。
もうひとつが、1994~1998シーズンのプリメーラ・リーガの5連覇です。
この5連覇もライバルであるベンフィカもスポルティングもできていません。
1986年のUCL制覇、1994~のリーグ5連覇、2003年のUCL制覇、
特に2003年のUCLの前年にはヨーロッパリーグで優勝していますので、欧州のタイトルを2期連続で獲得したことになります。
・・・いかがでしょう、ポルトの凄さを伝えることができているでしょうか(笑)
中島翔哉はこんな強いクラブに加入するんですかね?
以上、ポルトの歴史を簡単に紹介しました。
ポルトに在籍した選手たち
そんなポルトガルの、欧州の強豪クラブであるポルトでプレーたことのある凄い選手たちを確認しておきましょう。
120年以上の歴史があり、欧州チャンピオンに2度なったことのある超強豪クラブですから、在籍していた選手たちも有名どころが山ほどいます。
ポルトのレジェンド級の選手をピックアップしますので、ポルトがどれだけ凄いクラブかお分かりになると思います。
パウロ・フットレ
1984~1987の3シーズンをポルトでプレーしました。
1度目のUCL制覇のときのポルトのエースです。
フットレはこの活躍でバロンドールの2位に選出され、次のシーズンにアトレティコに移籍します。
フットレは選手の晩年、1993年にJリーグの横浜フリューゲルスに入団し、1シーズンプレーしたのちに引退しています。
まさか、ポルトの、ポルトガルの英雄が、日本でプレーするとは・・・。
ラバー・マジェール
1985~1988の3シーズンをポルトでプレー。
母国アルジェリアの最多得点記録をもつマジェール。
1回目のUCL優勝時の決勝戦、バイエルン・ミュンヘン相手に先制ゴールを奪ったうえに、
伝説のトヨタカップ、大雪の中でのペニャロール戦で、劇的な決勝ゴールを決めのが、このマジェールです。
また、ポルトでの活躍後、1シーズンだけバレンシア(スペイン)でプレーしますが、
引退するまでの3シーズンをポルトでプレーしました。
結局、6シーズンをポルトで過ごしたということになります。
ビトール・バイーア
ポルトの下部組織で育ち、途中3シーズンをバルセロナで過ごしますが、
1988年のプロデビュー以来、トータル16シーズンをポルトで過ごした、ポルトのレジェンドGKです。
ポルトガル代表キャップ80も、ポルトガル代表で9位の実績で、GKとしては最多キャップを誇ります。
モウリーニョに率いられた2003-04シーズン、ポルト2度目の欧州制覇のときの正GKです。
リカルド・カルバーリョ
ポルトの下部組織で育ち、モウリーニョに見いだされ、2004年のUCL優勝、UEFA最優秀DFに選出されます。
ポルトでの活躍でチェルシーに引き抜かれたモウリーニョと、同じくポルトのSBだったパウロ・フェレイラとチェルシーに移籍。
この移籍を機に世界的なDFに成長していったカルバーリョでした。
デコ
2004年のポルトのUCL制覇のときのMVPがデコ。
ブラジル国籍で、ポルトに入るまでは目立った活躍はなかったのですが、
モウリーニョの指揮の下、カルバーリョ、フェレイラ、マニシェなどと爆発的な成長を遂げます。
デコもこのUCL制覇によって、ビッグクラブであるバルセロナに移籍します。
以上、ポルトのレジェンドを5人ピックアップしてみました。
- パウロ・フットレ
- ラバー・マジェール
- ビトール・バイーア
- リカルド・カルバーリョ
- デコ
この5人は、ポルトの歴史の中でも、特にレジェンド感がある選手たちではないでしょうか。
このポルトというクラブの面白いところは、ポルトでブレイクしてビッグクラブに移籍するということなんですね。
これは、あとのポルトというクラブの面白いところで紹介します。
もちろん、他にもビッグネームはいますよ。
- カシージャス(スペイン)
- フェルナンド・コウト(ポルトガル)
- ペペ(ポルトガル)
- マイコン(ブラジル)
- ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
- ファルカオ(コロンビア)
GKのカシージャスから、屈強なDFコウト、ペペ、
コロンビアのJロドリゲスにファルカオ、世界的な選手がごろごろ在籍していたんですねぇ。
繰り返しすけど、こんな凄い面々がプレーしていた、ポルトガルの名門、欧州の強豪クラブ、
120年以上の歴史をもつFCポルトに我らが中島翔哉が加入するんです!!
きっと、UEFAチャンピオンズリーグで中島翔哉を観ることができますよ。
楽しみしかありませんね(笑)
ポルトというクラブの特徴
この欧州のサッカークラブを紹介するコーナーで、過去にアヤックスを紹介したことがあるんですが、
ポルトはアヤックスと似ています。
アヤックスは、自らのクラブで優れた育成システムにより若い選手を育て、ブレイクした選手をビッグクラブに移籍させるというビジネスモデルで、クラブの運営をしています。
実はポルトも、アヤックスほどの高度な育成システムによって若い選手を育てるということはそんなにないんですけど、
クラブ外から若い選手を獲得して、ポルトで活躍させたあと、ビッグクラブへ売却するという方法をとっている傾向にあります。
ポルトもアヤックスもこのような歴史でクラブ運営をしてきた傾向にあります。
上記で紹介しましたポルトでプレーしていた選手たちも、ほぼほぼ、ポルトでの実績をひっさげてビッグクラブへ移籍するんです。
フットレはアトレティコへ、
バイーヤやデコはバルセロナへ、
カルバーリョ&フェレイラはチェルシーへ、
ペペはレアルマドリード、
ハメス・ロドリゲスはモナコを経てレアルマドリードへ・・・・、
もう、キリがないくらい、ポルトで実績を残してビッグクラブに移籍する選手が多いんですね。
逆に、他のクラブに良くある「ポルト一筋〇〇年」という選手が少ないんです。
言い方は悪いかもしれませんが、
安くで仕入れて、高くで売って、その売り上げでまた安い仕入れをする・・・。
ポルトとはこういうクラブ運営の歴史があるんですよねぇ。
中島翔哉がポルトに加入しますが、ポルトで活躍して、欧州にその名をとどろかせれば!
これまでの選手同様に、ビッグクラブへの移籍の道が開かれるかもしれません。
中島翔哉にもポルトにも注目しなければなりませんね。
あ!中島翔哉が加入したことによって、ポルトのユニフォームは買いだと思います。
青と白の縦縞ユニフォーム、ほしくなりますよね(笑)
まとめ
以上、今回はポルトガルの歴史ある名門、欧州の強豪クラブ、FCポルトを紹介しました。
これまで、日本人選手を獲得してくれることがありませんでしたので、あまり馴染みがないかもしれませんが、
日本で行われたトヨタカップの歴史上でも衝撃度バツグンのサッカーをみせてれたうえに、2度の優勝。
思ったより日本と繋がりがあったりするような気がします。
ポルトは毎年、欧州サッカーの最高峰の大会UEFAチャンピオンズリーグに出場してきます。
もしかしたら、ポルトガルリーグよりも、UCLでのポルトを応援したくなりますね。
いずれにせよ、日本にとっては大注目のクラブにランクアップしましたし、
これを機にポルトというクラブを覚えておきたいところです。
今回の記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の<<ボローニャFCの歴史や選手を振り返っておきましょう【サッカー】>>もご一読ください。
また、世界のサッカークラブについてまとめてありますので、こちらもご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。