サッカーのクラブチームを紹介するシリーズ第4弾!
今回は、サッカーの本場、ヨーロッパ各国の強豪サッカークラブを紹介します。
これまでは世界的なビッグクラブ、欧州の人気クラブ、強豪クラブ、それぞれ8チーム、計24クラブを紹介してきました。
欧州編の最後に、ヨーロッパの各国の強豪&伝統クラブを覚えてみましょう。
目次
ヨーロッパ各国の強豪クラブ
サッカーが盛んなヨーロッパでは、特にリーグ運営に莫大なお金が投じられる国サッカー大国と、そうでない国に分けることができます。
例えば、
イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスなどは、ヨーロッパ各国の中でも、世界の「主要リーグ」と呼ばれ、
多額のお金が動き、世界のサッカー界のスター選手が集まり、人気のあるサッカーリーグを運営している国です。
ヨーロッパ各国を比較したときに、そうでもない国ももちろんありまして、
日本ではそんなに「サッカーが強い国」として認識されていない(と勝手に思っています)国にも、その国を代表する強豪クラブがあるわけです。
「トルコの強豪ガラタサライ」「ギリシャの強豪オリンピアコス」などなどのように。
そこで、今回は、ヨーロッパ各国を代表するサッカークラブを、各国の強豪クラブということで紹介したいと思います。
各国の強豪クラブをいうことであれば、各国のリーグでの優勝回数の多いクラブをチョイスすれば良いんでしょうけど、
優勝回数のみとすると、大昔からの実績になりますので、どちらかというと伝統クラブ、古豪クラブとなってしまいます。
そこで、私が知る限りの、近年のヨーロッパのサッカー大会で実績を残しているクラブをチョイスしてみます。
意外とこのクラブ強いんですよ、的なニュアンスです。
また、読んでいただくみなさんが覚えやすい?ように、
過去に日本人サッカー選手が所属したことのあるクラブを優先しますね。
レッドブル・ザルツブルグ
オーストラリアの強豪クラブ、オーストラリア国内では優勝回数は3位。
ザルツブルグが強くなりだしたのは1990年以降で、近年のオーストリアの最強クラブと言って良いでしょう。
これまでに、南野拓実、奥川雅也、宮本恒靖、三都洲などがプレーしました。
UEFAヨーロッパリーグで1度準優勝しています。
オリンピアコスFC
ギリシャの最強クラブで、欧州でも強豪クラブと認識されていると思います。
UEFAチャンピオンズリーグ(以下「UCL」)、UEFAヨーロッパリーグ(以下「UEL」)の常連クラブです。
ディナモ・ザグレブ
クロアチア最強のクラブです。
ユーゴスラビアが分裂する以前のユーゴ国内でも強豪クラブでした。
バロンドーラー、ルカ・モドリッチもキャリアのスタートはこのディナモザグレブで、
過去に三浦知良が在籍したことがあります。
FCバーゼル
スイスの強豪クラブで、スイス国内でのリーグ優勝回数は2位。
またUCLの常連クラブです。
過去に中田浩二、柿谷曜一朗が在籍していました。
レッドスター・ベオグラード
セルビア、旧ユーゴスラビアの最強クラブがレッドスター・ベオグラードです。
UCLで1度優勝しています。
国が分裂する前のユーゴはめちゃめちゃ強い国で、そのときの監督がオシムで、
そのユーゴ代表チームを支えていたのがレッドスターの選手たちでした。
ストイコビッチ(←UCL優勝のときにはいませんでしたが)、ユーゴビッチ、ミハイロビッチ、サビチェビッチ、プロシネツキなど、
世界的なスター選手が多く在籍していました。
スパルタ・プラハ
チェコ最強のクラブです。
近年UCLへの出場はなかなかできていませんが、UELにはよく出場しています。
チェコスロバキア時代からの国内No.1のクラブで、ヨーロッパでも強豪と認識されています。
チェフ、ネドベド、ロシツキー、ポボルスキー、コレルなど、
チェコの世界的なサッカー選手の多くは、スパルタ・プラハでのプレー経験があります。
FCコペンハーゲン
デンマークの最強クラブ。UCL、UELにほぼ毎年出場する強豪クラブです。
デンマークもサッカーの強い国ですが、その屋台骨を支えてきた国内クラブがコペンハーゲンです。
ポウルセン、Bラウドルップ、ベントナーなどデンマークのレジェンドたちがプレーしていました。
ガラタサライSK
トルコのクラブは3強がしのぎを削っているんですが、国内の優勝回数が最も多いのがガラタサライ。
UEFAスーパーカップ、UELでの優勝経験があり、ヨーロッパでも強豪クラブとして認識されています。
稲本潤一、長友佑都がプレーしましたし、
ドログバ、スナイデル、リベリー、ハジなど、世界のトップ選手が所属していました。
この「ヨーロッパ各国の強豪クラブ」を比較しでも、かなり上位の実績を残しているクラブです。
RSCアンデルレヒト
ベルギーの最強クラブがアンデルレヒト。
UCLでのタイトルはありませんが、UELの以前の大会となる欧州のタイトルを5度優勝しています。
近年はヨーロッパの大会でなかなか結果を出せていませんが、強豪クラブと認識されています。
森岡亮太がプレーしていましたし、
ベルコーテルン、Mオルセン、シーフォ、ムペンザ、ルカクなど、
ベルギーや隣国の代表選手選手だった一流のサッカー選手が在籍していました。
ステアウア・ブカレスト
ルーマニアの最強クラブです、UCLを1度制したことがあります。
近年、日本ではルーマニアのサッカーが馴染みが薄いかもしれませんが、
1980~1990年代のルーマニアは本当に強くて、その強豪ルーマニアを支えた国内クラブの中心がステアウアでした。
ベロデディッチ、ラカトシュ、ポペスク、そしてルーマニアのレジェンド、ゲオルゲ・ハジなど、
名選手を輩出したのがステアウア・ブカレストです。
ディナモ・キエフ
ウクライナの最強クラブです。
国内リーグでは、ウクライナ国内のライバル、シャフタール・ドネツクとの熾烈な優勝争いを繰り広げています。
ウクライナは旧ソ連が崩壊して独立した国ですから、
ディナモ・キエフは旧ソ連時代からソ連サッカーリーグに所属していて、そのソ連リーグでも優勝回数が一番多い強豪クラブです。
UELで1度優勝していますし、UCLでは3度ベスト4に進出しています、ヨーロッパ各国の強豪クラブの中でもかなり強い部類に入ると思います。
サッカーに詳しい方ならご存知だと思いますが、
ソ連の名将、ロバノフスキーが率いたクラブで、ディナモ・キエフがソ連代表チームを支え、ソ連が強かったのは、ディナモ・キエフの影響です。
ブロヒン、ミハイリチェンコ、レブロフ、シェフチェンコなど、
旧ソ連、ウクライナのレジェンド選手がディナモ・キエフでプレーしていました。
スパルタク・モスクワ
ロシアの最強クラブがスパルタク・モスクワです。
ディナモ・キエフのところで少し触れましたが、崩壊する旧ソ連リーグで、ディナモ・キエフと優勝争いを繰り広げていたのがスパルタク・モスクワです。
本田圭が所属していたCSKAモスクワとは別のクラブです。
ダサエフ、シャリモフ、モストボイ、カルピンなどソ連、ロシアの名選手が所属していました。
以上、ヨーロッパ各国の強豪クラブをピックアップしてみました。
それぞれサッカーの強い国で、その国の国内リーグの最強クラブ、強豪クラブというところです。
現在の欧州では欧州5大リーグと言われるリーグのクラブに、世界中から一流の選手が集まってきますが、
そうですねぇ1990年以前は、各国に強いクラブがあって、けっこうバラついていたんです。
紹介したクラブで言えば、
ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)やレッドスター・ベオグラード(ユーゴスラビア)などは、
実際にUEFAチャンピオンズリーグで優勝していますし、
レブロフ、シェフチェンコを擁したディナモ・キエフは旋風を巻き起こしたりしていました。
ヨーロッパの各国に強豪クラブがあり、その国を代表するクラブがあることを覚えておくと良いと思います。
まとめますと(個人的に昔からの強豪だと感じる順に並べます)、
- レッドスター・ベオグラード(セルビア)
- ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)
- RSCアンデルレヒト(ベルギー)←森岡
- ディナモ・キエフ(ウクライナ)
- ガラタサライSK(トルコ)←稲本/長友
- オリンピアコス(ギリシャ)
- スパルタク・モスクワ(ロシア)
- スパルタ・プラハ(チェコ)
- レッドブル・ザルツブルグ(オーストリア)←南野
- ディナモ・ザグレブ(クロアチア)←カズ
- FCバーゼル(スイス)←柿谷
- FCコペンハーゲン(デンマーク)
この12クラブはヨーロッパ各国の、その国を代表する強豪ですから、覚えてほしいです。
ヨーロッパの主要リーグ各国の強豪クラブ
次に、これまでに紹介してきた欧州のビッグクラブ、人気クラブ、強豪クラブ、それぞれ8クラブずつ紹介したんですけど、
こちらのクラブなんですが、
→海外の人気チームを覚えましょう!まずは8チーム【サッカー】
↑こちらで計24クラブを紹介していまして、
イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの5大リーグを言われる国々、
加えてオランダ、ポルトガル、スコットランドの国のリーグに所属するクラブです。
紹介した国のクラブの中にも、ここで紹介しました各国の強豪クラブと同じレベルにあるクラブがあるんですね。
むしろ、ヨーロッパ各国の最強クラブよりも、こちらのクラブの方が強いかもしれません。
例えば、ナポリ(イタリア)というクラブがありますが、
イタリア国内のリーグでは優勝回数が2回で、イタリアのクラブの中で9番目の実績です。
2018-2019のUCLで、セルビア最強のレッドスターと同じ組になりましたが、ナポリのほうが成績が良かったんですねぇ。
ヨーロッパの各国の最強クラブよりも、欧州のサッカー大国(主要リーグをもつ国)の9番目のクラブのほうが強かったりするんですよね。
ここでは、ヨーロッパのサッカー大国の中で最強クラブじゃないんですけど、
各国の最強クラブと同等レベルにあるクラブをピックアップしてみます。
アスレティック・ビルバオ
スペインで4番目に優勝回数の多いクラブ。
ビルバオは面白い?クラブで、「バスク人としか契約しない」という方針を貫いています。
スペインのクラブですが、バスク地方のフランス人を除いて、外国人選手をとらないクラブなんです。
スペイン国内の2強+1(レアル、バルサ、アトレティコ)の次を争うビルバオも強豪クラブです。
バレンシアCF
スペイン国内で5番目に優勝の多いクラブ。
1999~2000年のUCLでは2年連続で決勝に進出しましたが、レアル、バイエルンにそれぞれ及ばず2年連続準優勝でした。
ヨーロッパの舞台ではビルバオを凌ぐ実績を残している、スペインの強豪クラブです。
SSCナポリ
イタリア国内では9番目の優勝回数のナポリ。
イタリア国内のクラブで優勝回数をみてみると、これまでに紹介しているユヴェントス34、ミラン18、インテル18、ローマ3なんですけど、
他にもジェノア9、トリノ7、ボローニャ7、ラツィオ2、フィオレンティーナ2などなど、
実績ではナポリを凌ぐクラブはたくさんあるんですけど、
ナポリは近年強いんですよ。
現在の2018-2019シーズンから10年さかのぼって成績をみてみると、
2位が4回、3位が3回、最も悪い成績が6位なんです。
ユヴェントスが絶対的な強さを誇っていますけど、3強の残り2つミラン、インテルよりも良い成績を残しているんですね。
近年のイタリアのNo.2のクラブと言って良いでしょう、ナポリも覚えておきましょう。
シャルケ04
ドイツ国内で4番目に優勝回数の多いクラブがシャルケです。
近年は人気も高く、収益もビッグクラブに迫るほど儲けています。
近年UCLに出場してベスト16に残っています(←2018-2019もベスト16に進出しています)。
ノイアー、エジルなどが所属していましたし、
日本からも内田篤人が8シーズン在籍していました。
ASモナコ
フランス国内(フランスに入れてもらってるんですが)での優勝回数は8回で3位の成績。
モナコ王国にあるクラブなんですが、フランスのリーグに加入していて、強豪クラブです。
以前から欧州の大会でも上位に進出する強豪クラブです。
Gウエア、トレゼゲ、アンリ、エムバペなど一流選手が所属したことのあるヨーロッパきっての強豪クラブです。
オリンピック・リヨン
フランス国内で4番目に優勝回数の多いリヨン。
近年のフランスではPSG、モナコ、リヨンがフランス国内での優勝争いを繰り広げていて、だいたいこの3クラブがUCLに出場してきます。
2000年頃はフランス最強のクラブで、毎年UCLで決勝トーナメントに進出していたのが、このリオンです。
スポルティングCP
ポルトガルでは優勝回数が3番目に多い、ポルトガルの3強のひとつがスポルティング。
古くからのサッカーファンはスポルティング・リスボンで馴染みがあるかと思いますが、
近年「違う!」との主張をしているようです(笑)
正式には「スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル」と言うんだそうです。
・・・スポルティング・リスボンでいいじゃん、リスボンにあるんだから(笑)
ポルトガルからUCLに出場してくるのは、ほぼベンフィカ、ポルト、スポルティングの3クラブです。
日本から、田中順也が所属していたことがあります。
レンジャーズFC
UCLで優勝したことがあること、中村俊輔が所属していたということで、スコットランドの強豪クラブセルティックを紹介したことがあるんですが、
そのスコットランドの2強のひとつがレンジャーズです。
スコットランド国内リーグの優勝回数はセルティックを抑えて1位です。
しかし、UCLに出場してくるのはセルティックがほとんどで、レンジャーズはなかなか本戦に出場できません。
以上、国内リーグが盛んで、サッカー大国と言われる国の、また、これまでに紹介した国の強豪クラブを追加してみました。
- A・ビルバオ(スペイン)
- バレンシアCF(スペイン)
- ナポリ(イタリア)
- シャルケ(ドイツ)←ウッチー
- モナコ(フランス/モナコ)
- リヨン(フランス)
- スポルティング(ポルトガル)←田中順
- レンジャーズ(スコットランド)
これらのクラブもヨーロッパ各国の強豪クラブです。
近年注目の強豪クラブ
ヨーロッパの強豪クラブを紹介するシリーズの最後に、
これまでに出てこなかった強豪クラブのうち、近年実績を残しているクラブも紹介したいと思います。
特に近年のUCLの本戦に出場しているという実績や、UELの実績を加味してみたいと思います。
あ、強豪クラブを羅列することが、このブログの意図ではなく、
読んでくださった皆さんが、気になったクラブを覚えてもらうことが最大の目的ですので、
日本人に馴染みのあるクラブ(←覚えやすいので)を紹介したいと思います。
シャフタール・ドネツク
ウクライナの最強クラブはディナモ・キエフだと上のほうで紹介したんですけど、
近年はシャフタールの勢いが凄くて、キエフの優勝回数を塗り替えそうな勢いのシャフタール・ドネツク。
UCLの本戦も出場し、強豪相手に接戦を繰り広げていますし、
2008年には念願の欧州タイトルUELで優勝しました。
CSKAモスクワ
ロシアではスパルタク・モスクワに次ぐ2番目に優勝回数の多いCSKAモスクワ。
本田圭佑が在籍していた期間に2度ロシアリーグで優勝しています。
近年のUCL出場の常連となってきていて、ロシアでも欧州でも強豪クラブだと言えます。
西村拓真も所属していましたね。
ベシクタシュJK
トルコのクラブはガラタサライとフェネルバフチェの2強状態なんですが、それを追いかける状態なのがベシクタシュです。
2019年香川真司が加入したことで日本でも注目されたと思います。
UCLにも出場しますがなかなかグループステージを突破できませんで、UELではベスト32には入るくらいの実績です。
以上、3クラブを紹介しました。
- シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
- CSKAモスクワ(ロシア)←本田佳/西村
- ベシクタシュ(トルコ)←香川
この3クラブも覚えてみましょう。
特にシャフタールの勢いが凄いと思います。
まとめ
以上、今回は、欧州のクラブを覚えましょうシリーズの第4弾として、ヨーロッパ各国の強豪クラブを紹介しました。
この記事では、23チームを紹介させていただきました、ちょっと多いでしょうか(笑)
気になるクラブを覚えてみましょう。
サッカー談議に花がさいたり、「お!サッカーに詳しいね」と言われたりするかもしれません。
ちょっと長いかもしれませんが、ここで紹介したクラブをまとめておきます。
- レッドスター・B(セルビア)←鈴木隆
- ステアウア・ブカレスト(ルーマニア)
- RSCアンデルレヒト(ベルギー)←森岡
- ディナモ・キエフ(ウクライナ)
- ガラタサライ(トルコ)←稲本/長友
- オリンピアコス(ギリシャ)
- スパルタク・モスクワ(ロシア)
- スパルタ・プラハ(チェコ)
- レッドブル・S(オーストリア)←南野
- ディナモ・ザグレブ(クロアチア)←カズ
- FCバーゼル(スイス)←柿谷
- FCコペンハーゲン(デンマーク)
- A・ビルバオ(スペイン)
- バレンシアCF(スペイン)
- ナポリ(イタリア)
- シャルケ(ドイツ)←ウッチー
- モナコ(フランス/モナコ)
- リヨン(フランス)
- スポルティング(ポルトガル)←田中順
- レンジャーズ(スコットランド)
- シャフタール・ドネツク(ウクライナ)
- CSKAモスクワ(ロシア)←本田佳/西村
- ベシクタシュ(トルコ)←香川
今回の記事が読んでくださった皆さんのサッカーのお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。