サッカー界の伝説の選手と言えば、ペレ、マラドーナ、クライフなど、
ストライカーと言えば、ロナウド、ファンバステン、ミュラーなどの名前が思い浮かぶでしょう。
では、サッカーの歴史上、最強のディフェンダーって誰なのか?
私見ではありますけど、今回は、サッカーの歴代最強のディフェンダーを考えてみたいと思います!
目次
最強のディフェンダーって何を根拠にすれば?
・・・今回のテーマもなかなか難しいです(笑)けど、敢えて挑戦してみたいと思いますm(__)m
良かったら、この記事を読んでいただいて、一緒にサッカーを楽しんでいただければと思います。
レジェンドの凄さというのは、
W杯や大陸選手権などナショナルチームでのタイトル数、
クラブでのタイトル数や個人タイトル数、また出場した試合の数などなど、
「数字」としての実績と、
その選手のプレーのインパクト、衝撃度合い、印象度、などによって示されるのではないかと考えました。
歴代の最強「9番」、つまり最強のストライカーは?と考えたときには、
やはり、得点数や得点王のタイトルなどによって示されるものと思われます。
もちろん、どれだけ歴史的なシュートを決めたのか、どれだけ奇跡的なゴールをゲットしたのかという印象度合いも、評価の範疇になると思います。
ペレとマラドーナはどっちが凄いのか、
ファン・バステンとロナウドはどっちが凄いのか、
その評価は、評価する人の嗜好や好みによるものが大きく、
「じゃどっちが凄いと思うか多数決で決めようぜ!」みたいなことをすれば、支持する人の数の大小が判明しますけど、
その支持者の大小が「正解」だという結論にはなりませんよね、ただ単に支持者が多いか少ないかがわかるだけであって(笑)
つまり、どのレジェンドが凄いのか、どのストライカーが凄いのか、っていうのは、それを考えるそれぞれの方が思っていれば良いと思います(笑)
こんな前置きで、サッカーの歴代の最強ディフェンダーって誰なんだと考えるときに、
この記事の結論は、「私が考える最強ディフェンダー」とうことになりますm(__)m
賛同していただけるか、ちげーよ!ブーイングしていただくかは、お任せします(笑)
ただ、最強ディフェンダーを選ぶのに、
最強の根拠となる数字、実績をきちんと踏まえて、
私が実際に観てインパクト、衝撃度合いを加味してみたいと思います。
さて、サッカーの歴史上の最強ディフェンダーと言えば、皆さんは誰を推します?
皇帝?ネスタ?カンナバーロ?
評価する人によって違うと思います。
まず、サッカーの歴代のディフェンダーを評価するモデルがありますので、そのモデルから最強ディフェンダーの候補を選出してみましょう。
このブログで、サッカーのランキングでよく使わせていただく「20世紀の偉大なサッカー選手100人」です。
この偉大な100人も、雑誌の読者の投票による支持の最小でランキングされているので、正解だとは言えませんが、
凄い選手を示す指標にはなると思います。
この100人の中から、ディフェンダーがどれだけいるのかピックアップしてみます。
【偉大な順位-名前-国】で表記します。
- 4:ベッケンバウアー(西ドイツ)
- 14:ムーア(イングランド)
- 19:バレージ(イタリア)
- 21:マルディーニ(イタリア)
- 31:マテウス(西ドイツ)
- 54:ライカールト(オランダ)
- 64:Rカルロス(ブラジル)
- 66:パサレラ(アルゼンチン)
- 75:ナサシ(ウルグアイ)
- 90:ファッケッティ(イタリア)
- 91:ザマー(ドイツ)
- 91:Aハンセン(スコットランド)
と、これらの選手が強力なディフェンダーとして世界に認められているということでしょう。
偉大な100人の中にディフェンダーは12人しか選出されていないんですねぇ。
しかも、ベッケンバウアー、マテウス、ライカールト、ザマーなどは、
本職はMFで純粋なディフェンダーではないんですよね。
また、この偉大な100人は1999年に実施された取り組みで、
2000年以降に世界中に認められたカンナバーロなどは選出されていませんし、
ジェンティーレ、フェルスター、シレア、カフー、ネスタ、ラームなんか世界的なディフェンダーはどういう扱いなんだと!(笑)
純粋なディフェンダーをいろいろ比較していったときに、本当に凄いディフェンダーは誰なのか、
このブログの過去記事、レジェンドは誰が凄いのか、の比較と同じように、
凄いディフェンダーの要件を踏まえながら、考えてみたいと思います。
最強ディフェンダー候補選手
最強ディフェンダーの候補者をピックアップしてみます。
まず、それぞれの代表チームでの国際タイトルの状況から、凄いディフェンダーをみてみましょう。
W杯優勝の比較
【優勝回数-名前-DFタイプ-国】
※W杯の優勝回数が同じ場合、W杯の準優勝、大陸選手権、オリンピックなどの成績を加味します。
- 2:Nサントス 右SB(ブラジル)
- 2:カフー 右SB(ブラジル)
- 2:Dサントス 左SB(ブラジル)
- 1:テュラム 右SB(フランス)
- 1:ベッケンバウワー リベロ(西ドイツ)
- 1:Rカルロス 左SB(ブラジル)
- 1:ルジェリ CB(アルゼンチン)
- 1:ブレーメ 左SB(西ドイツ)
- 1:アウダイール CB(ブラジル)
- 1:Sラモス 右SB(スペイン)
いろいろ調べてみましたところ、W杯を2度優勝したDFは史上3人しかいません。
ブラジルのレジェンド、Dサントス、Nサントス、カフーだけです。
D&NサントスはブラジルがW杯で連覇したときの両SBです。
カフーは一応2回優勝しているんですが、1994アメリカ大会ではレギュラーではありません。
Dサントスも2回優勝していますが、Nサントスのように全試合は出場していません。
W杯2度の優勝を経験している3人のDFはこのような序列になります。
4位のテュラムから9位のアウダイールまでは、W杯での優勝は1回、準優勝が1回というディフェンダーたちです。
テュラムとベッケンバウアーの実績は、W杯優勝&準優勝&大陸選手権優勝それぞれ1回ずつで同じ実績なんですが、
ベッケンバウアーは準優勝したイングランド大会ではMFとして出場していましたので、
純粋なディフェンダーであるテュラムのほうが上としました。
Rカル、ルジェリ、ブレーメ、アウダイールもW杯優勝と準優勝を1回ずつ経験しています。
10位はまだ現役であるSラモスですが、W杯優勝、大陸選手権優勝2回という実績を残しています。
W杯を1度優勝したディフェンダーはたくさんいますけど、
これらの選手は、サッカーの世界大会での優勝&準優勝など複数回で好成績を残している選手です。
歴代のディフェンダーの中でも稀な選手たちで、
サッカーの国際大会で実績を残したという最強ディフェンダーとしての資格があるのではないでしょうか。
歴代W杯で最小失点の優勝国
またもや、最強ディフェンダーを考えるのに、W杯で失点の少なかった優勝国はどこか、
その時のディフェンダーは誰なのかについて調べてみました。
W杯の大会形式は現在に至るまでにいろいろ変化してきました。
グループリーグからの2次リーグとか、トーナメント1発勝負などです。
そんな違いがありましたけど、W杯で優勝するまでに7試合を行わなければならなくなったのは、1974年の西ドイツ大会からです。
その西ドイツ大会以降の優勝国で、7試合全てで勝利して(PK戦を除きます)優勝したのは、2002年W杯のブラジルしかありません。
文句のつけようがない完全優勝で、2002年のブラジルがどれだけ強かったんだとわかるような気がします。
では、W杯で優勝した国の中で、7試合で最も失点が少なくて優勝したのはどこでしょう?
実は2か国あります。
1998大会優勝のフランスと、2010大会優勝のスペインで、7試合で2失点しかしていません。
失点が少ないのはディフェンダーだけの手柄ではないですが、ディフェンダーの力量を示していると思います。
1998W杯のフランスのディフェンダーは、
- 左SB:リザラズ
- C B:ブラン
- C B:デサイー
- 右SB:テュラム
という組み合わせで、
2010W杯のスペインのディフェンダーは、
- 左SB:カプデビラ
- C B:ピケ
- C B:プジョル
- 右SB:Sラモス
という組み合わせです。
この8人の選手も最強ディフェンダーの資格があるのではないでしょうか。
個人賞
ディフェンダーとしての個人賞獲得の実績をみてみましょう。
優先順位として、バロンドール、南米最優秀選手、UEFA最優秀DF賞、W杯優秀選手選出などの各個人賞の受賞実績をランキング形式で表してみます。
バロンドール
- 2:ベッケンバウアー(西ドイツ)
- 1:ザマー(ドイツ)
- 1:カンナバーロ(イタリア)
南米最優秀選手賞
- 3:フィゲロア(チリ)
- 1:ルジェリ(アルゼンチン)、カフー(ブラジル)
UEFA最優秀ディフェンダー
- 3:Jテリー(イングランド)
- 2:スタム(オランダ)、ロベ・カル(ブラジル)、Sラモス(スペイン)
- 1:イエロ(スペイン)、アジャラ(アルゼンチン)、カルバーリョ(ポルトガル)、プジョル(スペイン)、マイコン(ブラジル)
W杯優秀選手
- カンナバーロ(イタリア)
- テュラム(フランス)
- ホン・ミョンボ(韓国)
個人賞ベスト10
- ベッケンバウアー
- カンナバーロ
- フィゲロア
- ザマー
- Rカルロス
- ルジェリ、カフー
- Jテリー
- テュラム
- スタム、Sラモス
- バレージ
繰り返しますが、ベッケンバウアーとザマーはディフェンダーなのか?と言われると微妙なんですが、
一応、バロンドールを受賞した年はディフェンダーをやっていますので、
ディフェンダーとしての活躍の評価だと思います。
バロンドールをディフェンダーが受賞することが稀ですので、ベッケンバウアー、ザマー、カンナバーロの受賞は凄いことです。
同じく、南米最優秀選手賞もディフェンダーが受賞したのはフィゲロア、ルジェリ、カフーの3人だけ。
しかもフィゲロアは最高タイ記録となる3度の受賞、マラドーナやジーコでも2回ですよ。
ほか、UEFA最優秀ディフェンダー賞はジョン・テリーが最多の3回など、
1982年以降に始まったW杯優秀選手賞(ゴールド&シルバー&ブロンズボールのいずれか)でディフェンダーが選ばれたのは、カンナバーロ、テュラム、ホン・ミョンボの3人だけ。
これらの個人賞を集約してみた結果、上記のようなベスト10になりました。
個人賞の獲得実績も最強ディフェンダーの要件だと思います。
代表キャップ数
ディフェンダーの凄さを示す要件として、各代表チームでどれだけ試合に出たのか、ということも最強を示すものと思います。
これらのレジェンド級のディフェンダーたちは、やはり、代表キャップが多いです。
これまでに最強ディフェンダーの要件を満たしているのではないかと思われる上記で紹介してきた選手のキャップ数をみてみましょう。
- 175:Sラモス
- 144:Jピケ
- 142:テュラム、カフー
- 136:カンナバーロ
- 126:マルディーニ
- 125:Rカルロス
- 116:デサイー
- 111:Dサントス
- 108:Bムーア
- 100:プジョル
- 97:ルジェリ、リザラズ、ブラン
- 94:ファッケッティ
- 86:ブレーメ
- 81:バレージ、アウダイール
- 78:Jテリー
- 75:Nサントス
※↑2020年12月現在の実績です。
歴代の最強ディフェンダー候補の中で、現役のSラモスが既に最多のキャップ数を誇っていますね。
そして、2位もスペイン代表のピケ。
Sラモス、Jピケは、すでに、歴代のレジェンドDFの実績を上回るレジェンド候補ということになるかと思います。
ただ、この代表キャップの実績は、時代により代表戦の試合数に違いがあるということも踏まえておかなければならないと思いますけど。
Dサントスは1950~60年代にかけて活躍したレジェンドですが、
その時代には、現在のように代表の試合が多くなかったと思いますが、111試合のキャップ数・・・どれだけ凄いんだ!と思いますねぇ。
W杯試合出場の実績
キャップ数だけではなく、W杯の舞台でどれだけ試合に出たんだということも確認しておきましょう。
これまでの実績の比較で最強がだいぶ絞られてきたと思いますので、最強の候補をさらに絞り込んでみます。
- 23:マルディーニ
- 19:カフー
- 18:カンナバーロ
- 18:ベッケンバウアー
- 17:Sラモス
- 16:Rカルロス
- 16:ルジェリ
- 15:Nサントス
- 15:テュラム
- 12:Dサントス
マルディーニはイタリア代表でも国際タイトルを獲っていませんが、W杯のフル試合出場と出場時間の歴代1位を誇るディフェンダーです。
代表チームでの得点
ディフェンダーも得点能力が高いほうが、最強に近いと思いませんか?
最強のディフェンダー候補たちの代表チームでの得点をみてみましょう。
- 23:Sラモス
- 14:ベッケンバウアー
- 11:Dサントス
- 11:Rカルロス
- 7:ルジェリ
- 7:マルディーニ
- 5:カフー
- 3:Nサントス
- 2:カンナバーロ
- 2:テュラム
ほぼほぼディフェンダーの選手の中で、ベッケンバウアーはMFが本職の選手ですので、得点が多いのはイメージできましたが、
それを超える得点をしているのがSラモス。
たしかにセットプレーから良く得点していますねぇ。
私が受けた衝撃度合い順
歴代最強のディフェンダーを決める視点、最後は数字や実績とは全く関係なく、
私がみたディフェンダーの中で衝撃度合いの高かったベスト10もやってみようと思います。
「このディフェンダー強ええ!」「怖い!」「無理!!」みたいな衝撃です(笑)
- Jセザール
- バレージ
- Rカルロス
- Rクーマン
- KHフェルスター
- パサレラ
- スタム
- デサイー
- ネスタ
- ジェンティーレ
ぶっちゃけ!一目見て衝撃を受けたのは、ヤープ・スタムです(笑)
私もサッカーをやっていましたので、イメージ(妄想)の範疇ですけど、
スタムは、対峙しただけで恐怖でなにもできなくなるような「見た目」に衝撃を受けました(笑)
スタムみたいな恐怖系のディフェンダーは、Jセザール、Rカルロス、Rクーマン、デサイー、ジェンティーレでしょうか。
Jセザール、Rカルロス、Rクーマンのインステップキックが体にあたれば、骨の2、3本は軽くやられそうなインステップですからね。
バレージはミランでのプレーはもちろんなんですが、1994W杯の決勝戦で、あのロマーリオ&ベベトを完封した守備に感動しました。
みなさんにとって衝撃的な、トラウマになりそうなディフェンダーはいますか?
以上、歴代のサッカー選手で、最強のディフェンダーは誰なのか、
それを選出する根拠として、
- W杯優勝の比較
- W杯優勝のときの最少失点
- 個人賞
- 代表キャップ数
- W杯での試合出場
- 代表チームでの得点
- 衝撃度合い
の項目ごとに、凄いディフェンダーを紹介してみました。
歴代最強ディフェンダー
これまでに、最強ディフェンダーの要件と思われる項目に沿ってランキングしてきましたけど、
このランキングにポイントを割り振って集計すれば(衝撃度合いを含まないで)、
- カフー
- テュラム
- ベッケンバウアー
- Rカルロス
- カンナバーロ
の順になります。
これらの5人のDFは、歴代のDFの中でも、もの凄い実績を残している選手たちだということになります。
しかし、この記事は「私が考える歴代の最強ディフェンダーは誰だ!」ということが主題ですので、ランキングをするものではありませんm(__)m
私はこの選手が歴代最強のディフェンダーだと思いますけど、皆さんはどう思われますか!みたいな結論に行きたいと思います。
ですので、各ポジションごとの最強ディフェンダーと、その中でもトップオブディフェンダーを決定するという形にしたいと思います。
では。
歴代最強右SB賞は!
ジャウマ・サントス(ブラジル)
歴代最強左SB賞は!
ロベルト・カルロス(ブラジル)
歴代最強コンバートCB賞は!
ベッケンバウアー(西ドイツ)
現役なのに既にレジェンドの域に達しているディフェンダーで賞は!
セルヒオ・ラモス(スペイン)
プレーのインパクトだけでなく、サッカーの実績を踏まえれば、この選出は至極妥当だと思いますけど、いかがでしょうか。
そして、たのサカが考える歴代最強のディフェンダーは!!
リリアン・テュラム(フランス)
です。
次点で、ファビオ・カンナバーロ(イタリア)、パオロ・マルディーニ(イタリア)だと思います。
ちょっと理屈を・・・。
凄いディフェンダーとはと考えたときには、まず守備の技術が外せませんよね。
安定した堅い守りができることが凄いディフェンダーの絶対条件だと思います。
さらに、各ポジションごとに絞れば、D&Nサントス、カフー、RカルロスはそれぞれSBとして最強かもしれませんが、
このブラジル最強のSBの方々はCBができませんし、その実績もありません。
しかし、テュラムやマルディーニらは一流のSBという前提があって、
チームの事情に合わせてセンターバックもできます、それも世界最高レベルのセンターバックです。
ちなみに、Sラモスも元はSBです。
カンナバーロやネスタ、ルジェリなどもSBをすることはできると思いますけど、実績がありません。
スタムやデ・ブールなどのアヤックスで育ったオランダ人ディフェンダーは(あ!スタムはアヤックス出身ではありませんでしたm(__)m)、CBもSBもできる選手がいますけど、国際タイトルを獲れていません。
ベッケンバウアー、ザマー、デサイー、ライカールトなどはMFが本職で、CBはできるかもしれませんが、SBの実績はありません。
そう考えると、
ディフェンスラインの中央であろうがサイドであろうが、安定して強固な守備をすることができる、
また、国際大会でのタイトル、出場試合数などの実績も世界有数であることを考えれば、
リリアン・テュラムこそ、サッカー界歴代の最強ディフェンダーだと思いますけど、みなさんはどう思われますか?
まとめ
以上、今回は「歴代最強のディフェンダーは誰なんだ」というテーマに精一杯取り組ませていただきました(笑)
バレージだ!ネスタはパーフェクトな選手だ!などなど、
インパクトや衝撃の度合いで考えれば、そういう見方もあると思います。
今回は、中央だろうがサイドだろうが凄い守備ができて、サッカーのいろいろな実績も踏まえて、テュラムが最強だろうという結論にいたりました。
みさなんの考えられる最強のディフェンダーは誰でしょう?
今回の記事が、読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみのお役に立てればうれしく思います。
良かったら関連記事の以下もご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。