新しい技を覚えていくことは自信もつきますしなにより楽しいんですよね。
サッカーがうまくなるには、トラップやドリブルなどの基本技術のボールコントロールができるようになり、
試合で使える実戦的な技術を身につけるという段階を踏むことが重要です。
今回はドリブルフェイントを習得していくための練習を紹介します。
ドリブルやフェイントが上手くなると、練習も試合もさらに楽しくなりますよ!
目次
ドリブルやフェイントを習得するまでをイメージしよう
今回は、試合で対峙する相手を抜き去る、かわすために、ドリブル時に使うフェイントという技術を習得するための練習を紹介しますが、
まず、練習をする前に、フェイントを覚えるまでの段階をしっかりとイメージすることを意識してほしいです。
ドリブルやフェイント、またサッカーに限ったことではありませんが、
何かを覚える、何かを習得する、という活動は、
- 目標を達成するための活動
- 問題を解決するための活動
↑を具体的にイメージするという考え方をすることで、効果的になります。
要は、目標達成、問題解決のために計画を立て、それに沿って活動する、ということです。
例えば、ドリブルやフェイントを覚えるという活動(練習)をしようと思ったら、
- 覚えたいフェイントをしっかりとイメージ(目標設定)
- フェイントに必要な技術を確認する(原因分析)
- 必要な技術と自分の技術を比較する(原因分析)
- 習得に必要な練習の設定(計画立案)
- 設定した練習の実施(実行)
という考えて、活動するということです(考えることも活動ですけど)。
こんな考え方で、技術の習得まで取り組めば、練習が具体的になり目標の完成度合いが高くなります。
この考え方で、例えば、「マシューズフェイントを覚える」ことをイメージしてみましょう。
【目標】
マシューズフェイントを覚える
<<分析(マシューズフェイントの構成)>>
1.足のアウトサイドや爪先を使っている
2.一方方向から逆方向へドリブルの方向転換している
3.逆方向へ方向を変えるとき一気にスピードアップしている
<<分析(自分の技術と比較)>>
1.アウトサイドができない
2.アウトサイドができないから方向転換ができない
3.スピードの緩急はまあまあできる
<<計画立案(練習メニューの設定)>>
1.アウトサイドでのボールコントロール
2.コーンを使ったジグザグドリブル
3.コーンでできるようになったら1対1
↑例えば、練習をする前に、こんな感じでイメージできると思います。
こんな考え方は、はじめは面倒くささを感じるかもしれませんが、
目標達成のための考え方をするということを身につけることも練習の一環で、誰にでもできるものです。
なんとなく、やみくもに、わからないまま練習をするよりも、
目的や目標を明確にして効果的な練習をするほうが絶対に上手になります。
このように、何かを覚える、何かを習得したいときには、習得までを具体的にイメージするように意識してみてみてください。
フェイント習得に必要な基本練習
フェイントを習得する、上達する練習には個人によって差があります。
どんなフェイントを覚えたいのか、技術の保有度合いが異なるからです。
ですので、冒頭に紹介しましたように、目標達成の考え方で、自分に合った練習をすることをおすすめします。
ここでは、どのフェイントにも共通する練習を紹介します。
フェイントができるようになるためには、ボールコントロール、ドリブルが絶対に必要です。
プロの選手のようにとまでは言いませんが、自分の意のままにボールを操ることができないとフェイントはできません。
ボールコントロールがままならない人はボールコントロール、ドリブルの練習(このブログの「ドリブル」関連記事をご参照ください)をして、一定の技術を習得してください。
ボールコントロールができるようになったら、いざ!フェイントの練習に取り組みましょう。
フェイントは「相手を惑わす」「相手をあざむく」プレーで、
このためには「スピードの変化」「体の動き」が絶対に必要です。
ですから、フェイントの練習は、まず!この「スピードの変化」と「体の動き」を身につけることです。
サッカーをやったことのある人なら誰でもやったことがある練習がこの2つの要因を身につけるんです。
映像で確認してみましょう。
なんだこれかぁ・・・と思った方、まあちょっと聞いてください。
フィジカルトレーニングとして幅広く行われているラダーやコーン、ポールなどを使用した主にアジリティ向上を目的とした練習です。
このラダーやポールを使った練習がフェイントに役立つという意識をもってやったことあります?(笑)。
僕の経験で言うと、ほとんどの人が「ラダーやポールをどんな動作でクリアしていけばいいか」などの、
この練習そのものをどううまくやるかと考えて練習しています(←この考え方は初心者さんの段階までです)。
違う意識をすることでこの練習が違う効果をもたらすんです。
この練習の時に「この練習でフェイントを上手くする」と意識して取り組むんです。
そうすると、アジリティを鍛えるという練習内容に、スピードの変化や体の動きを加えることができ、ドリブルやフェイントの習得に役立ちます。
ドリブルにしてもフェイントにしてもスピードの変化が重要ですから、
1つの動作から次の動作に移るときには必ずスピードが変化していますので、
この練習のターンやステップなどで、自分からスピードを変えると考えて実施すると効果的です。
また、映像にあるポールを使ったトレーニングでは、コーンやマーカーに比べて上半身を動かすという動作が多くなります。
これはキックフェイントやボディフェイントの上半身を動かすということと同じことです。
ですから、ポールを使った練習の時には、上半身を大きく素早く動かすということを意識すれば、フェイントの上達に繋がります。
このように、ラダーやポールを使ったフィジカルトレーニングを活用して、
フェイントを覚えるためのスピードの変化、体を動かすというトレーニングができるのです。
この練習でおすすめするのは、ラダー、マーカー、ポールなどを組み合わせてサーキット練習にすることです。
ボールなどは使わなくても、フェイントの上達に繋がる練習で、スピードを変化させる、体を動かすことを意識して練習することがポイントです。
ある程度スピードの変化、体の動きつかめてきたら、ボールを使ったドリブルの練習の時にも、フェイントを意識してやってみましょう。
1対1で完全マスター
ボールコントロールができるようになった、
フィジカルトレーニングなどの練習によってスピードの変化、体の動きがつかめてきた、
ドリブル練習でスピードの変化と体の動きを使ったフェイントができるようになった、いわゆるフェイントの「型」ができたら、
完全マスターのための実戦練習、1対1です。
フェイントを完全に自分のものにするためには、この1対1の練習が2段階あります。
- フェイントを試すための1対1
- ガチンコの1対1
フェイントを試すための1対1はフェイントを仕掛ける選手が、相手との間合いやタイミングを体感するためであり、DF側の協力が必要になります。
ガチンコの1対1はDFにボールを獲られることで、フェイントの間合いやタイミングをより実感できるようになります。
この1対1の練習はフェイントをする側も受ける側も実戦的な練習になりますので、
繰り返し何度も練習するべきです。フェイントができて相手を抜けたら、気分が良いですよぉ。
得意なフェイントを手に(足に?)入れろ!
これまで説明した練習によって、自分の目指す、やりたいフェイントを覚えましょう。
そして、1対1を繰り返し、フェイントの精度を上げ、試合で相手を抜き去りましょう。
これまでの記事でも紹介してきましたが、いろいろなフェイントがありますが、そのうちのどれかを得意技にするのが習得の近道になります。
自分の必殺技を手に(足に?)入れましょう。
また、サッカーはアイデアやインスピレーションも大事です。
相手と対峙して、局面や状況は違うことがほとんどですから、教科書どおり、練習どおりにいかないことが多いです。
ですから、選手はその瞬間瞬間に、プレーの選択をしなければならない、
その時に工夫やひらめきによってプレーしなければならないこともあります。
工夫やひらめきで体が勝手にフェイントをしていたということもあります。
普段からイメトレで感覚を磨いておくことも大事ですね。
まとめ
今回はドリブル、フェイントの練習方法を紹介しました。
練習のメニューというよりも、普段の練習の中からイメージをすることによってフェイントの習得、上達しようということです。
習得、上達のためには、
- 目標達成の思考方法をしよう
- その思考方法で練習を計画しよう
- フェイントの習得を意識した練習をしよう
- 実戦練習で完成マスターを目指せ
という段階を踏むことです。
練習自体を意識してもその練習の実施がスムーズになるだけで、実戦に役立たなければあまり意味はありません。
フェイントが上手くなるために、試合でフェイントを使うために、何を意識してその練習をするのか、ということが大事なのです。
ですので、目標達成の思考方法で効果的な練習をすることをおすすめします。
技術の習得のためにイメージすることも、
イメージした習得方法、練習をすること自体も、楽しめると良いと思いますけど。
この記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみのお役にたてればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。