「タイガーショット」「エターナルブリザート」必殺シュートの名前です、アニメですけど(笑)。
サッカーを愛する皆様、サッカーのシュートはどれくらいの種類があって、どんな名前があるのか知っていますか?
今回はサッカーの醍醐味「シュート」を覚えてみましょう。
種類ごとに分類してわかりやすく紹介したいと思います。
目次
シュートの種類
説明も不要かと思いますが、シュートは得点するための活動、行動、動作です。
ここではサッカーのシュートを覚えやすいように種類分けして紹介してみます。
体の部位で考えるとシュートは足と頭で行うことがほとんどで、
足で蹴ってゴールを目指すことを通常のシュート、
頭を使ってシュートすることをヘディングシュートと言います。
得点は体のどの部位を使ってシュートしても認められますが、
(手は禁じられていますがまれに手を使ったゴールが認められることがありますアハ)、
その場合シュートの名前はありません。
体の部位で区分けすれば、通常のシュートとヘディングシュートの2つになります。
種類と名前をみてみましょう。
ゴールまでの距離を示す名前のシュート
- (名前)ミドルシュート~ゴールまでの距離が20~30m
- (名前)ロングシュート~ゴールまでの距離が30m以上
ゴールまでの長さ、距離を示す名前がミドルシュート、ロングシュートです。
特に定義はないんですが、僕の勝手なイメージで、通常のシュートはペナルティエリア内でのシュートを指すとすればだいたい20m以内の距離ということになります。
ペナルティエリアの外側がだいたい20mくらいになりますから、
そこから10m足した距離つまり20~30mくらいの距離がミドル、30m以上がロングという具合にしてみました。
このようにゴールまでの距離によって付けられている名前のシュートがあります。
蹴った後のボールの軌道を示す名前のシュート
- (名前)グラウンダーシュート~地面を転がっていくシュート
- (名前)ループシュート~輪を描くようにふんわりと浮いたシュート
- (名前)カーブシュート~左右に曲がるシュート
キックした後にボールがどういう軌道で飛んでいったかということを示す名前のシュートです。
地面を這っていく転がっていくようなグラウンダーのシュート(あんまりグラウンダーシュートとは使いませんが)、
相手のGKの頭上をふんわりと浮かして飛んでいくループシュート、
文字通り蹴ったボールの軌道が曲がりながら飛んでいくカーブシュート(バナナシュートとも言います)などの名前があります。
カーブは後で紹介します蹴ったボールの回転の種類にも該当するかもしれませんが、
ボールに強烈な横回転、斜めの回転がかかります。
蹴った後のボールの状態(回転)を示す名前
- (名前)ドライブシュート~ボールが縦回転するシュート
- (名前)無回転シュート~ボールが回転しないシュート
蹴ったボールの回転を示す名前のシュートです。
ドライブシュートはボールに縦回転がかかるシュートで、ボールが縦に鋭く変化します。
この名前が使われるようになったのは、漫画「キャプテン翼」のヒットによるものだと思います。
キャプテン翼がヒットする前から、このシュートはよくありましたが、ドライブシュートとは言ってなかったですよ。
ちなみに、ドライブシュートは簡単(ちょっと語弊があるかもしれませんが)です。
正しくインステップキックができて、膝の高さくらいに浮いたボールを縦回転させるように蹴ればボールにドライブがかかります。
ループのようにGKの頭上を越えていく軌道になることが効果的ですが、
ループはふんわりと越えていくのに対し、ドライブは鋭く飛んでいきます。
地面についているボールにインステップキックで縦回転をかけるのはほぼ不可能(僕は漫画以外でみたことはありません)です。
地面に着いているいるボールをインサイドやインフロント気味にドライブ回転をかけて蹴ることの選手はときどきいますけど、強烈な縦回転で鋭く落ちるボールにはなりません。
無回転シュートは、ボールにどの回転もかからない状態で飛んでいくシュートです。
ボールに回転がかからないとボールが不規則な軌道で飛んでいき変化しますので、GKは防ぐのが難しくなります。
ボールを蹴る選手もどんな変化やどこに飛んでいくかわかりませんが。
野球で例えるとフォークボール(ツーシーム)やナックルボールと同じ構造です。
多くはFKのプレースキックの時に使用されます。
無回転FKを武器にしている選手がいてC・ロナ、本田圭、三浦淳宏なんかが有名ですね。
ジニューニョ・ペルナンブカーノっていうブラジルの選手がいるのですが、
この選手は無回転シュートを使いこなす名手で、
2006W杯ドイツ大会で、我らが日本は見事な無回転を決まられました(FKではありません)。
ボールの回転と軌道に注目してご覧ください。
ボールが回転していないので、不規則に変化していますので、我らが川口も止められませんでしたね。
ジュニーニョ・Peは意図してこのシュートをしていますからね。
無回転シュートに関してもうひとつ、
1950年代に活躍した「ジジ」というブラジルの伝説的な選手がいます。
この選手を有名にしたのが自身の得意技「フォーリャ・セッカ(folha secs 枯れ葉)」と呼ばれるもの。
映像がありませんでの確認はできないのですが、
ボールが揺れながら急激に落ちるということから、
おそらく無回転シュートなのではないかと個人的に思っています。
無回転シュートは2000年以降のサッカーボールの形状の変化によって武器にする選手が多くなりましたが、
大昔のサッカーボールで無回転で変化させるのは容易ではなかったと思います。
興味のある方はジジやフォーリャ・セッカを調べられてはいかがでしょう。
この記事の最初の画像がフォーリャ・セッカと思われる画像です。
蹴るときの動作を示す名前のシュート
- (名前)ダイレクトシュート~トラップをしないで直接シュート
- (名前)ヘディングシュート~ヘディングでシュート
- (名前)ボレーシュート~ボレーキックでシュート
- (名前)オーバーヘッドシュート~オーバーヘッドキックでシュート
蹴るときの動作を示す名前です。
ダイレクトシュートは送られてきたパス等を、
一旦体でコントロールする技術トラップをすることなく直接シュートすることを指します。
ヘディングシュートは頭でボールを扱うヘディングという技術で行うシュート、
ボレーシュートは空中に浮いているボールを蹴る動作ボレーキックという技術で行うシュート、
オーバーヘッドシュートは地面に背を向けるようにジャンプし空中にあるボールを頭より高い位置で蹴るオーバーヘッドという技術で行うシュート。
オーバーヘッドキックはバイシクルキックとも言い、そのシュートをバイシクルシュートとも言います。
ちょっとややこしい分類になりますが、
ボレーシュート、オーバーヘッドはトラップをした後にシュートできますし、
トラップしないでシュートもできますので、
ダイレクトボレーとかダイレクトでオーバーヘッドという表現をします。
ヘディングシュートはほとんどトラップをしないでダイレクトで行われますが、
ダイレクトヘディングという表現はしません。
これらが蹴るときの動作を示した名前のシュートになります。
実際にみてみましょう
ミドルとロングがよくわからない、
カーブ?ループ?など実際にどんなシュートかわからないんであれば、
実際に映像などで確認してみましょう。
ミドルとロング
↑このフィールド図の白いエリアからのシュートをミドルシュート、
ミドルシュートエリアよりも後方、遠いところからのシュートをロングシュートと言います。
↓ミドルシュート集、若干ロングっぽいのもありますが。
↓ロングシュート集、ゴールまでの距離を確認してみてください。
ミドルの距離のものもありますけど、けっこう遠いですよねぇ。
ループ
ループの映像をご覧ください。
ペナルティエリア内、ミドルレンジ、ロングレンジのループシュートをする位置も確認しながらみると良いかもしれません。
↑Jリーグですが、こんな綺麗なループシュートがあったんですね。
4位の高地、3位の木村和司、2位の小野伸二のループは見事なループだと思います。
そういえば、2014ブラジル大会、我らが日本はコロンビア戦でハメス・ロドリゲスに見事なループを決められましたね。
カーブシュート(バナナシュート)
カーブをご覧ください。よく曲がってますよ。
ドライブシュート
なかなか良い映像がありません。英語やポルトガル語ではなんていうんでしょうね。
中村俊輔選手のドライブです。
無回転シュート
無回転、ぶれ球とも言われます。
意図してボールに回転をかけないようにキックができれば、無回転シュートができるようになるかもしれません。
・・・しかし、ジュニーニョPeの無回転シュートも一回観てみてください。
ほんとにボールがほぼほぼ回転していません。。。
アクロバティック
こちらの映像にはボレー、ジャンピングボレー、オーバーヘッドがあります。まとめてご覧ください。
以上、何種類かのシュートを映像で紹介してみました。
まとめ
今回は、シュートの種類と名前を覚えましょうというテーマで、いろいろなシュートを紹介させていただきました。
サッカーの醍醐味の部分ですから、覚えていただくと楽しいかと思います。おさらいしますと、
- ミドル
- ロング
- グラウンダー
- ループ
- カーブ(バナナ)
- ドライブ
- 無回転(ぶれ球)
- ダイレクト
- ヘディング
- ボレー
- オーバーヘッド(バイシクル)
となります。若干、種類分けに悩みましたが、シュートの名前はこのとおりです。
選手は得意なシュートを習得することに、観戦する方は試合のお楽しみに参考になればと思います。
過去記事で紹介しました<<サッカーが楽しくなるシュートの練習とメニュー>>も参照いただければと思います。