サッカーの試合ではペナルティ・キック(以下「PK」)や大会のトーナメント戦ではPK戦で、
PKを蹴る機会がありますよね。
皆さんはPKを決める自信がありますか?
PKにはコツがいくつかあるのですが、今回はPKを決めるための大事な2つのコツを紹介します。
自分の得意なPKを身につけて、試合に勝ちましょう!
目次
PKについて考えてみましょう
まず、PKのコツの前にPKについていろいろ考えてみませんか。
PKの蹴り方も、選手によっていろいろな蹴り方がありますよね。
例えば、有名なところでは、
遠藤ヤットのコロコロPK、
ピルロなどが良くやるチップ・キックによるPK、
他にもトリックと言われるPKなどがあります。
↑こんな感じのPKがあります。
でも、これらのPKは、観ている人たちを楽しませるという意味合いなどがあり、
まぁプロのサッカーではたまに観ることがありますが、アマチュアのサッカーでは滅多にないです。
ちなみに、トリックPKが失敗するとけっこう恥ずかしかったりします(笑)
これらのように、PKにはいろいろな蹴り方があるんですけど、
コロコロPKにしてもチップ・キックのPKにしても、それぞれそれなりのコツがあるわけです。
何個かあげてみると、
- GKの動きをみながら(駆け引き)
- GKを先に動かす(駆け引き)
- 強く蹴ると見せかけ弱く蹴る(フェイント)
- 右に蹴ると見せかけ左に蹴る(フェイント)
などがあり、これらの具体的なプレーが、
- 助走のスピードを変化させる
- キックまでに色々なモーションを入れる
- 目線(一点集中/きょろきょろ)
- 軸足を向けた方向と違う方向に蹴る
- 軸足で蹴る(笑)
などです。
つまり、どんなPKの蹴り方をするのかによって、それぞれコツがあるわけです。
いろいろなPKの蹴り方、いろいろなコツの中から、自分がどんなPKの蹴り方をするかっていうのは、当然ですけど自由です。
そんないろいろなPKがある中で、ここでは僕の経験に基づいて、
PKを決める確率を高めるためのオーソドックスなコツを紹介させていただくことにします。
もうひとつ、この記事を読んでくださっている方々で、
実際にサッカーをやってらっしゃる方、やってらした方、
自分のサッカーを振り返っていただきたいんですが、PKを蹴る機会がどれだけありましたか?
僕は小学生から社会人まで約20年間サッカーの公式戦に出場しましたが(←もちろんアマチュアです)、
今思い出せるのは、試合中のPKを蹴ったのが2回、PK戦が4回しかありません。
考えてみると約20年間の公式戦で6回しかPKを蹴っていないんです。
皆さんはどうですか、思っているよりPKを蹴る機会がないと思いませんか?
おそらくサッカー経験者でも1度も蹴ったことがない選手もいると思います。
つまり、サッカーの試合でPKというプレーは実施頻度が少ないということが言えると思います。
この実施頻度が少ないということが、これから説明するコツの要因になりますので、
PKというプレーの特徴も確認しておくと良いと思います。
2つのコツ
PKにおいて、つかんでもらいたいコツはキックとメンタルです。
PKはこの2つのコツに尽きると言っても過言ではありません。
それぞれ詳しくみてみましょう。
1.キック
PKにはキックの質が大きく影響します。質とはボールの強さ/速さと正確性です。
PKは相手のGKとの1対1の勝負ですので、PKが成功するかどうかは相手のGKの力量(←観察眼や予測、読みやカンも含みますよ)も関係しますけど、
ある程度の強さのボールがきちんとコースにコントロールできれば、ほぼ決まります。
逆の言い方をすれば、ボールが弱い、スピードがない、コースが悪い場合には、ストップされる確率が高くなるのです。
ですから、どんなキックでPKを蹴るのかということがコツになります。
強くて正確なキックできることが重要なんです。
おすすめは、自分の最も得意なキックでPKを蹴ることです。
インサイドでもインステップでも構いません。アウトフロントやトゥーで蹴る選手も稀にいました。
コースを突くことができる正確なキックの持ち主であれば、
ゴールのサイドネットにコントロールすればGKはストップするのが極めて困難です。
ゴールの右でも左でも構いません。
自分のコントロールしやすいサイドを狙いましょう。
低い弾道のほうがGKは防ぎにくいと思います(←僕の経験上の思考です)。
このように、ゴールの両サイド、ボールの高さをコントロールできるキックができる選手は、
コースを狙ったキックでPKを蹴るのが有効です。
正確にコースを突くことができない選手は、
インステップやトゥーキックで思いっきり(←これが大事なんです)蹴ることです。
ただし、ゴールの枠内に蹴るくらいのコントロールは必要ですよ。
精密なコースを狙わないで、強さ/スピードで勝負して、どかん!と蹴ればそれなりに入りますよ。
ボールをコントロールするキックが苦手な選手は、思いっきり!渾身の力を込めて!!どかん!!
このように、PKを決めるにはキックの質がコツで、
コースを狙うキックか、どかん!か自分の一番得意なキックでPKを蹴ることが有効です。
2.メンタル
サッカーのプレー全てにメンタル(←心の持ちよう)は大事ですけど、
PKはこのメンタルが特に重要です。
もしかしたら、キックよりも大事かもしれません。
PKを蹴るときのメンタルが2つ目のコツです。
このメンタルの状態がキックに影響します。
PKを蹴ったことのある方、特にPK戦で蹴ったことのある方はお分かりになると思いますが、
あの緊張感?プレッシャー?どきどき感?・・・なんだか頭が真っ白になると言いましょうか、
全く入る気がしないとか、そんな状況を経験されたことがあると思います。
自分が外したらチームが負ける・・なんてシチュエーションでのPKなんかは、
誰か替わってくれみたいになるのではないでしょうか(笑)
こんな不安定な精神状態でPKを蹴るのは良くないですよ。
必ずキックに影響します(←必ず失敗するということではありませんけど)。
平常心であることが重要です。
ですからPKキッカーは何事にも動じない肝っ玉のすわった、
「俺に蹴らしてくれ!」「ここは俺でしょ」などと考えるオレオレな選手のほうが向いています。
このように、PKを成功させる確率を上げる大事なコツはキックとメンタルの2つです。
質の高いキックができてどんな状況にも平常心でプレーできる選手はPKのベストキッカーだと言えます。
是非確認しておいてください。
PKの精度を上げる
PKを成功させる2つのコツを確認してもらったら、
この2つのコツを踏まえて技術を磨くことがPKの精度を上げ、
PKの成功の確率を上げることになります。
キックの質を上げるには、キックの練習をするのは当然ですが、
実際にPKの練習をすることも効果的な練習だと思います。
サッカーのキックは、ボールコントロール技術の一部ですので、
ボールタッチからリフティング、ドリブルなど練習によってボールを扱う技術が基礎となります。
そんな基礎的な練習にインサイド、インステップなどのキックの練習もあるわけですから、
正しいインサイドキック、インステップキックができるようになることが必要です。
正しいキックができるようになれば、誰でもPKは蹴ることができるようになりますが、
PKの精度を上げるためには、実際にPKの練習をすることが効果的です。
PKのキックの練習であれば自主練でもできますし、サッカーの遊びでもできますが、
可能であれば日々のチーム練習のメニューにPKの練習を定期的に設定することをおすすめします。
よくトーナメント戦の直前でPK戦の練習を集中的にしたりしましたが、
それも効果的だと思いますけど、
普段の練習からPKの練習を設定することができれば、
キッカーはもちろんですがGKの練習にもなりますよね。
この普段の練習メニューにPKを設定することは、
キックするセービングするという技術のためだけではありませんで、
先ほど説明しましたメンタルのトレーニングという意味合いもあります。
サッカーに限らず、いろいろな活動のときに緊張だったりプレッシャーを感じて不安定な精神状態になることは良くありますよね。
この不安定になるのは、例えば、初めてのことをやるとき、慣れていないことをやるとき、なども含まれませんか?
つまり、普段の練習からPKの経験をしておくことによって、
初めてのこと、慣れていないことという状況を軽減することができて、
いざという場面で不安定になることを減らすことができると思います。
サッカーの試合の緊迫した場面でのPK若しくはPK戦も、普段から練習でやっていれば、
不安定な精神状態に陥ることの軽減策になると思います。
普段からのPK練習はメンタルを鍛える目的とすれば効果的だということです。
このように、PKの精度を上げるには、キックの質とメンタルが大事なコツであることを意識して、
普段の練習のメニューに取り入れ、繰り返していくことが効果的ではないかと思います。
まとめ
以上、今回はPKを決めるための2つのコツを紹介しました。
PKを蹴るときにどんな蹴り方をするかによって、
その蹴り方に応じたコツはたくさんあるのですが、
基本的に考えたときには、
- キックの質
- メンタルの状態(平常心)
この2つが重要で、PKを決めるためのコツということです。
また、PKの成功率を高めるためには、2つのコツを意識して、普段の練習に取り入れることが有効です。
ただし、PKを蹴るというプレーは思っているより頻度が少ないので、
どの程度の頻度で練習を設定するかは、自分のチームの考え方によるでしょうね。
正確にコースを突ける選手はさらにキックの精度を磨き、
コントロールに自信のない選手は「後は野となれ山となれ」的な考えで、
悔いのないように思いっっっっきりどかん!←このほうが決まったりします(笑)
自主練やチーム練習から自分の一番得意なキックを磨いて、そのキックでPKを蹴ることをおすすめします。
あ、蹴るときは強気ですよ!
今回の記事が読んでくださった皆様のサッカーの楽しみのお役に立てればうれしく思います。
よろしかったら過去記事の<<ディフェンスのときの間合いをつかめ!【サッカー】>>もご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。