サッカーの必殺技「3人目の動き」を覚えるための練習を!

さぁこのブログの実戦スキルのコーナーです!

今回の実戦スキルは「3人目の動き」についてです。

サッカーは単にボールを蹴ったり、止めたりするだけではなく、

味方選手との連携プレー、コンビネーションを繰り返す競技です。

その連携プレーのひとつが「3人目の動き」を使った連携プレーです。

今回は3人目の動きを覚えるための練習を紹介したいと思います。

目次

「3人目の動き」をイメージしましょう

この記事では、「連携プレー」「コンビネーション」という言葉をたくさん使うことになりそうですけど、

「連携プレー」で表記させていただきます、連携プレー、コンビネーションは同じ意味です。

 

まず「3人目の動き」は、動作だけで言えば、単に1人の選手の動き(←オフザボール)のことを示しているんです。

けど、通常2人で行うパス交換(連携プレー)に、

3人目の選手のオフザボールの動きを加えたパス交換(連携プレー)をすることがあるんですが、

このことを「3人目の動き」という表現をするんです。

つまり、「3人目の動き」とは連携プレーのことを示していますので、覚えておきましょう。

 

3人目の動き、を図で紹介したいと思います。

3人目の動きというものをしっかりとイメージできるようになりましょう。

3人目の動きとは連携プレーのことですから、

連携プレーの基礎である「ワンツー」のことを理解しておくと、さらにイメージしやすくなります。

ぜひ、↓こちらも目をとおしてみてください。

試合で効果的なワンツーを使うには普段の練習から!【サッカー】

 

2人の選手の連携プレー、ワンツーパスはこんな↓感じです。

↑この2人の連携プレーに、3人目の選手が加わります。

↑同じシチュエーションで、3人目の選手が連携プレーに加わるのがお分かりになりますか。

この2人目の選手からのパスを受けるために、3人目の選手が移動するのですが、

この3人目の選手の移動、動きのことを「3人目の動き」というんです。

このシーンはパスの数が2つによる3人目の動きの連携プレーです。

これが連携プレー、3人目の動きの原型とイメージしてください。

この原型がいろいろなアレンジを加えることによって、いろいろなバリエーションの3人目の動きに発展していきます。

 

この原型に、3人の連携のまま、パスの数を増やしてみます。

↑1人目と2人目の選手でワンツーのパス交換(パス1&パス2)をします。

その間に3人目の選手がパス3を受けるための移動(動き)をします←3人目の動き。

3人目の動き自体に変化はありませんが、

3人目の動きの原型にパスが1本加わることによって、連携プレーの質が高くなります。

 

さらに!原型に3人目の動きの選手を増やしてみます。

↑黄色い矢印は全て3人目の動きになるんですが、

1人目と2人目のパス交換に対して3人目の選手の動きが、3人目の動き①、

2人目と3人目のパス交換に対して4人目の選手の動きが、3人目の動き②、

3人目と4人目のパス交換に対し、再び1人目の選手が加わることによって、3人目の動き③、

このように、選手間のパス交換に3人目の動きをする選手が次々に加わることによって、

連携プレーが連続することになり、連携プレーの質はさらに上がります。

「4人目の動き」「5人目の動き」とも言えなくないですが、「3人目の動き」をイメージするには、

本来、連携プレーの原型である2選手間のパス交換に、3人目の選手が加わる連携プレーを「3人目の動き」と覚えると良いと思います。

この連携プレーを次々に連動させていくために、4人目、5人目の選手が「3人目の動き」で連携プレーに加わると覚えておきましょう。

 

ちょっとややこしいかもしれなかったですが、3人目の動きがイメージできましたでしょうか。

連携プレーの原型の2選手間によるパス交換に、3人目の選手が加わること、そのための移動、動き、オフザボールのことが3人目の動きです。

 

3人目の動きがイメージできましたら、お手本で確認しましょう。

このブログのワンツーを紹介した記事の中でもお手本として紹介させていただいた映像です。

ワンツーパスやワンツースリー(←このワンツースリーのパス交換こそ3人目の動きを使った必殺技です)、

3人目の動きによる連携プレーだらけです(笑)

特に、日本vsオランダの本田圭のゴールシーン、

ウッチー、大迫のパス交換に対して、本田圭の動きを観察してください、これが3人目の動きのお手本です。

9:40のシーンです。

↑3人目の動きが連続している連携プレーになると、こんな感じのパスワークが可能になり、

相手のディフェンスを突破するのに非常に効果的ですよ。

 

以上、図や映像から3人目の動きという連携プレーを紹介しました。

この3人目の動きを覚えて、サッカーの試合で使うと、かなり強力な威力を発揮できます。

次に、3人目の動きの練習方法などを紹介しますが、

まず!この3人目の動きというプレーをしっかりとイメージできるようになりましょう。

3人目の動きを覚えるための練習

3人目の動きについてのイメージができましたら、身につけるための練習をしてみましょう。

3人目の動きを取り入れた練習はいろいろあります。

逆に、3人目の動きのことがしっかりと理解できれば、通常の練習に3人目の動きを取り入れることも可能です。

ここでは、僕の経験上、3人目の動きを体で覚えることのできる練習を紹介しますね。

・・・練習のための映像を探しましたが、見つかりませんでしたので、

僕の作図での説明になりますm(__)m、僕がyoutubeでも作れれば・・・涙

まず、初心者さんにやってもらいたい3人目の動きを体で覚える練習です。

3人でのパス交換

3人でのパス交換(連係プレー)です。

↑このような配置からパスを交換します。

1は2へパスをし、2の後方へ移動します。

2は3へパスをして、3の後方へ移動します。

2と3はパスを受けるときに、ボールよりも前方に位置しない(←3人目の動きのタイミングを覚えるため)ように気を付けてください。

↑1から2へパス1、2から3へパス2、このときに3は「3人目の動き」をします。

3人目の動きをした3までパスがつながり、1、2の動きが完了すると、↓こうなります。

↑今度は2から3へのパスがパス1となり、2から3へのパスの間に、1が3人目の動きをして、3からパス2を受けるわけです。

3から1へのパスの間に2は3の後ろを移動します。

・・・もうわかりましたか?

↑つまり、パスを送った選手は、パスを受ける選手の後方に移動するんですが、

この移動が「3人目の動き」となるわけです。

単純なパス交換なんですが、3人目の動きという連携プレーを意識しながら練習することで、

3人目の動きの感覚を身につけられる練習です。

 

くれぐれも、パスをした選手は、次にパスを受けるために動くんだと意識してくださいね。

この意識が「3人目の動き」というプレーを身につけるポイントになります。

この3人のパス交換で3人目の動きを練習してみてください。

サッカーの初心者さん向けの練習です。

サイドからクロスの練習

サイドからクロスを入れて、シュートまでもっていくという練習です。

こちらも単純な練習ですが、3人目の動きを意識することで、サッカーの試合で使える感覚を磨くことができるはずです。

ジュニアから大人まで、サッカーの練習ではよくやってるメニューだと思います。

この練習では、ワンツースリーのパスの連携プレーを2つ行うメニューで、

このメニューの中に3人目の動きを3か所取り入れられます。

1から2を経由して3にパスをしますが、このときに3は「3人目の動き」をすることになりますから、

この連携プレーの1つめの3人目の動きです。

↓3は1の前方のスペースへロングパス、1の動きはこの連携プレーの2つ目の3人目の動き。

2と3はシュートレンジに移動します。↓こんなシーンになります。

↑ここから1はクロスを入れますが、3にパスしましょう(クロスを入れます)!

3は2にクロスを落としましょう、2はその落としをシュートにもっていきましょう。

この3の落としのパスに対してシュートにもっていく2の動きが、この連携プレーの中での3つ目の3人目の動きです。

・・・図が多くなって恐縮ですが、よーく見てもらえればイメージできるかと思いますm(__)m

このサイドからクロスの練習でも、3人の選手での連携プレーを意識すれば、

3人目の動きが覚えられると思います。

 

ちなみに、このクロスの練習では、

クロスを入れるのは2の選手でも良いんですよ、そして3が3人目の動き。

アレンジしてみてください。

 

以上、連携プレーの3人目の動きを覚える、身につけるための練習を2つ紹介しました。

くれぐれも、まずは、3人目の動きについて、イメージをしてください。

そのイメージをもって、普段の練習に取り入れてください。

サッカーの試合で使えるようになるように、練習で反復してみてください。

まとめ

以上、今回は連携プレーである「3人目の動き」について紹介しました。

表題にもしましたけど、この3人目の動きを効果的に使う連携プレー、連動は、

サッカーの試合では、必殺技になりますよ。

試合相手が強くても、この3人目の動きを使って、ワンツースリーとかやると、相手は対応に苦しみますよ。

なぜなら、サッカーの試合では、

どうしてもボールに気をとられがちになり、ボールに意識をもっていかれる傾向にありますので、

3人目の動きまでは捕まえきれない傾向にあるんです。

これは、逆に、自分たちも相手にやられると、対応しきれません。

そういう意味で、攻撃のときの連携プレーとしては、効果的に使うと、必殺技になるということです。

 

効果的に使うには、普段の練習から、連携プレー、コンビネーションの質を高くする取り組みが必要になります。

良い例の映像がなくて、作図による説明ばかりで分かりづらいかと思いますが、

よーく見てもらえれば、しっかりとイメージできるように、頑張りました(笑)

また、途中で紹介しました「ワンツーパス」の記事もご参照ください。

ワンツーパスの発展した形が3人目の動きを加えたワンツースリーです。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

今回の記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。