ベルギー戦での川島のミス?それがなにか?【サッカー】

ワールドカップサッカー2018ロシア大会、我らが日本代表は大方の予想を覆し、ベスト16に進出しました。

そして優勝候補ベルギーと史上に残る激闘を演じ、敗退しましたね。

このベルギー戦でのGK川島のミスのことが話題になっているようですが、

僕も個人的に川島のミスについて考えてみます。個人的見解ですので(笑)

目次

川島のミスについて

ベルギー戦での川島のミスについて、各国のメディアや解説者などがいろいろは評価、コメントをしています。

それらを確認してみますと、

 

恐ろしいキーパーのミス(イギリス/BBC

 

ベルギーの1点目及び2点目は彼の責任。日本の3失点のうち2失点は川島のミス(イタリア/ユーロスポーツ

 

GKのパンチングが良くなかった。あんな位置からヘディングでゴールが決まるのをみたことがない(オリバー・カーン

 

失点はGKだけの責任ではないが、GKの力で勝てる試合があるのも事実。フィールド・プレーヤーが世界と渡り合っていたからこそ、対戦国のGKのレベルの高さを感じた(川口能活

 

と、海外のメディアとGKのオリバー・カーン、川口能活の評価です。

まぁ後で書きますけど、川口も直接川島を批判したわけではないとは思いますけど、

長年日本代表のゴールマウスに立ち続けた川口も多くのミスをしましたよねぇ。

個人的にはどの口が言ってるんだと(笑)。

↑映像をお借りしましたが、1:40~2:30くらいが問題の1失点目のシーンですね。

確かにパンチングも小さいし、ヴェルトンゲンのヘディングシュート(←シュートではないんですけどね)には、

神様コースに飛んできたことでボールに触りにいっていません。

ここら辺が川島のミスと言われるところです。

 

ロシアワールドカップでの日本vsベルギーは観ていてとても面白い試合で、劇的な幕切れでしたので、印象的な試合でしたね。

これまでの日本代表のワールドカップの全21試合の中でも最も感情をもっていかれた試合だったと思います。

だからこそ、川島のミスがなければ、とか、川島じゃなくて中村や東口だったら、とか、いろいろな見解があるんだと思います。

たらればの話ですが、この1失点目がなければベルギーに勝てたのかもしれません、もちろん、わかりませんけど。

 

同じく、たられば話ですけど、川島じゃなく他のGKだったらミスをしなかったでしょうか、試合に勝てたでしょうか?と考えると、これもわかりませんよね。

全く川島を擁護するつもりはありませんし、実際にこのワールドカップでの川島のミスは目立ちました。

特にセネガル戦のパンチングが相手に当たってゴールするなんてのは、

たーくさん試合を観てきた僕でも記憶にない「珍プレー」ですよ(笑)。

コロンビア戦のキンテロの壁の下を転がされたFKは、以前のアジアカップでも同じような場所から同じように決められています。

川島のこの大会は、どーもミスが続いていた印象があります。

だからこそ、ベルギー戦でのミスも「またか!」てな感じで印象に残ったのではないかと思っています。

 

既にご存知の方も多いと思いますけど、ロシアワールドカップでの川島はGKのセーブ数は出場国中の7位であり、セーブ率でも世界のGKと肩を並べる好成績だったんです

また、ベルギー戦に限っていえば、川島のセーブ数は5、ベルギーのGKクルトワは2でセーブ数はクルトワを上回っていますし、

2-3というスコアでしたがシュート数は日本11(枠内4)、ベルギー24(枠内8)、

コーナーキックは日本6、ベルギー11、というデータから考えると、

川島は思ったよりも日本の守備に貢献していると言えます。

確かにミスはあったのかもしれませんが、それは川島に限らず他の選手も同じことで、

圧倒的に攻められているという状況を考えれば、ミスは川島の個人的責任とは言えないのではないかと思うんです。

皆さんはどう思われますか?

他の選手のミス

これまでの日本代表の試合でも多くのミスがありました。

そのミスがなければ試合に勝っていたかもしれない、試合に負けていなかったかもしれない、という部類のミスです。

例えば、ロシアワールドカップでのセネガル戦、大迫は決定的なシュートチャンスで空振り、ポストに当ててしまうというミスをしています。

これらが決まっていればセネガルに勝ち、1位で決勝トーナメントに進出していたかもしれません。

 

そういえば、ベルギー戦での最後の本田圭のコーナーキックはどう思われます?

本田圭個人のミスなのか日本代表全体のミスなのか。

延長戦に持ち込んでいれば勝つ可能性があったと考えれば、あのコーナーキックの選択は誤りということになります。

 

2006年ドイツワールドカップ、日本vsクロアチア戦、この試合はGKの川口がPKをストップしてくれてなんとかドローに持ち込んだ試合だったんですけど、

FWの柳沢がゴール前でのフリーのシュートを外してしまうという伝説的なミスをしています。

 

PK戦の神様的なGK川口も確かにときどき神様が舞い降りてきて日本を救ってくれたこともありましたが、

1998年のフランスワールドカップ予選の国立での日韓戦や2008年のバーレーン戦などでは決定的なミスを犯し敗戦の原因を作っています。

川口もミスが目立つGKでしたよ。

 

2010年南アフリカワールドカップのパラグアイ戦、PK戦で駒野が失敗してしまいました。

駒野が決めていたとしても勝てたかどうかはわかりませんが、

両チームのキッカーの中で1人だけ失敗したのが駒野でしたね。

 

日本人選手ではなく外国人選手のミスを思い出してみると、

1986年メキシコワールドカップのブラジルvsフランス戦では、ジーコがPKを失敗し、その後PK戦でフランスに敗れてしまいます。

ジーコが失敗しなければブラジルは勝っていたかもしれません。

 

1994年アメリカワールドカップ決勝ブラジルvsイタリア戦、

史上初の決勝戦がPK決着となった試合ですが、調子の悪かったイタリアを決勝まで導いたロベルト・バッジョでしたが、

PK戦で失敗してしまい優勝を逃してしまいます。

思い出せる範囲で多くの選手のミスを紹介しましたけど、どんな選手だってミスはしてしまうんですね。

ミスをしない選手なんていないと思います。

「サッカーはミスのスポーツ」

サッカーはミスのスポーツ、選手が完璧なプレーをしたらスコアは永遠に0-0のままだ(ミッシェル・プラティニ

プラティニはこう言っていますけど、サッカーに限らず、スポーツ全般において同じことが言えるのではないでしょうか。

当然ミスを犯さない努力はするんですけど、必ずミスは発生し、

相手のミスを利用することによって試合展開を有利にすることもスポーツの在り様だと思います。

 

ミスには直接的な原因もあれば、間接的な要因もあります。

今回のテーマである川島のことで考えてみると、シュートを10本打たれる場合と20本打たれる場合ではミスをする可能性は20本打たれるほうが高くなるわけです。

シュートを10本以内に抑えられるDFがいればミスは起きないかもしれないんですね。

ミスを犯した直接的な原因は川島かもしれないんですけど、川島のミスを発生させたのは守備力の低いフィールドの選手でもあると考えられると思います。

こういうことからミスは個人の責任ではないと思うんです。

ミスした選手を批判したり、評価したりすることが悪いこととは思いません。

プロの選手であれば批判されたり評価されることは当然のことです。

ただ、サッカーにはミスが付きものですから、ミスも含めてサッカーを楽しむことをお勧めします。

もちろん、川島はだめだとか川口もミスしてたじゃねーかという「ちゃちゃを入れる」ことも含めてサッカーを楽しめるようになると良いと思います。

 

ベルギー戦での川島のミスを突っ込んだオリバー・カーンや川口は、川島と同じシーンで、

ちゃんとパンチングで遠くまでクリアできて、

神様コースに飛んできたふんわりヘディングを守ることができるんだろうか・・・と、

思いを巡らすのもサッカーを楽しむことの一環だと思います(笑)。

まとめ

以上、今回はベルギー戦での川島のミスについて、個人的な見解で、サッカーのミスについて考えてみました。

たしかにミスだったかもしれません。けど、紹介しましたように世界のスーパースターも歴史に残るミスをしていますし、ミスはサッカーの一部です。

ミスもあることも含め、観ている人たちがサッカーをそれぞれの考えで楽しめれば良いのではないかと思います。

この記事が読んだ下さった方々のサッカーの楽しみにつながればうれしく思います。

過去記事の<<コロンビア代表はどれだけ強いのか?【サッカー】>>もお楽しみいただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。