パートⅠに引き続き、世界のサッカー界のレジェンドの紹介パートⅡです。
ペレ、マラドーナ、クライフ、ベッケンバウアー、ディ・ステファノ、プスカシュに引き続き真のレジェンドたちを紹介したいと思います。
サッカーに詳しい方ならご存知かと思いますが、そうでない方はここで覚えてもらうと良いと思います。
目次
真のレジェンド
パートⅠのディ・ステファノ、プスカシュに並ぶレジェンド達です。
活躍した数年間で世界のサッカー界にインパクトを与えた選手という括りです。
エウゼビオ(黒い真珠)
モザンビーク生まれポルトガル国籍。特に1960年代に世界にインパクトを与えた選手。
ベンフィカ・リスボンの全盛期のエースストライカーで、
1962年のUEFAチャンピオンズリーグでディ・ステファノ、プスカシュを擁するレアル・マドリードを破り優勝、
その後1963年、1965年、1968年に準優勝していますが、決勝戦の全てにエウゼビオは出場しています。
ポルトガル代表としてW杯1966年イングランド大会に出場し9得点をあげ得点王、ポルトガルを3位に導く(現在でもW杯のポルトガルの最高成績)。
1965年にはバロンドール受賞。「20世紀の偉大なサッカー選手100人」の10位。
アフリカ人特有の身体能力を生かし爆発的なスピードと強烈なシュートでゴールを量産し、
また、アフリカ出身の選手で初めて世界に認められたことで、世界に強烈なインパクトを与えました。
黒い真珠以外にも「黒豹」という異名ももち、後のポルトガルの選手たちを称える言葉に使われます。
ポルトガルのレジェンドの一人ルイス・フィーゴは「白豹」という異名で呼ばれますが、
これはエウゼビオの黒豹に対する比喩ですね。
日本のレジェンド釜本もエウゼビオをモデルにしています。
ジョージ・ベスト(5人目のビートルズ)
北アイルランド国籍。特に1960年代中ごろから1970年中ごろまで世界に衝撃を与えた選手。
10代の頃からマンチェスター・Uで活躍し、イケメンであったことから当時のアイドルだったビートルズと並ぶほどの人気者であったとのこと(だから、異名が5人目のビートルズとのこと)。
サッカーを知らない女の子からの人気が凄まじく社会現象を巻き起こしたとのこと。
選手としては変幻自在のドリブルを武器とし、観客を喜ばすことのできる天才的な選手だったとのこと。
ペレは「世界最高の選手」と評し、ペレ、クライフ、プラティニ、ジダンらと同じようにみている人たちを魅了することができる選手との評価もあります。
1968年には史上最年少の21歳でバロンドールを受賞、2006年には母国北アイルランドのナショナル空港はジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港と改名されました。
2005年に死去しますが、その葬儀の日にファンから
「マラドーナgood、ペレbetter、ジョージBest」
というスローガンが掲げられたとのこと。「20世紀の偉大なサッカー選手100人」の8位。
ミッシェル・プラティニ(将軍)
フランス国籍。1980年代に世界に衝撃を与えた選手。
所属したユヴェントスで活躍し、セリエAで1983~1985年の3年連続得点王、
これは得点王となる選手がほぼFWの選手の中でMFのプラティニが得点王となるのは稀なことであり、
しかも3年連続ですからね(後にマラドーナがMFで得点王になりますが1回だけ)。
1985年にはユヴェントスを初のUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導く。
フランス代表でも活躍し1984年欧州選手権では自ら得点王を獲得する大車輪の活躍でフランスに初の国際大会優勝をもたらす。
W杯には3度出場しましたが3位が最高でしたが、
1982スペイン大会では西ドイツとの史上初のPK戦にまでもつれ込む死闘、
1986メキシコ大会ではブラジル黄金のカルテッドvsフランスシャンパンサッカーでやはりPK戦にもつれ込む激闘など、
世界を魅了する試合を繰り広げてきました。
バロンドールは史上2人目の3回、しかも3年連続は史上初(クライフが3回獲得の初めての選手ですが連続受賞ではありません)。
ペレに「いかなる時代のブラジル代表でも、いかなるポジションを務めることが出来たであろう、唯一のフランス人」と評される。
古き良き時代の背番号10ゲームメーカーで、正確なダイレクトパス、スルーパスを得意とし、
いつもシャツをだらんと出し、とにかくやることなすこと絵になるかっこいい選手でした。
同じ時代にマラドーナ、ジーコ、ファルカン、ルンメニゲ、ボニエクなどスター選手がいましたけど、
なによりかっこよかったのがプラティニでした。
「20世紀の偉大なサッカー選手100人」の5位。
マルコ・ファン・バステン(聖マルコ)
オランダ国籍。特に1980年代後半から1990年代初めまで世界に強烈なインパクトを与えた選手。
1980年代後半に名将アリゴ・サッキに率いられたACミランの中心選手で、
フリット、ライカールトと合わせて「オランダトリオ」と呼ばれます。
当時のミランは手がつかられないほどの強さでUEFAチャンピオンズリーグを連覇、
ミランの黄金時代を築くことになります。
オランダ代表でも1988年の欧州選手権で優勝し、オランダに初の国際大会のタイトルをもたらしました。
その決勝戦のソ連戦でのいわゆる「0度ボレー」は、ソ連の名GKダサエフお手上げの、世界のサッカーの歴史に残るスーパーボレーでした。
クライフの後継者とも呼ばれ、史上3人目のバロンドール3回受賞(クライフ、プラティニと肩を並べる)。W杯には1度だけ出場。
怪我によって1995年に引退します。
そのときにミランのホームスタジアムに「マルコのいないサンシーロは羽のない風車だ」という横断幕が貼られ、
監督のファビオ・カペッロは「彼の早すぎる引退は彼にとっても、サッカー界、そしてミランにとっても不運だ」と嘆いたとのこと。
「20世紀の偉大なサッカー選手100人」の9位。
以上、世界のサッカー界のレジェンドを10名紹介しました。
- ペレ(王様)
- マラドーナ(神の子)
- クライフ(フライング・ダッチマン)
- ベッケンバウアー(皇帝)
- ディ・ステファノ(ブロンドの矢)
- プスカシュ(走る少佐)
- エウゼビオ(黒い真珠)
- ベスト(5人目のビートルズ)
- プラティニ(将軍)
- ファン・バステン(聖マルコ)
ペレ、マラドーナは神の領域ですので誰もが知っています。
クライフ、ベッケンバウワーはレジェンドの中でもサッカーに大きな影響を与えた選手。
ディ・ステファノ、プスカシュ、エウゼビオ、ベスト、プラティニ、ファンバステンはそれぞれの活躍した時代に世界最高の選手としてインパクトを与えた選手。
この10人を知っておくと、世界のサッカー界のレジェンドを十分に知っていると評価されると思いますよ。
ディ・ステファノ、プスカシュは少ないですが、他のレジェンドたちは映像にたくさん残っていますので、ご覧になってください。
ひとつだけ映像を紹介します。
個人的な考えなんですけど、ペレがなぜ凄いのかを証明する映像です。
他のプレーもインスピレーションにあふれているんですけど、4:34~4:42のプレーは、他の選手が真似できない、衝撃のプレーです。
僕もたくさんの選手のたくさんのプレーをみてきました。
マラドーナも凄い、クライフもファン・バステンも、メッシもCロナも凄いです。
ですけど、このプレーはペレ以外に見たことがありません。
サッカーがボールを蹴るだけ、触るだけのスポーツではないことがわかると思います。どぞ。
その他
レジェンドの紹介を10人としましたが、この10人以外にもレジェンドはいますし、
これから語り継がれるであろう現役の選手もいます。
その他扱いして心苦しいところはありますが、簡単に紹介してみたいと思います。
レフ・ヤシン
ソ連GK。GKで唯一のバロンドール受賞者。「黒蜘蛛」との異名。
ボビー・チャールトン
イングランド史上最高の選手。「ミュンヘンの悲劇」という飛行機事故で生き残る。代名詞は「キャノンシュート」。
ゲルト・ミュラー
西ドイツの「爆撃機」。真の点取り屋、サッカー界の背番号「13」はミュラーの背番号。
ガリンシャ
ブラジルの「小鳥」。ドリブラーでブラジル国内ではペレと並び称される選手。
ガリンシャの影響でブラジルの「7」「11」の背番号はドリブラーがつけるという伝統あり。
ロベルト・バッジョ
「イタリアの至宝」と言われるイタリア最高の選手。
バレージやマルディーニ、ゾフなどイタリアの錚々たる選手の中でも「20世紀の偉大なサッカー選手100人」ではイタリア1位。
引退した選手ではジーコ、カントナ、ジダン(←評価が低すぎる気がしますけど)、
ロナウドなどなどがレジェンドとして語り継がれるでしょうし、
現役選手ではメッシ、Cロナはそれぞれバロンドール5回という実績ですから、後世に語り継がれるレジェンドになることは間違いありませんよね。
ブッフォンもそうでしょう。
50年後も語り継がれるレジェンドがこれからも現れてくるのではないでしょうか。
まとめ
パートⅠ、パートⅡと世界のサッカー界のレジェンドを紹介してきました。
「20世紀の偉大なサッカー選手100人」を参考にして、僕個人の考えでチョイスしてみました。
優劣を示すつもりはありませんが、なんと言いましょうか、格と言いましょうか、衝撃度合いと言いましょうか、
活躍した時代は違うんでしょうけど、ペレは凄かった、いやいやマラドーナのほうが上だなどと、
ずっと語り継がれるようなインパクトを残した選手がレジェンドということになるんだろうと思います。
こういうサッカーの歴史も含めたところで、サッカーに興味をもつことも、サッカーを楽しむひとつの方法だと思います。
サッカー界の「レジェンド」について、以下の記事もご参照ください。
→<<知っとこう!世界のサッカー界のレジェンドたち【神編】>>
最後まで読んでいただきありがとうございます。