サイドバックの基本的な動き方を確認しておきましょう【サッカー】

サッカーのポジションのひとつであるサイドバック(SB)。

担当するエリアのディフェンスは当然ですが、前方の選手のフォローや攻撃のためのオーバーラップ、

チームによっては攻撃の組み立ての拠点となるなど、重要なポジションとなっていますね。

今回は求められる役割などから「サイドバックの動き方」について確認しておきましょう。

 

 

目次

サイドバックの役割

これまでも、このブログで、サッカーのそれぞれのポジションについての役割を紹介していますが、

ピッチ上の11人の選手は、比重は異なりますが、自分の担当するエリアを中心に守備も攻撃も担当することになります。

センターフォワードはセンターフォワードの担当する守備や攻撃があるように、サイドバックにも守備や攻撃があります。

どのポジションでもこれが大前提になるのですが、

この記事のメインテーマである、サイドバックの役割について確認しておきましょう。

  1. 担当エリアの守備
  2. 隣接するエリアのフォロー(攻守)
  3. 攻撃のフォロー、チャンスメイク

↑このような役割になります。

担当するエリアの守備や攻撃が役割ですので、まず、サイドバックの担当エリアを確認しておきましょう。

↑チームのフォーメーションでみたときに左右のサイドバックが担当するエリアが白く丸い部分になります。

サイドバックはDFですので、この白い部分のエリアの守備が最も大事な役割になります。

 

次に、隣接するエリアのフォローについてみてみましょう。

↑1番目の図に黒いエリアを追加しました。

これがサイドバックの役割のひとつ、隣接するエリアのフォローのエリアになります。

前方のサイドハーフの守備や攻撃の手伝い、横のセンターバックの守備の手伝いなどが役割のひとつになりますね。

 

さらにもうひとつ↓確認してみてください。

↑この図はサイドバックが守備と攻撃で担当するエリアをピッチ全体で表したものです。

サイドバックは、

守備のときは自陣のハーフウェイラインからゴールラインまで、

攻撃のときにはハーフウェイラインから敵陣のペナルティエリア付近までのエリアを担当することになります。

サイドバックの動き方を考えるときに、

まずは、サイドバックの役割と担当するエリアを覚えておきましょう。

 

 

サイドバックの役割に応じた動き

サイドバックの役割と担当エリアが確認できたら、次に役割に応じた動き方を確認しましょう。

まず、基本的な動き方については、先ほどの3番目の図がサイドバックの動き方が、基本中の基本です。

自分の担当するエリアでの守備と攻撃が役割なのですから、ピッチのサイド部分の上下運動が最低限の動き方になりますよね。

日本代表の長友や酒井宏がピッチの中央部分でプレーしているところを見たことがありますか?僕はないですね(笑)。

状況等により緊急事態が発生した場合は、担当エリアを出てプレーすることはあるかもしれませんが、

ほぼほぼ、このエリアで、役割に応じた動き方をすることになります。

守備のときの動き方

サイドバックの守備のときの動き方については、2つのことを覚えておきましょう。

ラインディフェンスとスライドの動きです、図で説明しますね。

↑相手の左サイドがボールを持っているとしますよね。

右サイドバックの担当エリアですので右サイドバックが対応することになります。

そのときに、CBや左サイドバックは自分の担当するエリアに侵入してくる相手をマークするのですが、そのときに、できる限り一列のラインになるように心がけましょう。

なぜ一列のラインになるのかと言うと、

相手をオフサイドにしてしまうなどの守備をしやすくすること(相手の攻撃をしづらくさせること)が一番の理由ですが、

ボールを奪取し攻撃に転じたときにスムーズな切り替え(トランジションとか言われます)をするためでもあります。

ですから、一列でディフェンスラインを上げ下げをする動き方が重要になります。

↑この図は、先ほどよりも深い位置に攻め込まれたシチュエーションです。

右サイドバックは自分のエリアですので、ボールホルダーについていきます。

同じラインを形成するCB及び左サイドバックは、自分のマークをケアしつつ一列のラインを保つ動き方をしながら、次のプレーの準備をすることになります。

このときに、左サイドバックが先ほどよりも内側に入ってきているのがお分かりになりますかねぇ(図がイマイチでして分かりにくいですけど)。

これが「スライドの動き」なんですけど、

自陣の深い位置になればなるほど、サイドバックは自陣のゴール方向にポジションを横に動き、ディフェンスラインの距離を縮めるんです。

これはゴールに近くなると相手にスペースを与えないためにDFの隊形を「絞る」ことが有効だからです、DF4人の距離を縮めるんです。

この一定のラインを維持する動きと、ゴールに近くなれば距離を縮める、

また、隣接するエリアセンターバックのフォローをするためのスライドの動きがサイドバックには必要になります。

つまり、サイドバックの守備のときの動き方については、

  • ラインを上げ下げする動き方
  • ポジションをスライドさせる横の動き方

が、基本的な動き方になりますので、覚えておいてください。

 

 

隣接するエリアのフォローのときの動き方

次に隣接するエリア、選手のフォローするときの動き方についてみてましょう。

先ほどのラインの上げ下げの図でもありましたスライドする動きもフォローの意味合いはありますが、こちらの図で確認してみましょう。

↑この図では、攻撃の場面でボールをもった味方選手が右サイドで困っている想定です。

右サイドバックはボールを持った選手を助けようと本来であればサイドハーフのエリアにフォローにいきます(隣接エリアのフォローの動き方)。

右サイドバックがDFラインから外れて前方に進出しましたので、

残ったDF3人のは右サイドバックのエリアをフォローするために全体が横にスライドしてスペースの管理をします(隣接エリアのフォローの動き方)。

もちろん、逆の左サイドバックも内側にスライドし隣接するエリアをフォローする動き方をするのです。

これが、攻撃の場面ですけど、隣接するエリア、選手をフォローする動き方の基本です。

 

攻撃のフォロー、チャンスメイク

攻撃のフォローは隣接するエリア、選手のフォローの図でわかると思いますが、

攻撃のチャンスメイクの動き方について確認しておきましょう↓こちらの図です。

↑こちらの図では、右サイドバックが前方の選手のフォローに行ったあと、その選手を追い越すという動き方をして(オーバーラップ)クロスのパスを出すということを表しています。

この右サイドバックのオーバーラップがチャンスメイクをするための動き方になります。

自分の担当するエリアでの動きが基本になりますが、攻撃の場合には自分のエリアを出る動きをする場合もあります。

 

サイドバックが攻撃のチャンスメイクをする場面ではオーバーラップはもちろんですが、最近はインナーラップという動きも多くみられるようになりましたね。

オーバーラップとは前方の選手の外側を追い越していく動きですが、インナーラップは前方の選手の内側を追い越していくという動きです。

サイドバックが内側に入っていくということは、攻撃の最終局面(シュートやラストパス)を実施するということになります。

このことからも、昔に比べ、サイドバックの役割が広がっている、

役割が広がっているということは、それに応じて動き方も多様になってきているということになるかと思います。

 

 

まとめ

以上、今回は、サイドバックの基本的な動き方について紹介しました。

動き方を理解するには他のポジションと同様に担当するエリアの守備、攻撃という役割が基となります。

  1. 担当エリアの守備
  2. 隣接するエリアのフォロー(攻守)
  3. 攻撃のフォロー、チャンスメイク

という役割による動き方が必要になります。

このどのポジションでも共通の役割があることが前提で、サイドバックの場合で言うと、

  • ラインの動き
  • スライドの動き
  • 隣接エリアに進出する動き
  • 攻撃のための動き

↑という動き方が、基本になるということです。

 

くれぐれもこれは基本的な動きであって、

各ポジション、また、サイドバックの動き方については、

チームの状況や選手個人のスキルやポテンシャルなどによって異なるのが大前提ですが、

基本的なサイドバックの動き方については、覚えておいてほしいと思います。

 

この記事が読んでくださったみなさんのサッカーの楽しみにお役に立てればうれしく思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。